男女7人秋物語
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8月の終わり、「男女7人秋物語」の撮影がスタートすると大竹しのぶは明石家さんまに電話した。
「もしもし、さんまさんですか?
夜分遅くにすみません。
大竹です」
「ああ、どうも。
どないしたん」
「ごめんなさい。
なんか全然眠れなくて」
以後、毎日かけ続け、深夜に他愛のない話を2~3時間した。
「この真夜中の電話にどれほど救われたことか」
「もしもし、さんまさんですか?
夜分遅くにすみません。
大竹です」
「ああ、どうも。
どないしたん」
「ごめんなさい。
なんか全然眠れなくて」
以後、毎日かけ続け、深夜に他愛のない話を2~3時間した。
「この真夜中の電話にどれほど救われたことか」
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ドラマの収録が終わりに近づいたある日、
「なんでやろうなあ」
「何が?」
「なんで俺は毎晩、まっすぐ家に帰ってきて電話を待ってるんやろうと思って」
「うん」
「別に彼女でもないわけやろ」
「彼女?」
「俺にはちゃんと彼女がいてるのに、こうしてアンタの電話を待ってるのはなんでなんや?」
明石家さんまに恋人がいることを知った大竹しのぶは、
(本当は電話をするのをやめるべきかもしれない)
とも思ったが、夜になると受話器に手が伸びてしまい、12月に「男女7人秋物語」の収録が終わっても電話をかけ続けた。
「やっと元気になったみたいやな。
よかったわ」
「ありがとう」
「でもなんでやろ。
俺はやっぱり毎晩家で電話を待ってるんや」
「・・・・・・・・」
「電話くれたのに自分が家にいなかったら悪いなあと思って。
なんや、待機してることが義務みたいな感じになってますわ」
互いに好意を持っていることは明らかだった。
「なんでやろうなあ」
「何が?」
「なんで俺は毎晩、まっすぐ家に帰ってきて電話を待ってるんやろうと思って」
「うん」
「別に彼女でもないわけやろ」
「彼女?」
「俺にはちゃんと彼女がいてるのに、こうしてアンタの電話を待ってるのはなんでなんや?」
明石家さんまに恋人がいることを知った大竹しのぶは、
(本当は電話をするのをやめるべきかもしれない)
とも思ったが、夜になると受話器に手が伸びてしまい、12月に「男女7人秋物語」の収録が終わっても電話をかけ続けた。
「やっと元気になったみたいやな。
よかったわ」
「ありがとう」
「でもなんでやろ。
俺はやっぱり毎晩家で電話を待ってるんや」
「・・・・・・・・」
「電話くれたのに自分が家にいなかったら悪いなあと思って。
なんや、待機してることが義務みたいな感じになってますわ」
互いに好意を持っていることは明らかだった。