華やかにデビューを飾り迎え、様々なロックサウンドで魅了させたバンド『ZYYG』(ジーグ)
2016年3月17日 更新

華やかにデビューを飾り迎え、様々なロックサウンドで魅了させたバンド『ZYYG』(ジーグ)

有名バンドとの豪華共同作品に参加、メンバーが変わりバラードからアップテンポな曲へと変化しました。解散して何年か立った後で、ボーカルの意向で解散ライブを開催。実にファン想いのバンドです。

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ZYYG(ジーグ)

バンド『ZYYG』(ジーグ)

バンド『ZYYG』(ジーグ)

ロックバンド。
B-Gram RECORDSから1993年にメジャーデビューして1999年に解散。
 
バンド結成時のメンバーは、この二人です。

・ボーカルの高山 征輝(画像の上)-1971年7月29日生まれ。本名、三好 裕
高山 は、1992年 に BADオーディションに合格し、その後ZYYGの結成メンバーの一人になります。ビュー曲を除く全ての作詞を担当。ZYYG解散後はBON-BON BLANCOの1stアルバム「BEAT GOES ON」の収録曲「LIVE」の作曲を手がけた。



・ギターリストの栗林 誠一郎(画像の下)-1965年2月11日生まれ。(日本の作曲家、シンガーソングライター、ベーシスト、キーボーディストとしても活動している)
結成前は、TUBEなどの作曲を提供したり、渚のオールスターズでボーカルをしたり、TUBEのライブでサポートベーシストとして参加、1989年に『LA JOLLA(ラ・ホーヤ)』でソロデビュー。1990年に『おどるポンポコリン』を歌っていたB.B.クィーンズにベーシストとして参加していました。
YYGでの活動と平行して作曲家としても活躍、ZARD、WANDS、MANISH、DEEN、柳原愛子の楽曲を手がける。

バンド結成までの岐路

九州福岡県出身の高山は、幾多のスーパースターを発掘した名門、BADオーディション(現doaの大田紳一郎と同期というから多分、1992年5月27日、今は亡き六本木PIT INNで行なわれた第5回目ではないだろうか?)をきっかけに上京する。(当時、矢沢永吉の「成り上がり」に影響を受けていた高山は、わざわざ矢沢と同じく夜行列車で東に向かう。ただし横浜で途中下車することなく六本木に辿り着くのだったが…)。
ここで、敢えて誤解を恐れずに言うならば、第一期ZYYGはある種ビーイングの戦略として作られたものだった。プロデューサー、長戸大幸は、もとはと言えばロックがやりたくて自身のレーベルを立ち上げたキャリアの持ち主。巷に流布するパブリック・イメージとは裏腹に、彼の辿ってきた音楽的ルーツを含め、ロックマインドには人一倍敏感な世代でもある。そんな長戸は、80年代初頭にはLOUDNESSを筆頭にジャパニーズ・メタルブームを仕掛け、続いて BOOWY を発掘(最初、長戸が暴威と命名した)、そしてB'z、T-BOLANをブレイクさせetc…。そんな長戸が、九州博多でR&Rと共に青春を送ってきた高山の個性と男性的なボーカルスタイルに魅了されたのは、当然の成り行きだった。
そして、片や栗林誠一郎。彼もソロとしてAOR路線で活躍し、作曲家として、またB.B.QUEENSの一員としても活躍していたが、実は帰国子女でもある彼は、80年代当時カリフォルニアで全盛のLAメタルにも影響を受け、ヴァン・ヘイレンが大好き、という側面も持ち合わせていた。栗林がビーイングに来た当初、彼はバンドのベーシストを志望していたというエピソードもある(一時、TUBEの角野が病気中、TUBEでベースを弾いていた。その後、B.B.QUEENSに参加)
だからこそ、長戸は高山と栗林を引き合わせたのだ。

デビューシングル

1993年5月19日にZYYGは、WANDSに在籍していた上杉昇が作詞を担当、織田哲郎が作曲を担当し、デビュー曲『君が欲しくてたまらない 』を発売します。

ZYYG 君が欲しくてたまらない (Kimi Ga Hoshikute Tamaranai) PV - YouTube

自己最高の70.2万枚の売り上げを記録し、サントリービール『ダイナミック』のCM曲にもなりました。

CM (ZYYG - 君が欲しくてたまらない) サントリー ダイナミック - YouTube

これがデビュー曲が使われたCMです。

栗林在籍の「第1期メンバー」と加藤在籍後の「第2期メンバー」

1993年のバンド結成時のメンバーは二人でしたが、1994年に「第1期メンバー」が更に加わります。
・宇津本直紀(うづもと なおき)- ドラム
山口県出身。ZYYGにはサポートメンバーとして参加していた。DEENで1994年 - 2000年迄活動し、2007年現在は作曲を多く手がけている。

・折居直喜(おりい なおき)- ギター
福岡県出身。ZYYGにはサポートメンバーとして参加していた。

ZYYG ノー・リターン・ラヴ (No Return Love) MV - YouTube

第1期メンバーが最後に発売したシングル『NO RETURN LOVE』(1994年4月23日発売)。第1期メンバーが演奏している動画映像です。
メンバーが揃って活動していく中でバンドサウンドの模索を始めるものの、音楽性の相違が生じるばかりの事態となってしまい、栗林が脱退してしまいます。そしてバンドは一時休止状態に追い込まれます。その結果、ボーカルの高山 だけが残りメンバーが入れ替わる形で再開しました。第2期メンバーは、第1期のアルバムにサポートメンバーとして参加した後藤康二と藤本健一。そして加藤直樹が加わりました。
・後藤康二(ごとう こうじ)- ギター、作曲
兵庫県出身。血液型O型。高山と並ぶソングライターとして、バラードからパンキッシュなナンバーまで幅広く手掛ける。最近では、岸本早未、竹井詩織里、三枝夕夏 IN db、SKE48、乃木坂46などの作曲・編曲を手がけている。また、アーティスト名では「ck510」としての活動も行っている。

・加藤直樹(かとう なおき)- ベース
東京都出身。栗林脱退後のシークレットライブへの参加を経て、正式に加入。松井常松と並ぶダウンピッキングの使い手である。

・藤本健一(ふじもと けんいち)- ドラム
三重県出身。パワフルかつテクニカルなドラミングで、加藤と共にZYYGのビートを支えた。近年プログレッシブ・ロックの重鎮GERARDに参加、活動の幅を広げている。
第2期に発売したアルバム『Noizy Beat』の裏ジ...

第2期に発売したアルバム『Noizy Beat』の裏ジャケット

第2期のZYYGは、
高山のワイルドさを意識して設定されたZYYGロゴはBOOWYロゴ(ビーイング以降の)のようにスリムな書体に変化した。
第二期も織田哲郎提供楽曲での起動となり、人気アニメ『スラムダンク』のタイアップも手伝って『ぜったいに 誰も』はスマッシュヒットを記録する。
その後メンバー自作で作品を制作、ライブハウスをどさ回りするなどバンドとしての充実期を迎えていく。
バンドサウンドがビートロックバンド系の楽曲群を作り出すようになり、作品には高山の意図が歌詞に反映されるようになっていく。しかし事実上のラストアルバム『SWEET PUNKS』のリリース後、際立ったような活動が行われなくなり、1999年に音楽性の相違で解散。その後、2006年にヒルズパン工場で一夜限りの復活ライブを第2期メンバーで決行した。
1期と2期でメンバーも変わりましたが、ボーカルの高山さんの歌声は解散最後まで聴く事が出来て良かったです。

豪華テーマソングへの参加

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