【一人ごっつ】1990年代後半、ダウンタウン松本人志伝説のお笑い番組!!【IPPONグランプリのルーツ】
2016年4月30日 更新

【一人ごっつ】1990年代後半、ダウンタウン松本人志伝説のお笑い番組!!【IPPONグランプリのルーツ】

1990年代後半に放送された、松本人志が一人大喜利スタイルで挑むお笑い番組「一人ごっつ」。後に『IPPONグランプリ』や『すべらない話』などに引き継がれる、いわゆる即興系のお笑いセンスを試される番組で、松本人志の芸人としての志向性が色濃く反映された番組である。当時、お笑い意外にも活動の場を広げていった浜田雅功とは対照的に、松本人志がお笑いの新ジャンルを開拓するような試みだった。

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「一人ごっつ」とは

『一人ごっつ』は、1996年10月7日から1997年3月28日にかけてフジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組。

お笑いコンビダウンタウンの松本人志によるお笑い番組で、相方の浜田雅功や多数のタレントと共に出演していた『ダウンタウンのごっつええ感じ』に対し、松本人志がたった一人で全てを行う事からこの名称がつけられています。

毎週月曜日~金曜日に10分だけという放送スタイルでした。
一人ごっつ

一人ごっつ

もちろんテレビなので編集はあるにしても、この番組を通して松本人志のお笑いセンスに感嘆した人は多かったのではないでしょうか。
寺のような内装のセット内で、「師匠」と呼ばれる、松本の座る背後に鎮座する大仏との掛け合いのみで番組が進行する。基本的には大仏から出されるお題に対し、手元にあるフリップもしくは顔や体の一部を使いボケ回答をしていく、という大喜利形式。

後に『新・一人ごっつ』、『松ごっつ』というタイトルの後継番組も放送されました

こちらは週1回30分の番組構成で、松本人志・木村祐一・板尾創路が出演するという形式でした。

「一人ごっつ」のコーナー

【お題】
師匠から出題される問題に手元にあるフリップを用いて松本が珍妙な答えを出していく。
答えを書いている松本自身が爆笑していて客やADがあまり笑っていないこともよくある。

【写真で一言】
一枚の人物や動物などの写真に対し、松本が台詞や言葉で笑いに導く。

【出世させよう!】
一つの言葉を段階を経て出世させていく。
途中から脱線して間違った方向に走り、最後にオチをつけるのが定番。

【顔】
師匠の出題する「~な時の顔」というお題に対して、松本が顔で表現する。

【日本語で返そう!】
何を言っているか理解できない外国語の音声に対し、日本語でそれっぽく返答をする。

【毒づいてみよう】
次々と出てくる物の写真を見て毒づいていく。テンポの良いコーナー。
まさに松本人志のお笑いセンスだけで勝負する番組でした

まさに松本人志のお笑いセンスだけで勝負する番組でした

「新・一人ごっつ」の名物コーナー

面満(おもまん)

面満(おもまん)

面満(おもまん)

タイトルは「面白満漢全席」の略。面牌(おもぱい)と呼ばれるさまざまな語句が書かれた木の板が山のように積まれており、二枚一組で笑いの取れる言葉になるようにして取り除いていく。ただし、文字が完全に露出している牌しか使用できない。

麻雀牌を用いたパズル「上海」のお笑い版という趣きである。最終の2回の放送では、ゲストに木村・板尾・山崎邦正(現・月亭方正)を迎え、この企画を発展させた「面雀」を行った。

新婚さん聞きなっしゃい!

新婚さん聞きなっしゃい!

新婚さん聞きなっしゃい!

「ダウンタウンのごっつええ感じ」で放送された「サニーさん」の続編ともいえるコント。桂三枝に扮した松本が、あらゆる日用品を大袈裟な言葉を売り文句に紹介していく。

最初は「どうも皆さんこんにちは、窓辺のマーガレット桂三枝です」から始まり、「○○した者だけぇ~!××できるわけでございます」と使い方を説明し、途中で「およよ」「グッ」とギャグを飛ばす。商品の効能はどんどん意味不明なものにエスカレートしていった。格言めいた言葉で締める。

タイトルは「新婚さんいらっしゃい!」のもじりだが、オープニングテーマは「花の新婚!カンピューター作戦」のものであった。

タイムスリップショッピングダンス

タイムスリップショッピングダンス

タイムスリップショッピングダンス

様々な商品の現在と過去の値段を、外国人の格好をした松本がエアロビクス風のダンスをしながら比較していく。キレがいいのか悪いのか微妙なダンスと、松本が次第にバテていく様子が見もの。
BGMはEddy Huntingtonの「Meet my friend」。

ピー助

ピー助

ピー助

昼の帯番組の司会者「ピー助」による番組スタッフへの説教を描く。スタッフ達のピー助に対する嫌がらせや有り得ないミス、やる気の無さをピー助が一つ一つツッコミを入れていく。
コントは番組のエンディングから入り、収録が終わった直後から説教が始まる。彼が何かを指摘するたびにスタッフの「あ~」というわざとらしい声と、特にピー助が被害を受けたことへの「フヘヘヘ」という陰湿な笑い声が流れ、よりピー助が怒る。
因みにピー助は中卒、舞台役者経験があり、またハゲているためカツラを使用している。覚醒剤取締法違反での逮捕歴もあるらしい。またこの番組の特徴としてディレクターの人数が異常に多く、第1回では26人、第2回では30人もの名前がエンドロールに延々流れる。その中には梅田ひでよしや辻武司の名前も存在する。

「一人ごっつ」の世界観が溢れる動画

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