「予言者」ノストラダムス
とくに1970~80年代、ネッシーやUFO、雪男といったオカルトに属するコンテンツが人気だったなかに「ノストラダムスの大予言」は注目されていました。
「1999年の7月で地球が滅びる」その衝撃的な予言に、幼いころ恐怖を覚えた方は多いのではないでしょうか。
「1999年の7月で地球が滅びる」その衝撃的な予言に、幼いころ恐怖を覚えた方は多いのではないでしょうか。
「1999年7月に地球が滅亡」はあまりにも有名
【衝撃】2018年ノストラダムスの予言が当たりすぎて怖い!人類の未来は!?
via www.youtube.com
ノストラダムスは改宗ユダヤ人を先祖とし、1503年にプロヴァンスで生まれ、おそらくアヴィニョン大学で教養科目を、モンペリエ大学では医学を、それぞれ学んだ。南仏でのペスト流行時には積極的に治療にあたり、後年にその時の経験などを踏まえて『化粧品とジャム論』などを著した。
他方で、1550年頃から占星術師としての執筆活動も始め、代表作『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』などを著し、当時大いにもてはやされた。王妃カトリーヌ・ド・メディシスら王族や有力者たちの中にも彼の予言を賛嘆する者が現れ、1564年には、国王シャルル9世より「常任侍医兼顧問」に任命された。その2年後、病気により62歳で没した。
彼の作品で特によく知られているのが、『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』である(『諸世紀』という名称も流布しているが、適切なものではない)。そこに収められた四行詩形式の予言は非常に難解であったため、後世様々に解釈され、その「的中例」が広く喧伝されてきた。あわせてノストラダムス自身の生涯にも多くの伝説が積み重ねられてゆき、結果として、信奉者たちにより「大予言者ノストラダムス」として祭り上げられることとなった。
ノストラダムスの大予言
”1999年7の月 空から恐怖の大王が降ってくる”
1999年7の月
空から恐怖の大王が降ってくる
アンゴルモアの大王を復活させるために
その前後の期間
マルスは幸福の名のもとに
支配に乗り出すだろう
この翻訳に対して様々な解釈がなされることになりました。
「ノストラダムスの大予言」(五島勉)
「ノストラダムスの大予言」が有名になるきっかけともなったのベストセラー。
1999年までに戦争や地震など様々な事象が起こり、その時を迎えると。
高度経済成長期に起きた公害などの弊害も相まって、大きく注目されるようになりました。
子供のころに読んで怖くなったのを覚えています。
1999年までに戦争や地震など様々な事象が起こり、その時を迎えると。
高度経済成長期に起きた公害などの弊害も相まって、大きく注目されるようになりました。
子供のころに読んで怖くなったのを覚えています。
『ノストラダムスの大予言』(ノストラダムスのだいよげん)は、1973年に祥伝社から発行された五島勉の著書。フランスの医師・占星術師ノストラダムスが著した『予言集』(初版1555年)について、彼の伝記や逸話を交えて解釈するという体裁をとっていた。その中で、1999年7の月に人類が滅亡するという解釈を掲載したことにより、公害問題などで将来に対する不安を抱えていた当時の日本でベストセラーとなった。実質的に日本のノストラダムス現象の幕開けとなった著作である。
世界で波紋を呼んだ「ノストラダムス現象」
18~20世紀にかけて、世界情勢が不安定になるほど注目されることに
【衝撃】2018年ノストラダムスの予言が当たりすぎて怖い!人類の未来は!?
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ノストラダムスは、『予言集』や翌年一年間を予言した『暦書』類などの形で様々な「予言」を残した。こうした予言は、同時代においては批判者や中傷者を、同時代から少し後の時代にかけては偽者や模倣者を、そしてそれ以降現代に至るまでは、多くの便乗的なパンフレット作者や予言解釈者たちを生み出す要因となってきた。
これらの原動力としては、当初は暦書が主体であったが、次第に『予言集』の影響が強くなっていった。その『予言集』は、18世紀末までに130種以上の版を重ねるという成功をおさめ、2010年現在では英、伊、西、葡、独、蘭、諾、日などの翻訳版を含めて少なくとも累計220種以上の版を確認できる(ここには解釈本の類は含んでいない)。
2度の世界大戦を経て、さらに注目が高まる
二度の世界大戦を経て、ノストラダムス予言の注釈者は爆発的に増加した。第二次世界大戦の直前や戦中には、ノストラダムスをめぐって様々なトラブルが起こった。
フランスのヴィシー政権は、ナチスを刺激することを恐れて、マックス・ド・フォンブリュヌやエミール・リュイールらのノストラダムス解釈書を発禁処分にした。彼らの著書には、ナチスに否定的な未来予測が載っていたためである。また、ナチスは占星術師カール・エルンスト・クラフトに命じて、自分たちに都合のよい解釈を載せた著書を執筆させ、これをばら撒いた。
日本では「ノストラダムスの大予言」の名で知られる詩集を著した。彼の予言は、現在に至るまで多くの信奉者を生み出し、様々な論争を引き起こしてきた。