新3大・寄生獣の漫画家「岩明均」の読んでおくべき漫画
2015年9月17日 更新

新3大・寄生獣の漫画家「岩明均」の読んでおくべき漫画

完結編の公開が迫り、金曜ロードショーでの特別版が公開されることになった映画版「寄生獣」 その原作者である岩明均は「寄生獣」以外にも読み応えがある作品を発表しています。そんな岩明均の作品から新3大「岩明均の読んでおくべき漫画」をご紹介します!

4,923 view

七夕の国

『七夕の国』(たなばたのくに)は、岩明均による超能力とミステリーを取り込んだ伝奇SF漫画。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に、1996年第38号から1999年第6号にかけて不定期連載された。

1997年から1999年にビッグコミックス(小学館)より全4巻が刊行され、2003年に同社より上下2巻の「完全版」が刊行されている。
岩明 均 : 七夕の国

岩明 均 : 七夕の国

主人公の特殊な能力に隠されたルーツを探していくとそこには戦国時代に隠された里の秘密と能力の意味を知ることになるSFミステリー。
とはいえ、「七夕の国」を通してお読みになった方であれば、「同作の完成度はもしかすると寄生獣を越えているかも知れない」という私の評価に、賛同するかはともかく理解はしてくださるのではないか、と私は考えるわけなのです。
前作「寄生獣」は実に面白い奇作だった。 カルト系作家・岩明の名を天下に轟かせた「寄生獣」、僕も大ファンだ。だが、ここで「奇生獣」の批評はあえてしないでおこう。
あまりにもカルトなファンが多すぎて、こういうスタイルの批評では彼らを納得させる自信がないというのが本音ではある。だがそれより何より単純に「七夕の国」が、面白すぎるのである。 普通、奇作でヒットを飛ばした後の漫画家はそれ一作で枯れてしまって、その後は設定が奇抜なだけの失敗作でファンを失望させるものだが、岩明は違った。 期待を裏切るどころか、前作以上に面白い出来に仕上がっていた。
賛否両論あるかもしれないが、メッセージ作家・岩明の思想の「前進」という意味において、「七夕の国」は前作「寄生獣」を上回る傑作だと僕は思っている。
心理描写が相変わらず上手い。
またページを捲った際の「驚き」があって、続きが気になる。
閉鎖的な田舎の雰囲気も上手く描けていた。

全4巻で上手く纏めた事も凄いし、
続けようと思えば出来たという、奥深い作品だと思う。

雪の峠・剣の舞

『雪の峠・剣の舞』(ゆきのとうげ・つるぎのまい)は、岩明均による日本を舞台とした歴史漫画2編からなる中編集。2001年にKCデラックス(講談社)から単行本が刊行され、2004年に文庫化された。収録作品は、江戸時代初期の久保田藩のお家騒動を題材とした「雪の峠」と、戦国時代の剣豪・上泉信綱の門下の疋田文五郎を主役とした「剣の舞」である。

「雪の峠」は1999年に『モーニング新マグナム増刊』(講談社)にて、「剣の舞」は『ヤングチャンピオン』(秋田書店)にて2000年No.8から同年No.12まで、それぞれ短期連載された。
雪の峠・剣の舞

雪の峠・剣の舞

どちらも戦国時代の物語。
「雪の峠」は、天下分け目の関ヶ原の合戦を受けて秋田に転封(減封)された戦国大名佐竹家を題材としている。

「剣の舞」は新影流の創始者である剣豪・上泉伊勢守信綱と弟子の疋田文五郎を主軸に剣術という個人の武勇が意味を失っていく時代と武道に昇華させて意義を見いだそうとしていく物語である。
歴史作品と銘打たれているが、ひとつの作品として優れた完成形である。絶妙な構成、緻密に張り巡らされた伏線、冷たい描線が抑えた演出につながり、時折見られるすっとぼけた台詞・表情が漫画を読んでいるという安心感を読者に与え、締めくくり方の神業はほとんど奇跡に近い。重層する主題と確たる土台の元に展開される物語は、何度読んでも飽きないどころか読むたびに面白さが深まり、まさに至福、傑作である、何度も言う、傑作である。
買って得した巻のある一冊。2編入ってますがどちらも面白かった。
雪の峠は深い話で、いかにも漫画通好みな感じがします。
派手さはないけど、キャラ造形が見事で話の展開も岩明先生の
物語作りの技が効きまくります。
個人的には武闘派に心情的に味方したくなるが、それじゃ駄目なんだ
という頭脳派の考えも良く判る。
「剣の舞」は、剣豪に弟子入りした主人公の女の子が仇討ちを果たして死ぬ、という、時代劇の定番もの。なんですが、その子の師匠が竹刀を考え出した人で、剣道をスポーツ化して、その流派が隆盛を誇り、武器としての剣が弱まっていくという伏線の立て方がおもしろい。どちらも史実を元にした話です。

ヘウレーカ

『ヘウレーカ』 (HEUREKA) は、岩明均による古代ローマ時代を舞台とした歴史漫画。全6話。 タイトルのヘウレーカはアルキメデスがアルキメデスの原理を発見した際に叫んだ言葉であるヘウレーカ (ΕΥΡΗΚΑ / εὕρηκα, /hěurɛːka/) から。
ヘウレーカ

ヘウレーカ

ローマとカルタゴ(ハンニバル)が対決していた頃、ローマから独立を目論む都市シラクサでも争いが起きる。シラクサ側の秘策はアルキメデスの兵器。スパルタ人ダミッポスが、ローマ人のクラウディア、天才学者アルキメデスと出会い、争いに巻き込まれことになる。
23 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

「映画版 ふたりエッチ ~ダブル・ラブ~」が現在大ヒット公開中!青山ひかるの胸元丸出しのニットに注目!!

「映画版 ふたりエッチ ~ダブル・ラブ~」が現在大ヒット公開中!青山ひかるの胸元丸出しのニットに注目!!

ミドル世代であれば誰もが一度は読んだことがあるであろう「ふたりエッチ」の実写映画「映画版 ふたりエッチ ~ダブル・ラブ~」が、東京・シネマート新宿ほかで現在大ヒット公開中です。
隣人速報 | 7,048 view
あの「ママレード・ボーイ」が20年の時を経て実写映画化!2018年公開決定!

あの「ママレード・ボーイ」が20年の時を経て実写映画化!2018年公開決定!

吉住渉の人気少女漫画「ママレード・ボーイ」が、このたび実写映画になることが決定しました。原作者も待望していた実写映画化だけに、かつてママレード・ボーイに夢中になった方は必見ですよ!
隣人速報 | 807 view
ミドルエッジ女子必見!講談社「なかよし」が創刊65周年!記念原画展が開催決定!!

ミドルエッジ女子必見!講談社「なかよし」が創刊65周年!記念原画展が開催決定!!

1954年の創刊以来、女の子に愛されてきた漫画雑誌「なかよし」が、2020年1月号で65周年を迎えます。それを記念し、原画展の開催が決定しました。今回二度目となる告知ですが、「なかよし」に連載されていた名作もご紹介します。
隣人速報 | 455 view
90年代前半のりぼん作品が集結!少女誌・りぼんの展示会「特別展りぼん 250万りぼんっ子 大増刊号」が開催決定!!

90年代前半のりぼん作品が集結!少女誌・りぼんの展示会「特別展りぼん 250万りぼんっ子 大増刊号」が開催決定!!

集英社が発行する日本を代表する少女漫画誌「りぼん」の展示会「特別展りぼん 250万りぼんっ子 大増刊号」が、東京・新宿高島屋及び京都高島屋などで開催されることが決定しました。
隣人速報 | 968 view
講談社「なかよし」がついに創刊65周年!『リボンの騎士』『セーラームーン』などの貴重原画が展示される原画展が開催!!

講談社「なかよし」がついに創刊65周年!『リボンの騎士』『セーラームーン』などの貴重原画が展示される原画展が開催!!

1954年の創刊以来、女の子に愛されてきた漫画雑誌「なかよし」が、2020年1月号で65周年を迎えます。日本で現存するマンガ雑誌の中で最も長い歴史を持つ「なかよし」。その65周年を記念し、原画展の開催が決定しました。開催期間は10月4日から12月25日まで。
隣人速報 | 505 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト