大規模な集団戦ありーの、それを虫けらのように蹴散らす巨大兵器ありーの、誰でも知ってる歴史上の有名人(アルキメデス)のおかげで興味も持たせやすく、主人公とヒロインのロマンスががっちり話の軸を握っていてわかりやすく、最後はちゃんと涙を誘う結末で、ラスト1ページはそのままエンディングロールに使ってもよい、完全無欠の短編です。
やはりこの作者の持ち味である「異質感」は、歴史の舞台でこそ発揮されると思う。あの一見普通だけど隠しようもない狂気が滲み出る目の描き方を見てると、「ああ、戦争に明け暮れてた時代の人間ってこんな目をしてたんだろうな」というのが伝わってくる。
ヘウレーカは2ページ目からどこがとも説明し辛いんだけど岩明節が炸裂してて一気に世界観に引き込まれるんですよ。この後凄惨な戦闘シーンと5万人の屍体が描かれるにも関わらず pic.twitter.com/pLVZIgnEB5
— 外来種根絶 (@KUROBIS) March 28, 2015