カバヤ食品のビッグワンガム
男子に大人気だったビッグワンガム
おまけのプラモデルの精巧さを追求して成功し、スケールモデル食玩の基礎を築いたといっても過言ではありません。
金型は初期の頃は駄菓子屋流通の玩具技師が担当しましたが、後年はプラモデル等の技師が担当して更に本格的に。
素材は主にポリエチレン系の軟質プラスチックで、その特徴から接着剤を用いないはめ込み式で児童でも組み立てやすい手軽さがあり、児童の本格的なプラモデルへの登竜門的な役割を果たしたとも言われています。
板ガム1枚のおまけという扱いが相応しくないほどの精巧なプラモデルが入っており、当時から「玩具が本体、お菓子がおまけ」と言われ、後の高級食玩の祖となり、各社でも同様のコンセプトの商品が試みられました。
こちらはDXビッグワンガムのCM(1981年)
カバヤ食品 DXビッグワンガム - YouTube
どのプラモデルが入っているか、小窓から中身が確認出来ました
プラモデルの種類は軍用民用、新旧問わず、陸海空を網羅しており、果ては拳銃までもがラインナップ(建造物は無い)された。
ニューエフワンガム同様にシールが付属。パッケージ裏に記載されているカタログの番号と小窓から見える中身の番号を照合することで、買う前に中身が何であるか判るようになっていた。
当時の児童には、滅多に買えない様な内容の精巧なプラモデルが100円で買えるとあって人気を博した。既存の商品に存在しない自衛隊の戦闘車両や鉄道の車両、コンセプトカーなどもラインナップされていたため高年齢のマニア層にも人気があった。
ビッグワンガムの商品ラインナップ
順を追って確認していきましょう。
※シリーズの紹介と下部画像はとくに一致していません
いまとなっては言うも愚か。そう、食玩の元祖といってもいいカバヤ食品の「ビッグワンガム」でしたね。