痛くなさそうなプロレス技 【関節技・絞め技】編
2016年11月29日 更新

痛くなさそうなプロレス技 【関節技・絞め技】編

プロレスラーが繰り出すダイナミックなプロレス技。でも「痛くなさそうじゃん」と思う技も中にはあります。そんな痛くなさそうなプロレス技の関節技・絞め技を特集してみました。

49,445 view

アルゼンチン・バックブリーカー

別名アルゼンチン式背骨折り、人間マフラー。自分の肩の上に相手を仰向けに乗せ、あごと腿をつかむ。
自分の首を支点として、背中を弓なりに反らせることによって背骨を痛めつける技である。創始者はアントニオ・ロッカ。
エアプレーンスピンをかけようとした際、相手が暴れて逃げようとして身体が逆方向(仰向け)になったため、固定させようとあごと腿をつかんだところ、相手がそのままギブアップしてしまったというアクシデント的に完成された技であるという。
当初は「ロッカ・スペシャル」と呼ばれていたがアントニオ・ロッカがアルゼンチン出身であるために、この名が定着した。
パワーファイターの使用する技である。デストロイヤー、アントン・ヘーシンクも使い手。
かける側の腰にも大きな負担がかかるため、使い手が少ない。日本人選手では、豊登、坂口征二、中西学、井上雅央などが得意技とする。
中西学のアルゼンチン・バックブリーカー

中西学のアルゼンチン・バックブリーカー

中西はこのアルゼンチン・バックブリーカーによって怪力キャラを定着させた。
ロビンマスクのタワーブリッジ

ロビンマスクのタワーブリッジ

ゆでたまごの漫画作品キン肉マンでは、イギリスの正義超人ロビンマスクがタワーブリッジの名でフィニッシュホールドとして使用している。
技をかける方の負担が大きい割に相手へ与えるダメージが小さい。
またかけられている方の両手が空いている為、顔を殴ったり返す方法も簡単である。

よって、これも痛くなさそうに感じるプロレス技だと思う。

ストレッチプラム

古典的な技であるコブラツイスト(あばら折り)と藤波のオリジナル技であるドラゴン・スリーパー・ホールド(飛龍裸絞め)の合成のような技。
昔は相手を立たせたままの状態でしかけていたが、それでは大型選手にかけづらいので相手を座らせた状態にしてかけるようになった。

1980年代に活動していたコントグループ・松竹梅のメンバーで川田と親交が深かった梅村達也がこの技の考案者および命名者である。
当初は「梅コブラ」だったが、名前が格好悪いので変更したとのこと。
梅村の考案したストレッチ技ということで、苗字の「梅」を取り、梅=プラムの一種ということで命名された。
別名は顔面締め式あばら折り。
川田利明のストレッチプラム

川田利明のストレッチプラム

技の使用当初はこれでギブアップを奪うことも多かったが、その後はただの繋ぎ技として使用していた。
冬木弘道の「冬木スペシャル」

冬木弘道の「冬木スペシャル」

川田の元タッグパートナー冬木弘道がこの技を真似て「冬木スペシャル」として使っていたが、冬木曰く「小指の角度が違うからストレッチ・プラムとは別の技」とうそぶいてみせた。
技を掛けている時の凄まじい川田の形相が印象的だった。
しかし、技をかけられている側より、技をかけている側がしんどそうな顔をするので、痛くなさそうに感じてしまう。

WARスペシャル

尻餅をついた体勢の相手の両腕を背後から抱えるように極めながら相手の後頭部に上体を密着させ、窒息または首関節の圧迫を狙う。
もともとはルー・テーズのライバルとして活躍していたルー・キムの必殺技で、「満州固め(マンチュリアン・クラッチ)」と呼ばれていた。
天龍源一郎のWARスペシャル

天龍源一郎のWARスペシャル

1992年、天龍を中心に旗揚げした団体WAR(ダブリュー・エー・アール)にちなんだ名称である。
どこかの公園ではこんな体勢のカップルがいそうな気がする。
地味すぎてどこがどう痛いのかわからない。
肩関節が固い人でなければ痛くなさそうに見える。
34 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【理不尽大王・冬木弘道】「愛嬌のあるヒール」として一境地を開拓した冬木弘道の足跡を振り返る。

【理不尽大王・冬木弘道】「愛嬌のあるヒール」として一境地を開拓した冬木弘道の足跡を振り返る。

「理不尽大王・冬木弘道」を憶えていますか?若手時代は天龍同盟で川田利明との「フットルース」で活躍、後には冬木軍を結成し「理不尽大王」と称して、リング上でコントを披露するなど愛嬌のあるヒールという一境地を開拓しましたね。若くして病没なさいましたが、プロレスラーから愛されるレスラーでした。
青春の握り拳 | 29,318 view
タイガーマスクが虎の仮面を脱いだ!二代目タイガーが三沢光晴に戻った瞬間、解説席のカブキも思わず「何してるの、何してるの?」!!

タイガーマスクが虎の仮面を脱いだ!二代目タイガーが三沢光晴に戻った瞬間、解説席のカブキも思わず「何してるの、何してるの?」!!

永遠の天才プロレスラー、三沢光晴。今なお多くの人々の心に生きる彼の足跡、なかでも「三沢光晴」の名が躍動し始めたのは、二代目タイガーのマスクを脱いだ瞬間からでした。解説のカブキ、実況の若林アナの興奮も懐かしいあの瞬間を、その前後の全日本プロレスの背景(SWSへの選手大量離脱)とあわせて振り返ります。
青春の握り拳 | 30,876 view
天龍源一郎はジャイアント馬場・アントニオ猪木からピンフォールを奪った唯一の日本人レスラー!プロレス界の風雲児でした!!

天龍源一郎はジャイアント馬場・アントニオ猪木からピンフォールを奪った唯一の日本人レスラー!プロレス界の風雲児でした!!

闘志を前面に出した天龍の妥協なきファイトは見る者を熱くさせました。ジャイアント馬場・アントニオ猪木からピンフォールを奪った彼もまた伝説となることでしょう。全日本プロレス時代のジャンボ鶴田との死闘、天龍同盟は全国に熱いプロレスを届けました。どこにいっても激しいプロレスを体現する、天龍源一郎はまさにプロレス界の風雲児です。
青春の握り拳 | 18,611 view
【プロレスラー入場テーマ曲・80~90年代】まさに花道、プロレスラー達の入場テーマ曲を主なヘビー級レスラーの歴史とともに振り返る。

【プロレスラー入場テーマ曲・80~90年代】まさに花道、プロレスラー達の入場テーマ曲を主なヘビー級レスラーの歴史とともに振り返る。

プロレスを愛する人々にとって贔屓のプロレスラーの入場ほど気持ちが高揚する瞬間はありません。アントニオ猪木、ジャイアント馬場から始まる数々の名レスラー達、その入場時には自らとファンのボルテージが一気に高まる入場テーマ曲を用意して試合に臨んでいました。そんな興奮を味わいたくて会場に足を運んだ人も多いのではないでしょうか。80~90年代の名レスラー達とともに振り返ってみましょう。
青春の握り拳 | 568,522 view
【川田利明】「デンジャラスK」三沢を追い続け、選手大量離脱後の全日本プロレスを守った男、川田利明。

【川田利明】「デンジャラスK」三沢を追い続け、選手大量離脱後の全日本プロレスを守った男、川田利明。

1990年代に全日本プロレスの異端児として数々の激闘を繰り広げ、全日本プロレス四天王に君臨した川田利明。妥協を嫌いリング上に緊迫した空気を作り上げる川田は「デンジャラスK」と称されました。高校時代の先輩三沢光晴を慕って全日本に入門した川田、しかし三沢がプロレスリング・ノアを設立した際には袂を分ち全日本プロレスを守りました。三沢との物語やキック主体の激しいファイトスタイルに私たちは魅了されました。
青春の握り拳 | 31,407 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト