マイコンから始まったパソコンの歴史
2017年1月4日 更新

マイコンから始まったパソコンの歴史

現在のWindowsパソコンが登場する以前、ホビーパソコンとも呼ばれた懐かしの8ビットパソコンを振り返ってみます。

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X68000

X68000

マンハッタンシェイプと呼ばれた独特の本体形状と、アーケードゲーム「グラディウス」をゲームソフトとして同梱。本体価格369,000円と決して安くはなかったが、コアなゲームユーザーを中心に人気を評した。
X68000の筐体は「マンハッタンシェイプ」と称するプラスチック製の左右分割ツインタワー型デザインとなっており、片側にオートイジェクトが可能な5.25インチ2HD対応のFDD2基と内蔵ハードディスクユニット(搭載可能機種のみ)、それに電源ユニットを搭載、反対側には拡張I/Oスロットを2基搭載した。2つのタワーの間にはポップアップハンドルを内蔵し、底部が連結されてそこに各種I/Oポートが実装されるサブ基板が搭載されていた。付属の専用マウスは上部の蓋を外すとトラックボールとしても使用可能。マウス端子は本体に1つ、専用キーボードに2つあった。このデザインは初代と、後継機のACE・EXPERT (II)・SUPER・XVI、X68030 (CZ-500) に受け継がれた。

富士通 FMシリーズ

同時期の人気機種、NEC PC-8801¥228,000円、PC-9801¥298,000、日立 ベーシックマスターレベル3¥298,000、に対してFM-7は本体価格¥128000。他機種に比べて価格の安さがホビーパソコンとして受け入れられていった。特にFM-7の廉価モデルFM-NEW7は¥99,800とホビーパソコンとしての普及を加速させた。
FM-7

FM-7

FUJITSU MICRO 7。略してFM-7である。
本体価格¥128000
FM-NEW7

FM-NEW7

本体価格¥99,800は当時としては破格のパソコンとして受け入れられた。

※私の初めてのパソコンがこれです。当時FM-7の記録媒体はカセットテープが主流であった。(FM-7のゲームソフトは、ほぼテープ版でしたね)
FM-77

FM-77

FM-7までの記録媒体カセットテープから一転、フロッピーディスクを標準搭載したFM-77シリーズ。他社の5インチフロッピーディスクに対して、富士通では3.5インチフロッピーデイスクを採用した。
後にグラフィック機能を強化したFM-77AVシリーズを発売する。

※ただ、3.5インチは5インチに比べ価格が高かった・・・
私もFM-77D2を所有してましたが、3.5インチ2DD10枚で¥10,000程してました・・・。5インチノーブランドディスクは10分の1以下で買えました・・・・。

日立 ベーシックマスター

ベーシックマスター MB-6880

ベーシックマスター MB-6880

1978年9月に発売された、国内初の8ビットパソコンであり、「パーソナルコンピューター」という言葉を日本で最初に大々的に使ったのは日立である。この機種以前には大手の電機メーカーから発売されたものは、TK-80のような基板剥き出しのワンボードマイコンであったり、キーボードが付属(一体型)であっても、大変高価であったりと、まるで”パーソナル”とは言えないものであったが、ベーシックマスターは一般家庭用TVをモニタとして使用できることを前提にされていたり、価格を抑えているなど、個人や家庭、つまりはパーソナルを意識した商品であった。
日立 S1

日立 S1

8ビットベーシックマスターシリーズの最後の機種
レベル3から大幅な機能強化を図っており、独自のメモリーコントローラーを搭載することにより最大1Mバイトのメモリ空間を実現した。またグラフィックに関しても、当時の8ビットパソコンの中でも最高速の部類にはいるものであり、性能的に最強の8ビット機として挙げられることもあった。 しかし、時代は既に16ビットパソコンへと移行しつつあり、かつ漢字表示能力においてライバルとなるべきPC-8800シリーズより劣っており、先鋭的ではあったものの、市場を覆すまでには至らなかった。

東芝 パソピア

パソピア7

パソピア7

FM-7の¥128,000に対抗してかパソピア7は¥119,800。性能的にも上だったのですがあまり売れませんでした・・・(後にFM-NEW7が¥99,800となり価格の優位性もなくなりましたが・・・)。ホビー向けパソコンであったにも関わらずソフトメーカー各社ともパソピア7用のソフト(ゲーム)を出さないものだからパソピア7を買ってもソフトがない・・・悪い方へと転落していきました・・・。
※なぜかパソピア7の広告は横山やすし親子でしたね。

TOMY ぴゅう太

ぴゅう太

ぴゅう太

トミーの自社開発ホビーパソコン。
おもちゃメーカー商品というイメージが逆に足かせとなった。
※おもちゃ売り場などでの販売はあまりに高価な玩具というイメージがついて回った。
日本語G-BASICを搭載しパソコンとして最低限のことはできるゲーム機として販売された。価格は¥59,800
※PC88シリーズやFM-7シリーズなどホビーユースでは8ビットパソコンが主流の中、実はぴゅう太は16ビットパソコンでした。
ぴゅう太Jr.

ぴゅう太Jr.

本体価格¥19,800
ぴゅう太のパソコン的な機能を省き、ゲーム機として販売した。
ただ、任天堂のファミコン¥14,800に太刀打ちできず撤退する。
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