【昭和のお洒落な商店建築】和洋折衷のモダンデザインがレトロで美しい!唯一無二の素敵な外観はいつ見ても飽きない!
2017年5月24日 更新

【昭和のお洒落な商店建築】和洋折衷のモダンデザインがレトロで美しい!唯一無二の素敵な外観はいつ見ても飽きない!

昭和初期に登場した和洋折衷な外観の商店。各地にレトロでインパクトのある建物が数多く残っていますよ!

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昭和の商店建築の特徴とは?

西洋風なデザインが取り入れられた「看板建築」

西洋風なデザインが取り入れられた「看板建築」

川越にある旧湯宮釣具店。

間口が狭くて縦に長い外観の建物ですね。

2,3階の外壁が西洋風のデザインになっていてお洒落です!
看板建築とは、鉄筋コンクリート造で建てるだけの資力がない中小規模クラスの商店によって関東大震災後に数多く建設された、かつての伝統的な町屋に代わる洋風の外観を持った店舗併用の都市型住居である。
「看板建築」とは、関東大震災後、東京下町を中心に建てられた、ファッサード(正面)を重視した、商人の粋と見栄の商店建築のことです。
狭い敷地で商売をするのに、地域にどうアピールするかは重要な課題ですよね。

「看板建築」の華やかさは、通りを行き交う人たちに相当なインパクトを与えていたのではないでしょうか。

思わず立ち止まっちゃう「お洒落な商店」

1929年竣工の「堺屋」(上野)

1929年竣工の「堺屋」(上野)

角がアールになっていて美しいデザイン!

しかも、アールの壁の端から端まで窓がキレイに収まってます!

窓の上のちょっとだけ出てる庇も瓦が載っていて、凝ってますね♪
この「堺屋」さんは江戸時代から続く老舗の酒屋で、関東大震災後に不燃対策として外壁にスクラッチタイルを採用したとか。
昭和5年頃に建てられた森戸文四郎商店(石岡市)

昭和5年頃に建てられた森戸文四郎商店(石岡市)

こちらは石造り風の重厚な外観!

よく見ると、2階の窓の上にステンドグラスが入っていてお洒落ですねぇ。

商店の入口は和風の木枠サッシですが、洋風な外観としっかりマッチしてるのが不思議です。
昭和9年に建てられた「小池煙草店」(秩父市)

昭和9年に建てられた「小池煙草店」(秩父市)

白い窓枠のデザインが面白いですね!

モルタルのシンプルな外壁なので、窓枠の細工が引き立って目が惹かれてしまいます。
昭和5年頃建てられた「十七屋履物店」(石岡市)

昭和5年頃建てられた「十七屋履物店」(石岡市)

黄土色の外観が明るい印象の建物。

煉瓦や窓枠の茶色が全体を引き締めていてお洒落なデザインです!

中央に縦書きされた店名も、装飾されて重厚感が出ていますね。
昭和2年に建てられた「パリ―食堂」(秩父市)

昭和2年に建てられた「パリ―食堂」(秩父市)

外観の装飾はさほど派手ではないのに、一度見たら目が離せなくなる、何とも言えない建物!

やはり、中央に燦然と輝く金色の「パリ―」という文字のせいでしょうか。

軒に下がっている大きな提灯も気になりますねぇ~!
昭和5年頃建てられた「洋品ワカマツヤ」(築地)

昭和5年頃建てられた「洋品ワカマツヤ」(築地)

2階の角に洋風のバルコニーがあって、壁がセットバックしています!

屋根は面白い形の切妻の瓦屋根で、外壁と手すりは銅板の緑青で緑色。

なんてハイセンス!

角地ならではのデザインですね~。

老朽化に伴い、取り壊されてしまう建物も…

昭和初期に多く建設された、看板建築の商店。

文化財に指定されている建物もありますが、築80年以上ともなると、老朽化や耐震の問題で取り壊されてしまう建物が増えてきているようです。

まだ現存している各地の芸術的な看板建築を散策してみるのも良いかもしれませんね!
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