【ドラマ最終回シリーズ！】ポケベルが鳴らなくて【ネタバレしてます】

携帯電話が登場する前の、ポケベル全盛期のストーリー。今は亡き緒方拳が出演。主役の裕木奈江はこのドラマを機に酷いバッシングを受けて芸能界を去りました…。そんな『ポケベルが鳴らなくて』の最終回をチェック！

『ポケベルが鳴らなくて』ドラマ情報

制作局：日本テレビ
放送期間：1993年7月～9月
主な出演者：緒形拳/裕木奈江/坂井真紀
脚本：遠藤察男
最高視聴率：13.4%

主題歌：ポケベルが鳴らなくて/国武万里

ポケベルが鳴らなくて。

『ポケベルが鳴らなくて』あらすじ

水谷誠司（緒形拳）は、仕事と家庭を大切に生きて来たごく普通のサラリーマン。

少々頑固で、特に長女の梢子（坂井真紀）には口やかましい位に心配性だ。

非の打ち所のない美しい妻の麗子（阿木燿子）と、長男で梢子の兄の和也（池田聡）との平凡な４人家族。

ある日、誠司は、出張先の香港で29歳年下の一人の女性、保坂育未（裕木奈江）と出会う。

育未は、幼い頃に父と死別し、忙しい母にかまわれず寂しい少女時代を過ごした経験を持つ。恋人の田所恭平（高橋克典）の浮気を知った育未は激しく傷つき、その直後に香港で誠司と知り合ったのだった。

誠司は帰国後も育未と会うようになる。

ある日、誠司が同僚の野崎寛治（谷啓）と昼食を食べていると、育未がやって来た。

寛治は気をきかせて席を立つ。育未はコンサートチケットを誠司に渡し「会いたくて。あなたに会いたくて」と告白する。

誠司は、いけないと思いつつも彼女の自分に対するひたむきな想いに惹かれていく。

そして、コンサートを観た帰りに二人は抱き合いキスをしてしまう。

しかし彼女は自分の娘・梢子（坂井真紀）の高校時代の同級生で親友だった。
そうとは知らず二人は互いに求め合っていることを確認する。

一方、育未の元カレの恭平は、育未を取り戻したいため梢子に近づく。
何も知らない梢子は恭平に想いをよせるようになるが、恭平は誠司に、梢子と会わないかわりに育未と別れるように取引を持ちかける。

そして、誠司の妻・麗子（阿木燿子）も恭平によって夫の浮気を知ることになる。

恭平・誠司の思惑と、梢子・育未のそれぞれの想いが絡み合い、幸せで仲の良かった家族の崩壊が始まろうとしていた・・

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『ポケベルが鳴らなくて』ネタバレ最終回

誠司はついに妻に離婚届を渡し、家を出てアパートで一人暮らしを始める。

一方、育未は誠司との不倫関係にのめり込んだが、誠司が高校時代の親友・梢子の父親だと知り苦悩する。

悩んだ育未は、誠司の妻・麗子に連絡をとり喫茶店で会う。

席に着いた麗子は、「元気なんでしょうか？主人」と夫を気遣い、誠司と別れることになったと告げる。

そして、育未が本気かどうかを確認すると、自分たち夫婦は幸福だったこと、夫は優しくしてくれて結婚には後悔していないことを一方的に育未に話す。

しかし、「夫を愛する気持ちは、絶対あなたには負けていない」と涙を浮かべて伝える。

話しを聞き終えた育未は「素敵な奥様だと思います」と囁くように言う。

育未は誠司の部屋を訪れ「明日、会社を休めないかな？」と言い、待ち合わせする。

そして翌日、育未は突然姿をくらます。
誠司が育未の部屋に行くと、部屋は空っぽだった。

育未に去られた水谷は、その時初めて育未のポケベルを鳴らすが、そのポケベルはなぜか誠司の部屋に掛けてあった洋服のポケットから鳴り響いていた。

そして、空港から誠司に電話をする育未。
「サイパンに行って仕事を探します」

「こうでもしないと私たち別れられないでしょ」と言う育未。
「愛して悪いのか。俺は後悔していない。悪いのはおまえじゃない。悪いのは俺だ」

電話が切れても、受話器を耳に当てたまま泣く誠司。

水谷家では、麗子の誕生日パーティーが開かれていた。
花束とプレゼントを持って久しぶりに帰宅した誠司を、最初は沈黙で迎える家族だがすぐに和やかに。

そして、麗子が「これ、私から」と誠司に手渡したものはポケベルだった。