『ゴリラーマン』とは?
『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて、1988年より、219回に渡って連載され、コミックス化(全19巻)。1999年10月より、文庫版も刊行された。1990年に、第14回講談社漫画賞一般部門を受賞。
不良高校生の日常の中で、外見や性格が極めて特徴的な主人公ゴリラーマンが巻き起こす、または巻き込まれる騒動を淡々と描き、人気を博した。表面上はギャグ作品としての要素が強い一方、内面は暗く渇いているのが特徴。
OVA版『ゴリラーマン』の本編動画・ストーリー
Gorillaman OVA 01 [1992] ゴリラーマン
Gorillaman OVA 02 [1992] ゴリラーマン
とても無口でゴリラのような外見から校内では”ゴリラーマン”と呼ばれるようになるも、不思議と不良グループと気が合い、行動を共にするように。ごつい見た目から間柴高校との喧嘩にも連れ出されるのですが、いざ乱闘が幕を開けると、もう用は済んだので帰っていいと言われてしまいます。
言われるがままゴリラーマンは帰ろうとするのですが、その帰り道に間柴高校の増援として駆けつけるはずの本隊とばったり鉢合せ。こうして白武高校の不良グループが知らないところで、ゴリラーマンと間柴高校の本隊との喧嘩が始まってしまうのでした。
白武高校と間柴高校の不良グループ同士の喧嘩は、増援として後から現れるはずの本隊がやってこずに白武高校の圧勝。そして、ゴリラーマンが去った後には、間柴高校の本隊であるはずの不良グループたち全員がボコボコに打ちのめされた姿が…
OVA版『ゴリラーマン』の魅力とは?
周囲は喧嘩が強いことを知らない
この主人公の姿を振り返ってみると…
体格・身体能力に恵まれて喧嘩最強のゴリラーマンに比べ、小柄で喧嘩最弱の矢沢永作。ゴリラーマンの無口なキャラクター性も、なんでも口先で切り抜けようとする矢沢永作とは真逆なものですよね。
どちらにも共通するポイントは、本当の喧嘩の実力を周囲は知らないというところ。そのチグハグな感じが笑えてきます。ご覧になるときは『カメレオン』を意識して、類似点・相違点といったところに注目してもらえると、さらに『ゴリラーマン』を楽しめると思いますよ。
白武高校の不良グループ・藤本の存在感
高校時代に良く読んでいたゴリラーマンを久しぶりに読み返してます。w
— HARRLY (@harrly_star27) September 21, 2016
この藤本の言葉が今までも心に残っています。 pic.twitter.com/xk7XOnLjAQ
タバコを吸っていたり、パチンコ屋に出入りしたりと素行の悪さも目立ちますが、友情に厚くて責任感が強いことに好感が持てるキャラクターです。
そんな藤本の行動の意外性も『ゴリラーマン』の魅力といって過言ではないはず。
性格的も明るく、周囲から怖がられているのではなく、親しまれている存在というところも好感が持てますね。
出版:講談社
掲載:週刊ヤングマガジン
連載:1988年~1993年
巻数:全19巻