NINTENDO64のVRS(音声認識)を使った2本しかないVRS対応ソフトの一つ『ピカチュウげんきでちゅう』でピカチュウと友達になろう!
2018年3月5日 更新

NINTENDO64のVRS(音声認識)を使った2本しかないVRS対応ソフトの一つ『ピカチュウげんきでちゅう』でピカチュウと友達になろう!

『ピカチュウげんきでちゅう』は1998年12月12日に任天堂から発売されたNINTENDO64用対話ゲームです。『ポケットモンスターシリーズ』の中でも言わずと知れた超人気ポケモン、「ピカチュウ」と友達になれるゲームでした。特徴としてはマイクを使った音声認識システム(NINTENDO64 VRS)をゲームに採用していることが挙げられます。世界初の音声認識ソフトとして大々的に宣伝され話題となった本作を振り返ってみましょう。

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概要

『ピカチュウげんきでちゅう』パッケージ他

『ピカチュウげんきでちゅう』パッケージ他

ちなみに、本作の開発は「アンブレラ」。『スーパーポケモンスクランブル』等、ポケモン派生ゲームソフトを開発している有限会社アンブレラのデビュー作でもあります。
概要
『ポケットモンスター』の人気キャラクターであるピカチュウと友達になって交流することが目的。タイトルの「げんきでちゅう」は「元気です」をかけている。

このソフトには「NINTENDO64 VRS(音声認識システム)」とヘッドセット形のマイクが付属しており、マイクを使ってピカチュウとコミュニケーションを取って遊べることが特徴。ただし、認識できるのは特定の単語のみで、全文を認識出来るわけではない。

発売当時は世界初の「音声認識ソフト」として大々的に宣伝された。また、テレビCMには綿引勝彦を起用し、このようなファンシーなキャラクターには、ミスマッチな組み合わせも話題となった。

アンブレラが初めて開発したゲームである。元々、アンブレラはVRSの初期開発段階から関わっており、VRSを使った独自のゲームを、スタッフが秋葉原で部品を買って来て、マイクをNINTENDO64につなげて製作していた。製作途中で、ピカチュウをメインにしたゲームに変更し、本作が生まれた。
「NINTENDO64 VRS(音声認識システム:以下VRS)」が搭載された世界初のゲームソフトで、付属のマイクを使ってピカチュウとコミュニケーションをとりながら育成していくシミュレーションゲームです。現在ではCPUとリアルタイムでの会話ができるようになったゲームも出ていますが、ゲームキャラとの音声認識による会話が可能であることは当時としては衝撃的でした。

特徴

本作の特徴と言ったらそれはもうなんといってもピカチュウと一緒に遊んで、色々なイベントを楽しむことが出来ることでしょう。
最初はピカチュウと外で遊ぶのみですが、仲良くなるにつれ家でピカチュウと一緒に暮らせるようになります。また、家出したピカチュウを迎えに行くイベントも発生する事があります。

ピカチュウと暮らせるようになると主人公は一緒に遊びに行く場所を選択できるようになり、遊べる場所はゲームが進行するにつれ増えていきます。場所によって釣りなどのゲームもできます。
ピカチュウが主人公に懐いてくると、いろいろな場所で拾った宝物をプレゼントしてくれることがあり、部屋に飾ることができるようになります。
さらに懐いてくると、ピカチュウがひとりでおつかいに行くというイベントが起こり、無事成功させることで「エンディングイベント」を見られます。

ただ、「長く遊ぶとマンネリ化してしまう」という本作最大の難点の為、途中で飽きてしまい、エンディングがあることを知らないプレイヤーも多いのではないでしょうか。

ゲーム画面

『ピカチュウげんきでちゅう』プレイ動画

懐いてくると話しかける言葉によってピカチュウが色々と豊かな表情を見せてくれるようになります。かわいい。

当時のCM

【CM】『ピカチュウげんきでちゅう』CM 30秒×3

64時代のポケモンのCMで有名な「ピカチュウおじさん」こと綿引勝彦氏の初CM作品でもあるのです。

評価点

ピカチュウの豊かな感情表現

ピカチュウに様々な言葉をかけることで様々なアクションを見せてくれます。アニメに関連付けたアクションからオリジナルまで多種多様で、特定のコースでしか見せないアクションも多いです。
「10万ボルト」「かみなり」といった技は迫力あるエフェクトと共に出せますし、「でんきねずみ」と呼びかけると怒ったりします。かわいい。
少し余談ですが、このゲームのピカチュウはなんでも食べます。花などの植物はまだマシで「金貨」を食べてしまうこともあります。
ピカチュウ以外のポケモンと一緒に冒険に出れない欠点はありますが、いずれもピカチュウの友達という設定で登場するため、そこまで不満点を持つことは無いです。

リアルタイムでの会話による困難を補った配役

ポケモンは動物のように人間の言葉は(一部を除いて)喋ることが出来ず、代わりに感情表現やボディーランゲージによる表現により人間と意思疎通することができます。
この設定を利用して、VRSの難点である言葉の認識力を補うことができ、言葉の食い違いを最小限に抑えることが出来ました。

ミニゲームが楽しい

音声認識機能を活かしてのスイカ割りゲームは他のゲームでは出来なかった楽しみがありました。認識の悪さも実際のスイカ割りの臨場感があって楽しめます。
中でも釣りのゲームは非常に盛り上がりますね。水場にいる水ポケモンを釣り上げるのですが、中には画面からはみ出さんばかりの超ド級のBIGサイズなポケモンも釣れます。
終盤に解禁される宝探しも楽しいですね。台詞通りに喋れば宝箱を開けることができ、指示を出す際に敬礼するピカチュウの姿が非常に、かわいいです。
自宅に設置されているゲーム機を使うと、ポケモンの名前当てクイズができます。シルエットクイズなどのバリエーションもいくつかありました。

問題点

長く遊ぶとマンネリ化する

様々なイベントは用意されているものの、基本的にやれることがパターン化しているため、遊んでいくにつれ飽きてくるのは仕方ありません。
遊べば遊ぶほど、新たなステージへ行けたりするのですが…。
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