70年代颯爽と登場したロックンロール・ベース・ウーマン、スージー・クアトロ!!
2016年8月13日 更新

70年代颯爽と登場したロックンロール・ベース・ウーマン、スージー・クアトロ!!

当時はベースを弾きながらロックンロールを歌う女性ミュージシャンは珍しかった時代です。その先駆者スージー・クアトロ。可愛い顔に革ジャン、セミロングヘアーというビジュアル面も見逃せません!!!

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聞いていて、とても気持ちのいいロックンロールですね。これぞスージー・クアトロという感じですが、ここから徐々に音楽の幅を広げていきます。

イメージ・チェンジ

1975年発売の3枚目のアルバム「ママに捧げるロック (Your Mama Won't Like Me)」は、それまでのイキのよいロックンロールとは若干趣が違っています。
人気の方もこの年を境に徐々に落ちてくるのですが、このアルバムは素晴らしいです。隠れ名盤とでもいいましょうか、力作であることに間違いはありません。
ママに捧げるロック

ママに捧げるロック

【収録曲】
1. I BIT OFF MORE THAN I COULD CHEW
2. STRIP ME
3. PARALYSED
4. PRISONER OF YOUR IMAGINATION
5. YOUR MAMMA WON'T LIKE ME
6. CAN'T TRUST LOVE
7. NEW DAY WOMAN
8. FEVER
9. YOU CAN MAKE ME WANT YOU
10. MICHAEL
痛快なロックンロールは皆無で、地味なジャケと共に何かとっつきにくいスージー・クワトロのサード・アルバムである。
しかし、アルバムとしてはリマスター再発シリーズを聴いた中では、手応え充分な作品でかなり聴きこんだ。

キーボードが、ブリブリ絡むファンキーなロックンロールが全開で、マーク・チャップマン&ニッキー・チンのコンビの曲D1、D2、D5はやっぱりツボを押さえたカッコ良さがあるけれど、他のスージーとレン・タッキーの自作(D8を除く)も味わい深い。

特に、D4「プリズナー・オブ・ユア・イマジネーション」は変化に富んだ展開で、途中のメロディアスなブリッジも効果的な曲、スージー、カッコイイ!!
ペギー・リーのヒット作でプレスリーもカバーしたというD8「フィーバー」は、抑制されたソウルフルなボーカルを聴く事ができる。
ラストD10「マイケル」もストリングスとコーラスが美しい曲。
とにかくカッコイイ収録曲の「ママのファンキー・ロックン・ロール」ですが、なぜ大きなヒットにならなかったのか不思議でたまりません。
ママのファンキー・ロックン・ロール

ママのファンキー・ロックン・ロール

Suzi Quatro - Your Mama Wont Like Me HD Remastered Original Music Video 1975

ママのファンキー・ロックン・ロール
なかなかヒット曲に恵まれなくなったスージー・クアトロですが、1985年に久々の全英トップ10に入る「涙のヤング・ラブ」を発売します。
しかし、これはファースト・アルバムの頃のイギリスの香りがするロックンロールではなく、もう完全にアメリカの音になっています。
にも関わらず、スージー・クアトロはこの曲も含めアメリカでヒットすることがありませんでした。

Suzi Quatro - If you can't give me love 1978

涙のヤング・ラヴ
アメリカでの初ヒットは、翌1979年にクリス・ノーマンとデュエットした「Stumblin' In(邦題・メロウな二人)」です。この曲は全米4位の大ヒットを記録することとなりました。

Chris Norman & Suzi Quatro - Stumblin' In

メロウな二人
念願のアメリカでの成功でしたが、残念ながら長くは続きませんでした。そして徐々に音楽シーンから遠のいていきます。

現在は、1993年に結婚したドイツの興行プロモーターと幸せに過ごされているようです。

それにしても、革ジャンを着こなし颯爽と70年代を駆け抜けたスージー・クアトロは本当にカッコよく、忘れることができません。
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