芸人キラー 黒柳徹子 vs お笑い芸人 難攻不落の徹子の部屋に散る挑戦者
2023年1月29日 更新

芸人キラー 黒柳徹子 vs お笑い芸人 難攻不落の徹子の部屋に散る挑戦者

「徹子の部屋」は、黒柳徹子がリスペクトと思いやりのある語りでゲストの素顔に迫っていく、非常に穏やかな安心してみていられる番組。ところお笑い芸人に対しては、なぜか瀕死の状態に追い込んでしまい「芸人殺し」「芸人キラー」と恐れられた。

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2度めの出演は、3年後の2015年。
ローラは愛犬を連れて出演し、芸をさせようとしたが緊張のせいか反応しない。
必死に芸をさせようとするローラにみかねた徹子が犬に話しかけると
「徹子さんも一緒にしゃべっちゃうとやらなくなっちゃうから」
ローラは「バイオハザードVI:ザ・ファイナル」に出演し、恋人と愛し合いながらゾンビを倒すシーンやラブシーンがあったと語った。
徹子がゾンビが苦手というと
「絶対みに来てね!」
またゾンビもご飯を食べるという話になり、徹子が
「ゾンビのお腹はどうなってるの?」
と聞くと
「お腹はナチュラル」
と答えた。
さらに
「この間、お友達が亡くなったときに泣いた」
という徹子に
「それは悲しいね」
といって目をつぶり手を合わせて合掌。
そのまま番組はエンディングを迎えた。
そして3度目の出演でローラは、凄絶な生い立ちと人生を語った。
単なるおバカキャラではなく、底抜けの明るさの裏には底抜けに優しい人間性があることを感じていた視聴者は、その理由を知った。
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2021年6月5日、ゴールデンタイムの2時間特番で「徹子の部屋45周年スペシャル」が放送され、スペシャルゲストとして明石家さんまが出演し、お笑いキラー vs お笑いモンスターの戦いが実現した。
「さんまさんは、なんでもないエピソードをものすごく面白く盛り上げてお話しする天才。
さんまさんのお話はとっても面白いからみんな笑っちゃうんですけど、さんまさんはご自分でもお笑いになるんですよね。
私にはとてもそんなことはでけしまへん。
ぜひ45周年スペシャルでもたっぷり笑かしてほしいわ~」
という徹子。
一方、さんまは2016年2月放送の40周年SP以来、5年ぶりの2ショット。
そのとき徹子に「50周年のとき、また来てください」といわれていたが、5年前倒ししてお祝いにかけつける形となった。
さんまは
「徹子さん、前々からいいたい事があったんです」
と切り出し
「お笑い芸人がゲストで来て笑わなすぎる」
「村上ショージの扱いも悪かった」
と注意。
徹子は
「扱いが悪いんじゃないんですよ。
あの方たちが面白きゃ、私だって笑いますよ」
と反発。
この後、過去の名場面がプレイバックされ、FUJIWARA、ゆりやんレトリィバァ、霜降り明星のギャグ、さかなクンの「ご」を「ギョ」に変えて話すトークに
「はい」
「そうね」
「わかりました。
どうぞお座りください」
と受け流す徹子、そして沈んでいく芸人の様子が流れた。
さんまは、改めて映像をみて
「黒柳徹子さんしかできない技やね」
と脱帽し、
「これは面白い」
と大絶賛。
そして自分のトークに大笑いする徹子をみて
「自分でいうんだけど俺、やっぱりすごいわ」
と自分の面白さを再認識。
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しかし
「カンペみなはれ」
「もっと読む前にタメをつくりなはれ」
とダメ出しをしてくるさんまに徹子のキラーシステムが始動。
「私ね、68年ほどテレビに出てるけど、そんないちいちゲストの人にあれこれあれこれいわれたくないの」
そして次の瞬間、
「どうしてそんなに面白いの?」
と質問。
さんまが
「あんたがや」
というとフレーズが気にいったのか
「あなたがや~、たかさごや~」
と歌い始めた。
「面白い。
俺以上に面白いですよ」
さんまが白旗をあげると
「そんなことない。
私、『さんまのまんま』とか、あなたみたいに(自分の)名前がついた番組ないもの」
と「徹子の部屋45周年スペシャル」という番組中に発言。
それをさんまからも指摘されても
「『徹子の部屋』は、ただの部屋だから。
で、どうでもいいけど、なんでそんなに面白いの?」
と認めず、さんまは床に崩れ落ちた。
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2021年8月20日、 この日のゲストは角野卓造だったが、番組終盤、サプライズとしてハリセンボンの近藤春菜が登場。
10日後、8月30日、ハリセンボンが2人そろって出演。
ハリセンボンの出演は13年ぶり2度目。
徹子は、近藤春菜の成人式の写真をみて笑い、箕輪はるかが前歯治療の素材が
「スペースシャトルの外壁と同じ素材なんです」
と明かすと
「そうなの!!
そこにスペースシャトルが入ってるの」
と驚いた。
番組終盤、ハリセンボンが1年半ぶりにトークライブを開くというと
「私もそういうものみせていただきたいと思うわ。
ネタのあるものを。
今すぐはダメでしょ?」
と無茶ブリ。
短い漫才ネタを披露した2人に
「面白かったですよ。
アイディアがね。
思ってもいないことだったんで」
とお笑い芸人に対して珍しく優しいコメント。
視聴者は
「ハリセンボン、すごい」
と驚いた
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2021年9月2日、間寛平が結婚44年目の光代夫人と共に出演。
徹子のリクエストで
「いくつになっても甘えん坊」
を2回、
「かいーの」
を1回。
番組の最後、徹子は
「前から素敵な方だと思ってましたけど、きょう本当にいい方なんだなと思いました」
といった後、
「なんか新ネタあります?」
とキラーパス。
寛平は
「急に・・・」
と戸惑いながら立ち上がり、一生懸命に背中に首を回し続けながら
「背骨みえへん」
これに徹子は
「可愛い。
すごいギャグね」
背中見えへん…
それはたしかに良かったですよ、みえなくて。
みえたら大変ですもの」
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2021年 11月11日、かまいたちが出演。
キングオブコントで優勝し、レギュラー番組を16本、YouTubeチャンネル登録者は146万人の実力派コンビに、番組冒頭、徹子は
「何か面白いことやってくださる?」
恒例の無茶ぶりをされ、山内健司は
「じゃあ僕、面白い顔ができるんで、ちょっとみていただいてもいいですか」
と切り出し、顔を隠し、上げると真顔になっているというネタを放った。
徹子は一切笑わず、
「あたしね、笑うところがちょっと違うのかもしれない。
あれくらいじゃ、ちょっと笑わない」
続いて濱家隆一が
「僕も面白い顔で」
と手で四角をつくって顔を押し潰して変顔。
山内は
「本当に面白い顔やん」
と煽ったが、徹子は
「四角の中に入ってるね」
と冷静に分析。
濱家が
「ちょっとオープニングからやり直していいですか?」
というとキッパリと
「結構です」
濱家が
「本当お調子者で関西の明るい子供みたいな感じでした。
なんかお笑い隊長みたいなつもりではいましたね」
と思い出を語ると徹子は、
「その時流行ってる言葉かなんかで笑わせたりするの?」
「まぁそうですね。
テレビで面白いなと思ったギャグとかをやったりとかですね」
このタイミングで山内は
「当時のみてみたいですよね。
どんなんやってたか」
と無茶ブリ。
濱家は
「そりゃ、志村けんさんの『アイーン』とかやってましたけど」
徹子は
「『アイーン』懐かしいですよね。
『カトちゃん、ぺッ』とかいうのもありましたよね」
といって『カトちゃん、ぺッ』を実演。
笑う濱家に、
「何がおかしい?」
濱家は
「徹子さんの『カトちゃん、ぺッ』世界一面白いですよ」
と返答。
そこで徹子は再度、カトちゃん、ぺッ。
かまいたちの2人は爆笑。
濱家は涙目になりながら
「徹子さんもうやめてください。
涙出てきた。
せっかく大事な「徹子の部屋」の時間がほとんど『加トちゃんぺ』になりますから」
と話し、笑いを誘った。
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2021年12月28日、年内最終放送日、タモリが約8年ぶりにゲスト出演。
1978~2013年、「徹子の部屋」の1年を締めくくるゲストとして毎年、年末に出演していたタモリだが2014年に「笑っていいとも!」終了すると、その記録も途絶えた。
それから8年ぶりに復活した自称、
「日本成猫餌付け協会会長」
のタモリは、生まれ故郷の博多で2回、早稲田大学時代に2回、結婚後1回、
「ノラ猫の餌付け」
に挑戦し、
「2勝2敗1引き分け、2勝はいずれもKO勝ちで、うち1回は薬物入りオレンジを使用」
と告白。
ノラ猫は人間をなかなか信用せず、餌付けには、
「忍耐、努力、理解、暇」
を要する上、
「家と自分が傷つく危険、理解のない女房とのいさかいが起きて家庭が破壊される」
というリスクがあることを強調。
しかも餌付けに成功した猫は、タモリより春子夫人になついたという。
そのパトラという猫は、タモリには決して懐かなかったが、なぜか黒柳徹子だけにはすぐに心を許し、マツコ・デラックスには、これまでみたことがないほどの敵意で威嚇したという。
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2022年1月22日、「徹子の部屋」にNON STYLEが初出演。
まずは挨拶代わりに徹子をネタにした漫才。
恋人に明日の試合でホームランを打つと宣言し、試合当日にマウンドへ立ったとき、名前も背番号も全て黒柳徹子と呼ばれて猛ツッコミするという漫才に、徹子は口角を上げるのみ。
「息ピッタリですけど、たくさん練習されたの?」
と聞き、NON STYLEが、黒柳さんを前に披露することに意味がある1回限りの漫才なのであまり練習できなかったと明かすと、間髪入れずに次の話題へ。
いまつき合っている女性相手との関係について、
「コロナが収束すれば」
という井上と、すでに子供がいて家庭人として安定している石田。
その対比に明らかに序列をつけた徹子に、井上は遠慮なくいわれまくり、ボケても完全にスルーされた。
NON STYLEとしても
「お2人の名前、どっちがどっちだかわからない」
「女子中高生に人気があるのがわからない」
とデッドボールを投げられ被弾した。
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2022年2月1日、上沼恵美子が出演。
67歳の西の魔女と88歳の東の魔女は、意外にこれが初対面。
番組前、徹子は
「だってあの方大阪で1番怖いんでしょ?」
とおどけ、上沼は
「日本一有名な番組ですから緊張しています」
「久しぶりにあがっております」
「ここに黒柳さんがいるんですよ。
国宝ですよね。
普通の芸能人の方で黒柳さんを前にして普通に喋れますか?」
と殊勝な態度。
そんな上沼に徹子も
「あなた面白いですね」
27年間続いた「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」が2ヵ月後に終了するという上沼は
「年も年ですし、このへんで幕を閉じてやろうかなという気持ちがあるんです」
徹子は
「やっぱりこの番組(徹子の部屋)が好きだからだと思います」
「どうでもいいからって出た番組は今までないです。
自分が本当に好きなのしか出てないです。
あと音楽の番組とか長くやってきて全部長く続きましたが、ベストテンも長かったね。
全部好きだと思ってやっていたからだと思います」
と70年近くテレビで活動を続けて来られた秘訣を話し、
「おやりになった方がいいんじゃないの、あなたのためには。
私そう思いますよ。
だってお仕事があるんだったら」
とアドバイス。
これに上沼は
「黒柳さんにいわれたら絶対いう通りにします」
と応じた。
さらに
「この年で(仕事が)ありますかね」
という上沼に対し、徹子は
「あるでしょう
そりゃあなた面白いもの」
と返した。
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2022年3月4日、ロバート(秋山竜次、馬場裕之、山本博)が初登場。
秋山がTシャツをガバッとめくると裏側には故・梅宮辰夫の顔。
おなじみの体モノマネTシャツ芸で徹子に
「あらやだ、梅宮さんしばらくでしたね」
といわせ、ツカミはOK。
ロバート3人と徹子の前に電球とスイッチが置かれ、邪念を無くし、ただ目を開けて息をしてるだけの状態になったら電球のスイッチを押すという「邪念ゼロ」ゲームが始まった。
「邪念のないとこみようよ、みんなで」
と徹子も前のめりになり
「せ~の」
の合図で邪念ゼロ状態に没頭。
「ピカッ」
点灯していく電球。
かつてこんな静かな「徹子の部屋」があっただろうか-と思ったのも束の間。
無から蘇った徹子は
「それでなんなのこれ?」
「いや他にもネタあるんです。
歌とかね」
ロバートがワチャワチャする中、
「ル~ルル♪ルルルル~ルル♪」
とエンディングの音楽が流れ始め、徹子は早口で
「歌もあるの? 
でもいいです」
そして
「これからも続けてください、お笑いを。
終わります」
と邪念ゼロから情けゼロ、無慈悲の境地へ達した。
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