「がんばれ元気」
祖父母は元気を溺愛していますが、ボクシングをやることには反対。ひそかに練習を続ける元気はやがて成長し、プロボクサーになるため、家を出ます。
小山ゆうは一般人を主人公のイベントに注目させる、という場面を作るのがとても上手で、この作品でも随所にあります。
大人になり、物を書いたり、演出したりする立場になると、「がんばれ元気」が不朽の名作であることを読むたびに実感します。他のマンガではそうない「……」という沈黙を使った、人物の内面描写や、昭和のリアルな生活描写。人の生き様や思いが圧縮されていて、とても感銘を受けます。
本棚の中の本たち、減らそうと思ってこの夏これを1巻から最終巻まで読み切ったら手放そうかと考えて数年ぶりに読み始めたんですが..
第1巻から泣かされました。
何度読んでも、というか歳を取るごとに泣かされる度合いも、いや増しに増していく思いです。
アニメ「がんばれ元気」
がんばれ元気 OP
「ほっほっほっ」の走るときの声は、主題歌「風になれ!」の歌詞にもなり、今でも走る時に「ほつほっほっ」と、言ってしまう人はいるのではないでしょうか。
ホンマに再放送してほしいですね 今こそこんなアニメを放送してほしい
懐かしい。子供の頃にテレビで見た時は少し悲壮感も感じましたが、境遇がどうであれ明るく元気で生きようというこのアニメに、人生を教えられたような気がしました。
主な登場人物
田沼愛子(左)田沼樹三郎(右)
大切な愛娘・美奈子が貧しいボクサーと結婚し、元気を産んで亡くなったことを、秀樹のせいと思っています。
しかし、たった一人の孫の元気は宝物で、秀樹の死後、元気を引き取り溺愛して育てます。
お互いを「愛ちゃん」「樹三郎ちゃん」と呼び合います。
祖父母の元気への愛情エピソード紹介
一方で「がんばれ元気」が愛された理由の一つは、元気を応援する人々との絆を丁寧に描いているからだと思います。
その中でも、特に元気への愛がすごい、祖父母のエピソードに感動した方もいるのではないでしょうか。
そんな、おじいちゃんとおばあちゃんの愛情をご紹介します。
悲しい過去
娘の訃報を聞き駆けつけた祖父母ですが・・・
小山先生は近年では「あずみ」が映画化され、有名ですが、幅広いジャンルの作品を描かれています。
どの作品もキャラクターが魅力的で、特に家族愛が素晴らしいものが多いと思います。
週刊少年サンデーで1976年~1981年連載。
コミックスは全28巻。