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恋した女性のあまりにも哀しい最期。女が死の直前に叫んだ言葉「イアラ」の意味を知るため、男は悠久の時を生き続ける…
世の平安のため、聖武天皇が行なった大事業“大仏建立”。だが、その陰には若い男女の尊くも哀しい悲劇の物語があった。“大仏のたましい”として、生きたまま胎内に溶かされる女。その記憶を胸に永遠の時を生きる運命を負った男。時空を超えたドラマの結末は…!
「イアラ」という言葉の意味を求めて、第1章「さなめ」、第2章「しるし」、第3章「わび」、第4章「かげろう」、第5章「うつろい」、第6章「望郷」第7章「終焉」と続き「イアラ」という言葉の意味がこの第7章で解読されます。
では、その後は?残りの4冊は?といいますと、イアラと同じ愛をテーマにした傑作短編が収められています。そうなんです。「イアラ」とは本編と短編が合わさったものなのです。
「楳図かずお・イアラ」として、更に短編を追加した豪華愛蔵版などが出ています。その発刊記念として現在では入手困難ですが、楳図かずお直筆サイン入りリトグラフなるものが販売されていました。お宝ですね。
では、その後は?残りの4冊は?といいますと、イアラと同じ愛をテーマにした傑作短編が収められています。そうなんです。「イアラ」とは本編と短編が合わさったものなのです。
「楳図かずお・イアラ」として、更に短編を追加した豪華愛蔵版などが出ています。その発刊記念として現在では入手困難ですが、楳図かずお直筆サイン入りリトグラフなるものが販売されていました。お宝ですね。
単行本には1968年から1973年までに描かれた短編を集めて編んであるのですが、どれも素晴らしいです!ただ文学的であるがゆえにヒットしなかった。残念ですねぇ。
アゲイン
「アゲイン」。恐怖漫画の巨匠がギャグ漫画を画く。意外!それが週刊少年サンデーに1970年から1972年まで連載された「アゲイン」です。
年老いた沢田元太郎が、偶然手に入れた薬「アゲイン」によって高校生に若返り、高校や実家の沢田家であばれまわる。ドタバタ劇のギャグ漫画
実は、楳図かずお にとってギャグ漫画は初めてのことではありませんし、薬を使ってというアイデアも初めてではないのです。
1962年「なかよし」に掲載された「ロマンスの薬あげます!!」。これがベースですね。
1962年「なかよし」に掲載された「ロマンスの薬あげます!!」。これがベースですね。
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惚れ薬をめぐってのギャグ漫画なのですが、実はこの作品はラブコメディーの原点といわれるそうです。
で、同じようなアイデアを元にした「アゲイン」ですが、思わぬところからヒットします。薬よりも主人公の孫息子、沢田まことの人気が爆発するのです。
で、同じようなアイデアを元にした「アゲイン」ですが、思わぬところからヒットします。薬よりも主人公の孫息子、沢田まことの人気が爆発するのです。
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脇役として登場しているこの幼稚園児は、1976年から「まことちゃん」の主人公となって更に大人気となります。
今では「まことちゃん」の方が有名になっていますが、実は「アゲイン」のスピンオフ作品なんです。因みに「まことちゃん」は1980年にアニメ映画化され東宝系で全国劇場公開されています。
漂流教室
主人公がひょんなことから過去に、若しくは未来に行ってしまうという話は珍しいことではありませんが、主人公を含む生徒が校舎ごと荒廃した未来に行ってしまうという未だに類を見ない秀逸な設定、それが「漂流教室」です。
ある日、授業中に激しい地震に襲われた主人公が通う大和小学校。揺れはすぐに収まったものの、岩と砂漠だけの荒れ果てた大地に学校は移動していました。パニックに陥った教師たちは全員亡くなり、小学生だけが生き残ります。やがてここが文明の崩壊によって荒廃した未来の世界だと知った主人公たちは、互いに協力し生き抜く決意をするのでした。
発表期間:1970年1月10日号 - 9月25日号