リアルすぎる大地震に恐怖するパニック映画『大地震』
2016年3月31日 更新

リアルすぎる大地震に恐怖するパニック映画『大地震』

ロサンゼルスを襲う壊滅的大地震を背景に描いています。そして災害の怖さをこの映画で知る事が出来ます。

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火災が発生。ロスの街は一瞬のうちに大混乱に陥った。

火災が発生。ロスの街は一瞬のうちに大混乱に陥った。

その頃、デニスは行方不明の息子コリーを探していた。そし...

その頃、デニスは行方不明の息子コリーを探していた。そして水の流れていない河底の砂利の上に気絶しているコリーを発見した。河底に降りたデニスはコリーを河岸の上に持ち上げようとするが手が届かない。その間も切断された高圧電線がスパークしてはねている。ふと見ると水量調節で放流されたダムの水が上流から迫ってくる。もし電流に水が触れたら母子の命はないのだ。

ちょうどそのとき、近くでオートバイの曲乗りをやっていた...

ちょうどそのとき、近くでオートバイの曲乗りをやっていたアイルス(リチャード・ラウンドツリー)とサルがデニスの悲鳴を聞いて、かろうじて母子を救出した。

放送局の全滅で市当局と市民のコミュニケーションも絶えが...

放送局の全滅で市当局と市民のコミュニケーションも絶えがちだった。警官ルー・スレード(ジョージ・ケネディ)は混乱を鎮めようと必死の努力を続けていた。一方、ウィルソン・プラザの診療所ではバンス医師が運ばれてくる負傷者の処置に追われていた。コリーは快方に向かい、サム・ロイスは心臓麻痺で死んだ。

さらに余震が大地をゆるがせる。さすがのウィルソン・プラ...

さらに余震が大地をゆるがせる。さすがのウィルソン・プラザ・ビルも轟音と共に崩れ落ち、地下に収容されていた何百人かが生き埋めになった。

救急診療所の出口は完全にふさがれた。ビル構造に精通する...

救急診療所の出口は完全にふさがれた。ビル構造に精通するグラフは勇敢なスレードと共に早速さく岩機を使って必死の作業にとりかかった。数十分後地下室に通じる穴をあけることに成功した。その中にはデニスもコリーもいた。二人の抱擁を生存者の群れの中でレミーが見ていた。コリーとデニスがまっ先に運び出され、皆は先を競ってそれに続いた。

そのとき、またも余震が起こり、ハリウッド・ダムに致命的...

そのとき、またも余震が起こり、ハリウッド・ダムに致命的な打撃を与えた。決潰したダムの水は洪水となってロスの下流の街をのみこんだ。家は木っ端みじんとなって流れ、何百人という人が濁流の中に消えた。

ウィルソン・プラザの地下室にいた人たちは殆ど外に逃れたが、

ウィルソン・プラザの地下室にいた人たちは殆ど外に逃れたが、

一部分の人とレミー、そしてスレードとグラフは最後の救出...

一部分の人とレミー、そしてスレードとグラフは最後の救出と脱出に懸命だった不気味な水の流れる音が脱出路の下水溝に聞こえてきた。ダムの洪水があっという間に何人かの生存者をのみこんでしまった。

脱出可能なグラフは一瞬とまどいマンホールの上のデニスを...

脱出可能なグラフは一瞬とまどいマンホールの上のデニスを見上げた。

しかし、グラフはレミーのあとを追って濁流に飛び込んだ。...

しかし、グラフはレミーのあとを追って濁流に飛び込んだ。そしてレミーの体を浮かび上がらせようとしたとき、もろくなった天井の一部が二人の頭上に落ち、二人の姿は水の中に消えた。その二人を助けるすべのないスレードは地上に出た。

地震は、人事ではないので観ていると恐怖を感じます。

映画の地震について

 発見①=現在の東海地震・予知情報を彷彿させる地震予知をめぐる課題が、登場する地震学者と市長の間できちんと議論されていた。わが国で東海地震説が社会的に衝撃を与えたのが76年、この映画の影響はなかったのかな。

 発見②=地震発生の場面で、いろいろな状況設定(ビルの中、エレベータの中、映画館の中、街頭、ハイウェイの車、ダムなどなど)が登場し、それぞれの被災状況にリアリティがあった。建物耐震化、家具転倒防止、窓ガラス落下など、30年後のわが国の地震防災の課題がこの映画でほぼ描かれている。

 発見③=米国の避難所ではコーヒーとサンドイッチが支給されるらしいこと。なお、避難所の被災者は日本では床の上に毛布だが、米国は簡易ベッド。日本では簡易ベッドは使いにくいのかな?

 発見④=ラストシーンは余震でダムが決壊する。1928年にカリフォルニア州で実際にあった地すべりによるダム決壊(犠牲者450名)がモデルだという。日本では地震・地すべりとダムの安全性の議論をあまり聞いたことがないが、どうか……

映画では迫力ある音響効果でクレームもありました。

映画は、地震を体感できる『センサラウンド方式』上映でした。
センサラウンド "Sensurround" とは、 "Sense" (感覚)と "Surroud" (包囲)を合成した造語で、MCAとユニバーサル映画が共同開発した音響効果。サラウンドとは別。当時は通常4チャンネルだったサウンドトラックに、特殊効果音専用のコントロール・トラックを加え、専用スピーカーで低周波の音波を発生させて、観客が地震のような振動を体感できるというもの
東京・有楽座での上映は1974年暮れ(正月映画)であったが、隣の東宝会館4階・芸術座では山田五十鈴が座長として『たぬき』を上演しており、最初の上映で本物の地震かと思った山田五十鈴は激怒し、以後音響効果は他の劇場と比べると弱める形での上映となった

映画の恐怖の地震シーン

地面にはひび割れが!!

地面にはひび割れが!!

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