ニュー・ロマンティックとは?
ニューロマンティック(ニューロマンティックス、ニューロマンティクス)とは、1970年代後半のロンドンで、ニュー・ウェイヴシーンから派生した音楽ジャンルのひとつ。イギリスでYMOを最初に紹介したとされるスティーヴ・ストレンジが主宰していたクラブ・ビリーズで開催されていた「デヴィッド・ボウイ・ナイト」が発祥と言われ、スティーヴ・ストレンジのバンド“ヴィサージ”が元祖ニューロマンティックであり、後にデュラン・デュラン、カルチャー・クラブなどが登場してきた。 ニューロマンティックのサウンド面は、基本的にはシンセサイザーを多用したエレクトロ・ポップが主体であるが、生演奏主体のバンドも多く存在するため音楽性は様々である。 ルーツとしては、デヴィッド・ボウイやロキシー・ミュージック系等のグラム・ロックの流れからのダンディズムが構築されていったとされる。 巧みなビジュアル戦略により、1980年代前半のアメリカで第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれる一大ブームを巻き起こした。日本では、後のヴィジュアル系等にも影響を与えることとなった。
David Bowie - Ashes To Ashes
ニュー・ロマンティックの源流は、70年代グラム・ロック期のデヴィッド・ボウイ。1980年にリリースされた「Ashes to Ashes」のPVには、元祖ニュー・ロマンティックのスティーヴ・ストレンジ(ヴィサージ)が出演。まさに、ここから本格的にニュー・ロマンティックが始まったと言えるのではないでしょうか。
via www.youtube.com
ニュー・ロマンティックというムーヴメントは、エレ・ポップを中心とした音楽のジャンルとも言えますが、上記wikiからの引用でも分かるように、音楽的な共通点よりも、むしろ化粧やヘアメイク、ファッション、などのヴィジュアル面で語られることが多いジャンルのように思えます。
そのせいか、純粋に自分たちの音楽を評価してほしいと感じているミュージシャンの中には、ニュー・ロマンティックに分類されることを嫌がる人も、いたりしますね。
今回は、本人たちがどう感じているかはともかく、一般的に「ニューロマンティックだよね!」と言える、80年代前半に活躍したUKアーティストたちをピックアップしてみたいと思います。
そのせいか、純粋に自分たちの音楽を評価してほしいと感じているミュージシャンの中には、ニュー・ロマンティックに分類されることを嫌がる人も、いたりしますね。
今回は、本人たちがどう感じているかはともかく、一般的に「ニューロマンティックだよね!」と言える、80年代前半に活躍したUKアーティストたちをピックアップしてみたいと思います。
VISAGE(ヴィサージ)
via www.visage.cc
まずは元祖ニュー・ロマンティック、スティーヴ・ストレンジ率いるヴィサージを聴かないことには始まりません!1978年に結成され、1980年にシングル「Fade to Grey」が全英8位のヒットとなり、一躍スターとなったわけですが、スティーヴ以外のメンバーが次々と他バンドでの活動に専念するようになってしまい、メンバー交代が頻繁に行われ、残念ながら全盛期は長くは続きませんでした。1985年に解散してしまいます。
Visage - Fade To Grey
via www.youtube.com
その後、ヘロイン中毒などを乗り越え、2002年に活動を再開したスティーヴ・ストレンジ。2013年には29年ぶりに充実の新作を発表、さらに2014年には来日公演が実現!80年代と変わらぬニュー・ロマンティックなシンセ・ポップを聴かせてくれたのでした。
まさに、これからの活躍が期待された矢先、2015年2月に心臓発作で死去。華麗なる復活を遂げた直後だけに、その55歳という若さでの訃報は信じられませんでしたが、最後までニュー・ロマンティックを体現したスティーヴ・ストレンジ、さすがです。
まさに、これからの活躍が期待された矢先、2015年2月に心臓発作で死去。華麗なる復活を遂げた直後だけに、その55歳という若さでの訃報は信じられませんでしたが、最後までニュー・ロマンティックを体現したスティーヴ・ストレンジ、さすがです。
Whitby Goth Weekend - Visage - 'She's Electric' Live
via www.youtube.com
ULTRAVOX(ウルトラヴォックス)
via myspace.com
1975年に結成されたウルトラヴォックスですが、バンドの創設者であるジョン・フォックスが脱退し、前述のヴィサージのメンバーだったミッジ・ユーロが加入してから、ニュー・ロマンティック色を強めていくことに。
1981年にシングル・カットされた「ヴィエナ」が全英2位のヒットとなり、バンドはブレイクしたのですが、その後は徐々にニュー・ロマンティック色を弱めてしまい、ミッジ・ユーロが脱退した1986年に一時解散する事態に。
1981年にシングル・カットされた「ヴィエナ」が全英2位のヒットとなり、バンドはブレイクしたのですが、その後は徐々にニュー・ロマンティック色を弱めてしまい、ミッジ・ユーロが脱退した1986年に一時解散する事態に。
Ultravox - Vienna
via www.youtube.com
2008年、ミッジ・ユーロがバンドに復帰。2012年にリリースされたアルバム『Brill!ant』はニュー・ロマンティックの雰囲気が感じられる傑作となりました。Visage亡き後、ニュー・ロマンティックを表現できるのはミッジ・ユーロ=ウルトラヴォックスなのかもしれません。
Ultravox - Brilliant , the full album sampler
via www.youtube.com
ABC(エービーシー)
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1980年に結成、1982年リリースの1stアルバム『The Lexicon of Love』が全英1位のヒット、シングル「The Look of Love」が全英4位、全米18位のヒットとなり、ニュー・ロマンティックを代表するバンドとなりました。
しかしながら、あまりに1stアルバムが好評すぎたためか、2作目はイマイチ売れず、それ以降はニュー・ロマンティックというより、ソウル・ミュージック色を強めた作風でアメリカで成功することになりました。その後、セールスは下降線をたどり、1992年に活動休止。
しかしながら、あまりに1stアルバムが好評すぎたためか、2作目はイマイチ売れず、それ以降はニュー・ロマンティックというより、ソウル・ミュージック色を強めた作風でアメリカで成功することになりました。その後、セールスは下降線をたどり、1992年に活動休止。
ABC - Poison Arrow
1982年リリース、全英6位のヒット。
via www.youtube.com