進研ゼミ、学研・・・etc家庭用学習教材、なにやってた?
2023年5月20日 更新

進研ゼミ、学研・・・etc家庭用学習教材、なにやってた?

小学生の頃、自宅で勉強する通信教材をやっていたという人も多いと思います。様々な種類がある家庭学習教材をまとめました。

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「進研ゼミ」

まず、通信教材といえば「進研ゼミ」!という人も多いのではないでしょうか。

福武書店(現:ベネッセ)は1969年に高校生向けの「通信教育セミナ」を開講。その後、1972年には中学生向けに「通信教育セミナ・ジュニア」を開講しました。

「通信教育セミナ」が「進研ゼミ」に名前を変え、1980年には「小学生講座」を開講。1988年には「幼児講座」、1994年には「おやこ講座」が開校されますが現在は「こどもチャレンジ」として別部門になっています。

こうして進研ゼミは通信教育業界で売上ナンバーワンになりました。

テキスト「チャレンジ」が毎号送られてきて最後にはテストのようなものが付いていて、郵送すると添削されて返ってくる「赤ペン先生」というシステムが有名です。

添削だけでなく、イラストなども描いてありモチベーションが上がったのを覚えています。人によって字や絵が上手だったりそうでもなかったりするのも面白いんですよね。質問コーナーなどもありました。アナログなシステムですが現在も行われていますよ。

私も小学3,4年生の時にやっていたのですが、「チャレンジ」は読み物になっていて最後の方は漫画しか読んでいなかった覚えがあります。家庭学習はルールを決めないとなかなか続けるのが難しいですね。

「ポピー」

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「ポピー」は1973年に全日本家庭教育研究会が『小学ポピー』を創刊したことでスタートしました。小学生向けとしては進研ゼミよりも早く行っていたんですね。その後、幼児向け、中学生向けもスタートしました。

現在も2歳から中学生までを対象とした月刊『ポピー』が発刊されています。現在は新学社が編集・出版しています。

全国の支部に所属する「モニター」が配達を行い、添削システムはなく任意参加で会員を集めた学習会が各地で行われています。

「Z会」

Z会の歴史は古く、1931年に「実力増進会」として通信添削業務が行われたのが最初。1952年に「Z会」が愛称になります。

1961年に高校生、1982年に高校生コースがスタート。小学生コースがスタートしたのは1999年と遅いです。2002年には社会人向けのコースもスタート。

他の通信講座より年齢層が高いイメージでしたよね。1990年からは添削講座のニーズが減りつつあったこともあり、「Z会進学教室」という学習塾もスタート。通信教育の中でも勉強色が強いイメージがあります。

「学研の科学と学習」

1995年頃のCM 学研のおばちゃん Gakken 学習教材

続いては「学研」。「まだかなまだかな~ 学研のおばちゃんまだかな~」のCMソングが記憶に残っている人も多いでしょう。

学研は「科学」「学習」と2種類あったのが特徴ですね。「科学」は算数と理科。「学習」は国語、社会の内容になっています。「科学」は本格的な実験キットなども付録で付いているなど人気がありました。

1946年に発刊され元々は学校で販売されていたのですが、消費者基本法が制定され、学校で販売することができなくなり、1972年に学研コンパニオン(学研のおばちゃん)が誕生。家庭訪問し販売するというシステムになりました。

「科学」と「学習」は小学生向けでしたが中高生向けの教材もありました。2010年に休刊していますが2022年に「科学」が復活し実験キットが書店で販売されました。

「トレーニングペーパー」

「トレーニングペーパー」は1968年に教育社から発刊された家庭用学習教材。通称「トレペ」とも呼ばれています。

小学生から高校生、大学受験用というラインナップがあります。現在は新しく発刊されていないのですが申し込めば受注生産で届けてくれるそうです。ただし、内容は変わっていないのでゆとり世代の内容で、小学3年生以上は内容に不足があるのだとか。(2016年度の内容だそうです)

それでも販売しているというのはトレーニングペーパーのファンがいるというということでしょう。分量が多いのですが分かりやすい、簡単な問題から始められる、成績が上がった、と評判でした。

量が多いのでやり切れず溜まってしまった、という人もいますが学習意欲のある子どもにとってはぴったりの教材でしたね。

「はつらつパル」

「はつらつパル」はサトウ教材社が発刊していた家庭用学習教材。1歳から中学生用まであり、小学生用は「小学はつらつパル」という名前でした。

添削システムはないのですが教科書の内容に沿っていて、家庭で学習できる習慣が付くというものでした。他の通信教材に比べお値段が安く始めやすいというメリットも。不要なものが付いておらず、教材のみというシンプルさも人気でした。

こちらも人気のある講座でしたが、2015年3月をもって休刊しています。

最近はタブレット教材なども主流になり、通信教育も形を変えています。出版業界は厳しいといいますが、通信教育業界も厳しいのかもしれませんね。

それでもアナログな学習方法がなくなってしまうのは寂しいので、残っている教材はこれからも頑張ってほしいです。
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