三谷幸喜が脚本を務めた『竜馬におまかせ!』
90年代中ごろ、当時30代だった脚本家・三谷幸喜はノリにノっていました。『振り返れば奴がいる』(1993年)、『古畑任三郎』(1994年)、『王様のレストラン』(1995年)など、手掛けた作品は軒並み高視聴率をマーク。いずれもフジテレビのドラマとあって、他のライバル局は、この彗星の如く現れたヒットメーカーを喉から手が出るほど欲していたに違いありません。
そんな三谷を日テレが招聘して実現したのが、幕末青春グラフィティ『竜馬におまかせ!』(1996年)でした。
そんな三谷を日テレが招聘して実現したのが、幕末青春グラフィティ『竜馬におまかせ!』(1996年)でした。
via ja.wikipedia.org
江戸にやってきた若き日の竜馬と仲間たちが織り成す、コメディ時代劇だった
物語は、竜馬が歴史の表舞台に登場する遥か以前、文久2年ごろを舞台としています。土佐藩を飛び出して江戸へやってきたものの、人生の目標も定まらず、身を寄せた道場でグータラと過ごす竜馬。そんな彼が、ひょんなきっかけから若き日の清河八郎や勝海舟、沖田総司らと知り合い、ドタバタの喜劇を演じていく…というのが大体のあらすじです。
以下では、本作における主要キャストを紹介していきましょう。
以下では、本作における主要キャストを紹介していきましょう。
via www.garitto.com
坂本竜馬⇒浜田雅功
本作における見どころの一つといえば、三谷同様、当時、大変な人気者だったダウンタウンの浜田雅功が、坂本竜馬役を演じている点です。浜田の個性を活かすためか、土佐藩出身なのに、話し言葉がなぜか関西弁。「ごっつド突きたいわ!」「なんやねん、それ!」などツッコミを入れるニュータイプの竜馬像を確立…というわけにはいかず、時代劇のコントに臨む浜田にしか見えませんでした。
via girlschannel.net
岡田以蔵⇒反町隆史
幕末・四大人斬りの一人で“人斬り以蔵”と恐れられた岡田以蔵。演じるのは、『ビーチボーイズ』(1997年・フジテレビ)や『GTO』(1998年・フジテレビ)でブレイクする前の反町隆史です。一見クールそうに見えて、ムッツリスケベな一面があるなど、憎めないキャラクター。竜馬とは同郷の友人で、江戸で再会したのをきっかけに、竜馬が住み込む道場へ身を寄せるようになります。
千葉重太郎⇒別所哲也
千葉重太郎は、北辰一刀流桶町千葉道場(小千葉)の創設者・千葉定吉の長男であり、竜馬の剣術指南にあたったとされる人物。本作では、竜馬と行動をともにする仲間として活躍します。明朗快活な若者ながら、単純で騙されやすいのがタマにキズ。
via twitter.com
近藤長次郎⇒北原雅樹(グレートチキンパワーズ)
竜馬と同じ土佐出身で仲が良かったとされる近藤長次郎役には、グレートチキンパワーズの北原雅樹を起用。作中でも竜馬の友人として大活躍します。
それにしても、デビューして2年程度なのに、反町隆史や別所哲也らと共に、メインキャストの一角を張るなんて、当時のグレチキの勢いを感じずにはいられません。
それにしても、デビューして2年程度なのに、反町隆史や別所哲也らと共に、メインキャストの一角を張るなんて、当時のグレチキの勢いを感じずにはいられません。
via prcm.jp
千葉さな⇒緒川たまき
重太郎の妹・さなは、竜馬と恋仲にあったとされる人物。しかし、本作では以蔵へ想いを寄せています。