『アリエスの乙女たち』(1987年・大映テレビ制作・フジテレビ系列放送)
アリエスの乙女たち オープニング - YouTube
名門私立・仰星高校に、水穂薫(南野陽子)が転校してくる。
不良「拾ってくれよ」
不良に言い掛かりを付けられて恵美子が困っていると、丁度通りがかった高志が割って入った。
高志「馬鹿な真似は止めろ。女の子にこんな物を見せて何が面白いんだ」
待ってましたとばかりに不良の1人が高志に詰め寄った。番長の結城司(松村雄基)だった。
恵美子は少々複雑な気持ちだった。高志がかばってくれて助かった。しかし、ヌードに興味があると言い返した高志の台詞はショックだった。
「あの人があんな事言うなんて、信じられない」
多感な恵美子は、高志に抱いていた憧れが急に崩れ去るのを感じていた。
薫は愛馬エレクトラに乗り颯爽と馬術部に現れ、大会への選手として抜擢されたことから、部員たちの反感を買ってしまう。
薫「よくも私のエレクトラを」
それに怒った不良たちが薫を取り囲むと、騒ぎに気付いて駆け付けた番長・結城が一同を諌めた。
司「テメエら。何をやってるんだ。誰がこんな事しろって言った」
遅れて駆け付けた恵美子が間に割って入った。
恵美子「止めて!私の薫さんに手を出したら承知しないわよ」
騒ぎを見守っていた一同が静まり返った。普段大人しい恵美子の予想外の一言だった。恵美子と薫はレズビアンなのか。唖然とする一同・・・
馬術部の部室に閉じ込められた司と薫
ドアは外から施錠され、窓には鉄格子が嵌っている。
密室となった部室に、部員は誰も居なかった。
居たのは、以前馬場で薫を襲った番長・結城司(松村雄基)だけだ。
1987年に南野陽子主演でテレビドラマ化され、大映テレビ制作・フジテレビ系列で放送された。
アリエスとは牡羊座。天駆ける金色の牡羊は、愛の為なら死ぬことさえ喜びとするという。男女共学の私立の名門・仰星高校がこの物語の舞台。
演劇部でヒロインを演じる2年生の久保恵美子(佐倉しおり)は生徒会長で馬術部のキャプテンの3年生・磯崎高志(石橋保)に想いを寄せていたが、その気持ちを伝える事が出来ずにいた。
仰星高校にも結城司(松村雄基)をリーダーとするツッパリグループがおり、高志と対立していた。そんなある日、恵美子のクラスにパリ帰りの水穂薫(南野陽子)が転校してきた。
エレクトラと名付けられた馬を連れて馬術部に入部した薫は、司たちの脅しにも毅然とした態度で臨み、たちまち校内注目を浴びる。恵美子は薫が自分とはほぼ1歳違いの同じアリエス生まれだと知り、何故か胸の高鳴りを覚える。
同じアリエスの星座の下に生まれた二人の運命的な出合いだったが、二人の間には意外な事実が隠されていた。