「沙織事件」とは?!
沙織事件(さおりじけん)とは、1991年(平成3年)にアダルトゲーム『沙織 -美少女達の館-』を開発・発売したフェアリーテールが摘発された事件。日本の成人向けゲーム業界に衝撃を与え、コンピュータソフトウェア倫理機構設立のきっかけともなった。
1991年11月25日に起きた沙織事件の時のニュースです エロゲ業界に衝撃を与え、ソフ倫を設立するきっかけの事件です 沙織事件については↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%99%E7%B9%94%E4%BA%8B%E4%BB%B6
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事の発端は中学生の万引き
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1991年に京都府の男子中学生が、成人向けのゲームソフト『沙織 -美少女達の館-』を万引きするという事件が起きた。本来ならこの少年が万引き罪での対処で終わるはずなのだが、先に書いた有害図書追放運動真っ只中であったため、なぜか「万引きした中学生が悪い」から「中学生に万引きを誘発させるようなゲームソフトを作るメーカーが悪い」という方向に論理を捻じ曲げられ、なんと沙織の開発会社や親会社、家電販売店などに京都府警の強制捜査が入り実際に開発会社社長や販売責任者らがわいせつ図画販売目的所持罪で逮捕されてしまったのだ。
事件により「発禁ソフト」と呼ばれた4作品
事件の対象となったソフトは、フェアリーテール・X指定の『沙織』『ドラゴンシティX指定』、ジャストの『天使たちの午後3 番外編』『天使たちの午後4 〜ゆう子〜』の4作です。「発禁ソフト」と呼ばれることも多くありましたが、正確には「発売禁止」ではなく、「自主回収」という形でした。その4作をご紹介します。
『沙織 -美少女達の館-』
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ヒロインの放尿シーンから始まる本作は無修正グラフィックを売りとしていたが、京都府の男子中学生に万引きされたことから、フェアリーテールが世間の注目と非難を集めた末に摘発された事件が、後に言われる所の「沙織事件」である。日本のアダルトゲーム業界に衝撃を与えたこの事件は、コンピュータソフトウェア倫理機構設立の引き金となった。なお、無修正であること自体は当時珍しいことではなく、むしろ作中のシチュエーションが問題として提示されやすかった部分がある。
『ドラゴンシティX指定』
ドラゴン・シティ X指定
発売元:アイデス(現F&C)・フェアリーテール
ジャンル:成人向けアドベンチャーゲーム
発売機種:PC-9801(1991年1月発売)、PC-8801mk II SR(2月1日発売)、MSX2(2月発売)、X68000(3月発売)
ジャンル:成人向けアドベンチャーゲーム
発売機種:PC-9801(1991年1月発売)、PC-8801mk II SR(2月1日発売)、MSX2(2月発売)、X68000(3月発売)
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厳密な年齢制限を強いていないにもかかわらず、男女の陰部を描写する画像を使用していた。しかし当時のパソコンの表示色数の限界のため、中間色をタイルパターンで表現していることで、明確に見えるというほどではなかった。しかしながら、後の沙織事件が発生した後に、フェアリーテールはこの作品を発売中止としたうえで自主回収を行った。その後、事件の元となった沙織 -美少女達の館-と共に封印作品とされ、F&Cの公式サイト上でも本作に関連する記述は存在しない。
『天使たちの午後3 番外編』
登校中に見かけたお嬢様の「高円寺 瑠璃」サンを何とか口説き落とすのが目的のアドベンチャーゲーム。
なお、このゲームは1991年11月に起こったある事件により回収されたが、後に「反省版」として1993年に一部CGを変更した形で再リリースされている。
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