ジョコビッチ、数多くの栄冠をもたらしてくれたコーチのボリス・ベッカー氏との師弟関係を円満解消！

男子テニス、世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチが、3年間にわたって自身のコーチを務めてきたボリス・ベッカー氏との師弟関係を解消することを明らかにした。また、ベッカー氏はツイッターでジョコビッチに対して感謝のコメントを挙げている。

ジョコビッチとボリス・ベッカー氏、3年間の師弟関係を円満解消！

男子テニス、世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ（セルビア）が、3年間にわたって自身のコーチを務めてきたボリス・ベッカー（ドイツ）氏との師弟関係を解消することを明らかにした。

ジョコビッチは、フェイスブックで「ボリス・ベッカー氏と私は、協力関係を終了することを共に決断しました」とコメントしている。

ノバク・ジョコビッチ（左）とボリス・ベッカー氏（右）

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ジョコビッチは、2013年10月に世界1位から2位に落ちたことをきっかけに、ベッカー氏にコーチを依頼。それから今シーズンまで3シーズンにわたって指導を受けてきた。

現役時代、不屈の精神と攻撃的なスタイルで知られ、「ブンブン・サーブ（ブンブンは大砲の爆撃音を表す）」と呼ばれた強烈なサーブを武器にしていたベッカー氏。
その彼の指導により、ジョコビッチは2014年7月に世界1位に復帰し、今年11月まで2年4か月にわたって世界ナンバーワンをキープしてきた。この間にグランドスラム（四大大会）では6勝を挙げ、今年6月の全仏オープンで初優勝を飾ったことで”生涯グランドスラム”の偉業も達成しており、名実ともに世界ナンバーワンのテニスプレーヤーに成長した。

ノバク・ジョコビッチ

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ジョコビッチはベッカー氏に指導を受けた期間に、グランドスラム通算12勝のうち6勝を挙げたが、他にも3つのグランドスラム準優勝がある。つまり彼はベッカーとの協力関係のもと、12のグランドスラムのうち9大会で決勝に進出したことになる。

そうした輝かしい実績を与えてくれたベッカー氏に、ジョコビッチはフェイスブックで、「一緒に仕事を始めた時に設定した目標は達成できた。彼のチームワークの精神や献身の姿勢に感謝したい。今は、来シーズンに向けて新しい目標を考えている」とコメントしている。

また、ベッカー氏は、ツイッター（Twitter）に、「ありがとう！一生に一度の時間を過ごせたよ…。#teamdjokovic」というメッセージとともに、自身とジョコビッチが写った写真を投稿している。

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ドイツテニス界の黄金期を築いたボリス・ベッカー

1967年11月22日生まれ。ドイツ・ライメン出身。

グランドスラム（4大大会）通算、6勝。ATPツアーでは、シングルスでグランドスラム6勝を含む49勝、ダブルスで15勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス1位、ダブルス6位。

1985年のウィンブルドン選手権にて、大会史上最年少の17歳7ヶ月で初優勝を飾り、世界に強烈なインパクトを与えた。
同時代に活躍した女子テニスのシュテフィ・グラフとともに、ドイツテニス界の黄金時代を築いた。