シリーズの始祖≪デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ≫の完成度
2017年1月24日 更新

シリーズの始祖≪デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ≫の完成度

Ⅱの形態をとりながら、実は初代女神転生のような小説版から離れたオリジナル作品として1990年ナムコより発売。 また、金子一馬氏が当作品で悪魔イラストデビューを飾られた作品という一面も。内容、ビジュアル、音楽、そして マルチエンディングという完成度の高さは、歴代の作品中でもシリーズの始祖となった名作と支持されています。 それではどんなストーリーだったか。今回はエンディングは二つとも!ご紹介していきます。

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パズスの退治~思想の判定について

荒れ果てた東京をゆく2人は東京タワー
にて魔女と出会う。

それは、シェルターで遊んでいたゲームの
中のパートナーだった。

彼女に
「パズスは自己の野心のために
2人を利用しているに過ぎない」
と、告げられた主人公は、彼女と行動を
共にすることを決意し、友人とは決別してしまう。
もし魔女じゃなくて男性だったら
そうでもなかったんでしょうか。

男同士の友情も思想の違いで
アッサリ決別するというのも
メガテンでよくあることです。
結局パズスとは戦闘に・・

結局パズスとは戦闘に・・

今回はパズスの頼みで立ち上がった
わけですが、結局主人公が邪魔になり
消しに来たという展開ですね。

ここまでダークヒーローと会ったり
するシーンもありますが、結局
仲直りはしないまま進む辺りも
メガテンの本流です。
新しいパートナーを得た主人公は、
再び東京をさまよう。

そして、新宿でダークヒーローと化した
かつての親友と対面するも、心が通じ
合わないまま彼は去ってしまう。

その直後、因縁の魔王パズスと対決し、
勝利する。
聖闘士星矢でモブキャラにいそうな親友

聖闘士星矢でモブキャラにいそうな親友

パズスに心酔してしまった親友は
悪魔をけしかけてくる始末。

また後程出てきますが・・・
待ちくたびれているツンデレ感が
凄いですね。
全くご存知ない方に補足ですが、
ダークヒーローというのはメガテンの
シリーズで必ず存在します。

選択肢が出る時、どの回答を選ぶかで
思想が「カオス-ニュートラル-ロウ」
に判定されます。

ダークヒーローはカオスのトップに
据えられる存在です。

作品によりけり、プレーヤーによりけりですが、
イメージで言えば

カオス→感情的、力社会
ニュートラル→誰にも属さない
ロウ→保守的、組織的

みたいな感じですね。

作品が進むにつれ思想の種類も細分化
していきます。

この仕組みは本当に良く出来ていたと
思います。

後世の作品で仲間同士の感情値などが設定
されたゲームは今はもう当たり前ですが、
そういう仕組みは斬新でした。

実際数値で表示はされずとも、このゲームも
判定のための感情値があったそうですね。

色んな作品でイメージもありますが、実際は
大体ロウがえげつないです。集団心理が怖い。

ダークヒーローの死~分岐点発生

次の目的は、夢の島の南に居城を
構える魔王バエル。

途中、魔界へ行ったり、右腕を失ったり、
「デビルバスター2」をプレイするなどの
さまざまな経験を積んでゆく。

それと並行して、
太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星の
7つの「ピラー」を集めてゆく。
バエル特攻で死んでしまうダークヒーロー

バエル特攻で死んでしまうダークヒーロー

結局ダークヒーローは自らの過ちを
認めつつもバエルへ一人特攻し
返り討ちに会います。

主人公は武力強化のタルカジャを
かけまくって勝利。
親友の仇を取ります。
2人は彼の仇を討たんとバエルに立ち向かい、
それを倒す。

★ここで、バエルは蛙の姿になってしまい、
 「殺す」or「連れて行く」の分岐が発生する。

断末魔の親友は、決闘の最中にバエルから
奪っていた「嘆きの玉」を主人公に託し、死んでゆく。
バエル退治→カエルをどうするか

バエル退治→カエルをどうするか

ここでエンディングが変わってきます。
バエルで既にラスボスじゃないの的な
疲れがどっと来た記憶があります。

つくづくM気質の人向けのゲームです。

分岐点からのエンディング2種について

①皆いなくなった的なラスト

①皆いなくなった的なラスト

なんともどの位置付けかが迷う
ラストですね。

誰の思想にも寄らないので
ニュートラルとも言えますが、
物理最強なのでカオスとも
感じられますね。
その後、物語の終盤に(中略)名だたる敵と戦って
(中略)カエルにとどめを刺すかどうかでエンディング
が分岐する。

カエルにとどめを刺していた場合(中略)魔王達
(中略)全て打ち倒すと主人公の前に「唯一神」が
現れ、悪魔を殺し尽くした功績を認められて天界
(千年王国)に昇るエンディングを迎える。

しかし、これまで共に闘ってきた仲魔が唯一神の
手により全て消去されてしまう上に地上は
相変わらず崩壊したままであり、いささか後味が悪い。
ある意味バッドエンドとも言える。
こちらは要するに全員殺しちゃうという
ことで誰の思想にも寄らない、
ニュートラルなエンドですね。

②唯一神の目論見

ではカエルを助け色んな悪魔を
仲魔にしてなぜ唯一神を倒すのか。

ルシファーが過去天使として
唯一神に従い活動した頃の話から
理由が判明します。
今度はカエルにとどめを刺さなかった場合。
この場合は魔王ベルゼブブとの戦いの前に
(中略)バエル(カエル)とベルゼブブが融合し、
本来の姿である魔神バアルの姿を取り戻し、
主人公の仲魔になる。

さらにルシファーに会うと、ルシファーは唯一神の
目論見を明かし「神を倒すため共に戦おう」と
誘われ、これも仲魔にできる。

(中略)
サタン(唯一神側についている悪魔)を倒すと、
ここで現れる唯一神Y.H.V.H.と戦うことができ、
これが真のラスボスとなる。
こちらもなんだかニュートラルのように見えてしまいます。
ルシファー率いる悪魔たちをドンドン仲魔にし
サタンを倒し、唯一神を倒すという展開です。

そもそもが唯一神がルシファーを人間界に
派遣しておきながら、人間に崇拝されはじめた
ルシファーから天使の仕事を奪い魔界に落とす
という理不尽さ。

真エンディングがどうという前に神様の
業界が会社のように見えてきちゃいますね。
唯一神は頭だけ

唯一神は頭だけ

唯一神を退治するってラストも
凄いです。無宗教がほとんどの日本
だからこその作品ですね。

苦しい道というのも判断は人に
寄りけりなので何とも言えませんが・・。
自力で頑張りましょうラスト

自力で頑張りましょうラスト

最後のエンディングの言葉は誰の
言葉ということは無くゲーム自体の
メッセージなのでしょうね。

でもこの結論を分かっていながら
以降のシリーズも結局プレイしちゃうんですよね。
以上、駆け足ですが女神転生Ⅱのエンディング
2種類をご紹介しました。

途中の戦闘やイベントはプレイしてみないと
面白味も半減ですので、是非気になる方は
入手してプレイ!してみてくださいね。

Amazon.co.jp: デジタルデビル物語女神転生2: ゲーム

1,270
アマゾンのコメントはアツい方だらけですね。
価格も4桁を維持しているようです。
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