ハイドの暴力は容赦がなく、大抵の場合、殺害するまで徹底的に暴力を振るいます。変身前の慈木留博士からは想像もできないほど屈強になり、大勢に囲まれても怯むことなく、相手を徹底的に叩きのめします。
また、若い女性がいれば必ずと言っていいほど強姦し、女性は悲鳴をあげ抵抗しますが、なぜかその後はハイドに好意を抱くようになります。ハイドは、妻の美奈まで襲い、最初は美奈も恐怖におののきますが、次第に、ハイドと夫(慈木留博士)が同一人物だと気づき、心と体を許すようになります。
妻の美奈に限らず、第3話の青年団員の恋人(演:岸久美子)、第4話の慈木留の研究室の新人医師(演:横山リエ)、第8話のアイドル歌手(演:太地喜和子)、第11話の団地の主婦(演:石井富子)、第12話の慈木留の友人の娘(演:津田亜矢子)らもまた、ハイドに好意を抱くようになりました。
強姦のシーンは、衣服を破るシーンや接吻のシーンはありますが、露骨な裸体のシーンはありません。代わりに篠山紀信のヌード写真を挿入したり、手足の動きや悲鳴だけを流したりして、行為を暗示する効果を演出しています。
また、若い女性がいれば必ずと言っていいほど強姦し、女性は悲鳴をあげ抵抗しますが、なぜかその後はハイドに好意を抱くようになります。ハイドは、妻の美奈まで襲い、最初は美奈も恐怖におののきますが、次第に、ハイドと夫(慈木留博士)が同一人物だと気づき、心と体を許すようになります。
妻の美奈に限らず、第3話の青年団員の恋人(演:岸久美子)、第4話の慈木留の研究室の新人医師(演:横山リエ)、第8話のアイドル歌手(演:太地喜和子)、第11話の団地の主婦(演:石井富子)、第12話の慈木留の友人の娘(演:津田亜矢子)らもまた、ハイドに好意を抱くようになりました。
強姦のシーンは、衣服を破るシーンや接吻のシーンはありますが、露骨な裸体のシーンはありません。代わりに篠山紀信のヌード写真を挿入したり、手足の動きや悲鳴だけを流したりして、行為を暗示する効果を演出しています。
ジキルとハイド
ベストフィールド創立20周年記念企画 第4弾 ジキルとハイド コレクターズDVD <HDリマスター版>
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『ジキルとハイド』の音楽
オープニングテーマやドラマ中のBGMは、日本を代表するビッグバンド、原信夫とシャープス&フラッツによる演奏です。特に、オープニングの篠山紀信のサイケデリックな写真とのコンビネーションは、ドラマの不気味さを暗示するようで、冒頭からいきなり惹きつけられます。
また、当時の流行歌も起用されており、ちあきなおみの『四つのお願い』(1970年4月10日発売)、藤圭子の『圭子の夢は夜ひらく』(1970年4月25日発売)、『命預けます』(1970年7月25日発売)がBGMとして流れました。1970年3月の時点で全13話の撮影が終了していたという説がありますが、これら楽曲のリリースはその後のことで、どのタイミングで起用されたかは不明です。
第9話で幼児が登場するシーンでは、童謡『夕焼け小焼け』を不協和音にアレンジし、不気味な雰囲気を作り出しています。
また、当時の流行歌も起用されており、ちあきなおみの『四つのお願い』(1970年4月10日発売)、藤圭子の『圭子の夢は夜ひらく』(1970年4月25日発売)、『命預けます』(1970年7月25日発売)がBGMとして流れました。1970年3月の時点で全13話の撮影が終了していたという説がありますが、これら楽曲のリリースはその後のことで、どのタイミングで起用されたかは不明です。
第9話で幼児が登場するシーンでは、童謡『夕焼け小焼け』を不協和音にアレンジし、不気味な雰囲気を作り出しています。
四つのお願い / ちあきなおみ
ちあきなおみ/四つのお願い 昭和45年
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『ジキルとハイド』のロケ地
当時のロケ地については情報がなく、ほとんどが不明ですが、2023年現在確認できるものをいくつか挙げます。いずれも、半世紀以上前の街の雰囲気がわかる貴重な映像です。
新宿駅周辺
街並みの映像で最も多いのが、新宿駅周辺です。第3話や第8話では、西口の駅前や東口の新宿通り界隈の様子が確認できます。
特に第8話の、青年が見知らぬ女性(演:伊佐山ひろ子)と出会うシーンでは、かつて新宿三丁目にあった映画館「新宿ロマン劇場」(現在はコメ兵新宿店)らしき映像も確認できます。因みに、当時公開中の映画は『パットン大戦車軍団』。日本の封切りは1970年6月27日で、第8話の撮影時期はこれ以降だったのでしょうか。
また、青年が女性と一夜を共にし、翌朝街を歩くシーンでは、武蔵野通りの「ライオン」と、突き当たりに丸井の古いロゴ(「井」を丸で囲んだロゴ)が確認できます。
半世紀以上前の新宿の様子が垣間見える、貴重な映像と言えるでしょう。
特に第8話の、青年が見知らぬ女性(演:伊佐山ひろ子)と出会うシーンでは、かつて新宿三丁目にあった映画館「新宿ロマン劇場」(現在はコメ兵新宿店)らしき映像も確認できます。因みに、当時公開中の映画は『パットン大戦車軍団』。日本の封切りは1970年6月27日で、第8話の撮影時期はこれ以降だったのでしょうか。
また、青年が女性と一夜を共にし、翌朝街を歩くシーンでは、武蔵野通りの「ライオン」と、突き当たりに丸井の古いロゴ(「井」を丸で囲んだロゴ)が確認できます。
半世紀以上前の新宿の様子が垣間見える、貴重な映像と言えるでしょう。
横浜外国人墓地前
第4話で、慈木留博士が研究室の新人医師(演:横山リエ)と食事をするシーンがあります。窓の外には、横浜の外国人墓地が見えており、建物は明らかにその前に位置する「カーネルスコーナー(1967年竣工)」と確認できます。現在は、2階に「エリゼ光」というレストランが入っているようです。
半世紀以上経っても変わらない光景という点で、これまた貴重な映像と言えるでしょう。
半世紀以上経っても変わらない光景という点で、これまた貴重な映像と言えるでしょう。
その他のロケ地
第4話で石上ユリ(演:梅田智子)が登場するシーンでは、神宮球場や渋谷駅南口らしき映像が確認できます。
おわりに
最後に、『ジキルとハイド』の最終回予告のナレーションの一部を引用します。
ハイドへの変身で慈木留が開放感を得たように、そして周囲の人間がハイドに魅力を感じたように、本作は、視聴者にも "爽快な開放感" を与えてくれるドラマなのかもしれません。興味のある方はぜひご覧ください。
ハイドへの変身で慈木留が開放感を得たように、そして周囲の人間がハイドに魅力を感じたように、本作は、視聴者にも "爽快な開放感" を与えてくれるドラマなのかもしれません。興味のある方はぜひご覧ください。
自らの手で慈木留邸を爆破し、追跡する毛利たちと戦いながらも、なお天衣無縫に楽しむハイド、美奈、少女。その爽快な開放感。。。
人間の二面性を鋭くえぐり出してきたこのドラマが "永遠の標" として残したものは何であったのか。。。