90年代の東京が舞台!渋谷直角の新作漫画『世界の夜は僕のもの』が発売決定!!
扶桑社より、漫画家でコラムニストの渋谷直角が手掛けた新作漫画『世界の夜は僕のもの』の発売が決定しました。発売予定日は9月29日、価格は1320円(税込)。
表紙はこちらです!
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『世界の夜は僕のもの』は、2017年に映画化された漫画『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』などで著名な渋谷が描いた、90年代の若者たちの夢・恋愛・友情を綴った連作短編集。『i-DJAPAN』『CUTiE』『オリーブ』『コミックキュー』、渋谷パルコ、ソニープラザ、アフタヌーンティ、ボディショップ、ヒステリックグラマー、アニエスベー、ダウンタウン、ナチュラルハイ、魚喃キリコ、岡崎京子、安野モヨコ、ジャミロクワイ、フィッシュマンズ、サニーデイ・サービスといった、当時のサブカル界隈を賑わせていたモノが題材として描かれています。90年代当時を若者として過ごした方であれば、必見の内容と言えるでしょう!
著者・渋谷直角や江口寿史のコメントが到着!!
江口寿史
溢れ出そうな記号の中のたったひとつのリアル
若者が求めるのはいつだって恋と革命だってこと
まだ誰も描いていなかった90年代ジャパニーズ・グラフィティ
ヒコロヒー
いつの時代も切実な
若者の『よすが』を
描いた普遍の物語
コナリミサト
登場人物全員が
いとしいです。
世界の夜は僕のものだ。ずっと
渋谷直角
自分が、モロに青春時代を過ごした90年代のことを描くっていうのは、少し後ろ向きな気がしてしまって、ちょっとどうかなとこれまでは思っていました。
でも、近年、20代のバンドやミュージシャンの人と話をしていると、あんまり自分たちの若いころと変わんないかな、と思ったり、同じようなことは90年代にもあったよな、と思うことも多いので、単純におじさんのノスタルジーという着地にならずに物語を描けるかもしれないという気分になって、いっちょやってみようかと思いました。
同時に、90年代の、あんまり今では振り返られないようなところとか、どうでもいいような部分をミッチリ描いておきたい、という気持ちもありました。大枠のことは今でも情報として残されているけど、当時の自分たちの気分とか価値観と、その時々の流行は密接なので、情報として抜け落ちてしまっている細かい機微とか雰囲気も同時に残しておけると、ひとつの価値が出るかな、と思いました。
現象だけ切り取ってこうだった、というより、連綿と続くカルチャーなり文化の歴史の中の、90年代部門にヌルッと入っているような、今にも繋がっているカケラがたくさんあるような漫画を、今回は描けたらいいかなあと思いました。90年代をテーマにした作品も最近は割と増えているので、一部のニッチなところ(自分なら描けるかも、というところ)を執拗に描いた作品として楽しんでもらえたらと思います!
『世界の夜は僕のもの』発売で思い出す!90年代サブカル界隈で流行ったモノ!!
『世界の夜は僕のもの』では、当時流行していた様々なモノが登場し、90年代特有の雰囲気を大いに味わうことが出来ます。ここでは、一足先に本作で取り上げられているモノをいくつか軽くおさらいしておきましょう。
CUTiE
宝島社が1989年に創刊した女性向けファッション誌「CUTiE(キューティ)」。「宝島」「VOW」などで有名な宝島社が発行する雑誌だけあって、古着や原宿系、裏原宿系などを取り上げる、正統派のファッション誌とは一線を画した構成となっていました。2015年に休刊。