沖田総司はブサイクだった?
新撰組一番隊組長の沖田総司といえば、凄腕の剣客でありながら、絶世の美少年としても有名。新撰組関連のアニメや漫画では度々「中世的なルックスの優男」として描かれ、世の歴女兼腐女子を夢中にさせているのはご存じの通りです。
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しかし、沖田総司のことを「美少年」と評した歴史的資料はどこにも存在しません。それどころか、姉の沖田ミツが「総司にどこか似ている」と語っていた彼女の孫・要をモデルにして書かれた肖像画は、明らかにブサイクです。
司馬遼太郎の小説『燃えよ剣』によって、沖田の人物像が決定付けられる
にも関わらず、なぜ、美少年のイメージが定着したのかといえば、司馬遼太郎の小説『燃えよ剣』において「ちょっと色小姓にしたい美貌である」と書かれてあったことが最大の原因であると言われています。労咳で夭折した史実を踏まえると、司馬が描いた「薄命の美少年」的キャラは、物語にドラマ性を持たせるうえで重要なファクターとなるため、以降、新撰組関連の実写映画・ドラマにおける沖田総司役は、イケメン俳優が演じるようになっていったのです。
そこで今回は、過去の新撰組作品において沖田総司役を演じてきた俳優について紹介していきたいと思います。
そこで今回は、過去の新撰組作品において沖田総司役を演じてきた俳優について紹介していきたいと思います。
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『新選組』(1937年・東宝映画)‐嵐芳三郎
明治時代ごろから講談などで語られていたという新撰組は、1928年に出版された子母澤寛の小説『新選組始末記』により再評価する流れが生まれたとされています。
この東宝映画『新選組』は、新撰組を主題に扱った映像作品として最古の部類に入るものであり、まだ“司馬史観”に影響を受けていなかったためか、歌舞伎役者・嵐芳三郎が演じる沖田にイケメン要素は見受けられません。
この東宝映画『新選組』は、新撰組を主題に扱った映像作品として最古の部類に入るものであり、まだ“司馬史観”に影響を受けていなかったためか、歌舞伎役者・嵐芳三郎が演じる沖田にイケメン要素は見受けられません。
『壮烈新選組 幕末の動乱』(1960年・東映映画)‐若山富三郎
勝新太郎の兄貴としても知られる若山富三郎。二枚目であるには間違いないですが、沖田が新撰組として活躍した年齢(21歳~26歳)からすると、大分貫禄があるような…。ちなみに、その貫禄を買われてか2年後に公開された『新選組始末記』では、局長・近藤勇役への“昇進”を果たしています。
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『新選組血風録』(1965年・テレビ朝日)‐島田順司
『燃えよ剣』と並行して書かれた司馬遼太郎の新撰組小説『新選組血風録』。その初の映像化作品がこちらです。また、1970年には『燃えよ剣』のドラマも同じくテレ朝で放送されるのですが、これも血風録同様、島田順司が沖田役をつとめています。
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『沖田総司』(1974年・東宝映画)‐草刈正雄
草刈正雄といえば、アメリカ人と日本人のハーフでソース顔。それに高校時代は野球部でピッチャーをつとめていた、185cmの長身・スポーツマンです。
そんな明らかに生命力に滾ってそうな正雄が、薄命の剣士・沖田を演じる違和感は、今考えるとなかなかのもの。しかし、この映画の後に放送された『新選組始末記』(1977年・TBS系)でも、沖田役に抜擢されています。
そんな明らかに生命力に滾ってそうな正雄が、薄命の剣士・沖田を演じる違和感は、今考えるとなかなかのもの。しかし、この映画の後に放送された『新選組始末記』(1977年・TBS系)でも、沖田役に抜擢されています。
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yurie 2022/8/11 22:10
年代的には島田順司さんかな?
2018/11/6 17:14
不細工といわれる沖田総司の肖像画、これは親族を元にして描かれた肖像画ではありません。
これは沖田を演じた戦前の役者さんの写真ですよ