山口百恵
いわずと知れた昭和のスーパーアイドル。まる子はお母さんから「まる子ってちょっとだけ、百恵ちゃんに似てるわねぇ」と冗談半分で言われたのを真に受けて、以来、百恵ちゃんの大ファンになります。百恵ちゃんがテレビに出てると知れば茶の間まですっ飛んでいき、百恵ちゃんが真ん中分けのヘアスタイルにしたとあれば、そっくりに真似して髪をセットするなど、相当な心酔ぶりを見せていました。
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そんなまる子の「百恵ちゃん・愛」炸裂回が、第77話「まる子百恵ちゃんのコンサートに行く」(単行本7巻)。幸運にも、地元で開催される百恵ちゃんのコンサートへ行けることになったまる子は、すっかり浮足立ちます。百恵ちゃんに手紙を書きたいけど、なんて書いたら読んでもらえるんだろう?…封筒の裏に「1万円入ってます」って書いておけばいいかな?…それに、贈り物はどうしよう…百恵ちゃんに受け取ってもらえるような高級品っていうと、やっぱりカニ缶とかかな…。などと、愚にもつかない考えをアレコレ巡らせている様がユーモラスに描かれています。
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そして、コンサート当日。百恵ちゃんの歌う姿に見入り、終演後、贈り物を渡して握手もしてもらい、夢見心地のまる子…。ああ、当時の人たちはこんな感じで「山口百恵体験」をしたのだなと、リアルタイム世代じゃなくても、しっかりと伝わる説得力をもって描かれたこの回は、ちびまる子ちゃんの中でも屈指の神回です。
ちびまる子ちゃん 77B「まる子 百恵ちゃんのコンサートに行く(後編)」の巻
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にしきのあきら
まる子が百恵ちゃん推しならば、お姉ちゃんはにしきのあきら推し。90年代は、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』『めちゃ×2イケてるッ!』などでバラエティタレント化していたスターにしきのですが、『ちびまる子ちゃん』の時代(1974年から1975年)においては、「空に太陽がある限り」などのヒット曲を歌う、れっきとした正統派アイドルだったのです。
お姉ちゃんはファンレターを30通も書いて、そのお礼にプロマイドをもらったこともある筋金入りの大ファン。「私のために書いてくれたのよ」とまる子に見せびらかすも、そのすごさがわからずキョトンとされていました。
お姉ちゃんはファンレターを30通も書いて、そのお礼にプロマイドをもらったこともある筋金入りの大ファン。「私のために書いてくれたのよ」とまる子に見せびらかすも、そのすごさがわからずキョトンとされていました。
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西城秀樹
女心は移ろいやすいもの…。ということで、あれだけ熱心にスターにしきのを応援していたお姉ちゃんですが、いつしかその熱も冷め、気づけば1972年デビューのニューフェイス・西城秀樹の熱狂的大ファンに。まる子たちの時代におけるヒデキは、TBS『寺内貫太郎一家』にレギュラー出演したり、『傷だらけのローラ』で紅白歌合戦初出場を飾ったりするなど、飛躍の年を迎えていました。
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お姉ちゃんの入れあげっぷりは相当なもので、ヒロシが野球中継を見ていると「どうしても、ヒデキのスペシャル番組がみたいから」との理由で、土下座して頼み込んだことも。中でも強烈だったのが、お姉ちゃん作の「シークレットラブ」と書かれたノート。まる子がこっそりと盗み見たところ、こんなことが書かれていました。
「私の名前は西城さきこ(※さきこはお姉ちゃんの本名)。でも、誰にも言えない名前なの。だって、あなたはみんなのアイドル、ちょっぴり寂しいけど、我慢するわ、でも、でもね、時々さきこは不安になるの。テレビからアナタが私を見つめる視線。愛してるのは君だけだよって、みんなにわかってしまいそう。アナタが愛しているのは、このワ・タ・シだけ。ヒデキ、マイスィート・ハート」
当時、こんな感じでヒデキへの妄想を膨らませていた女子は、きっと星の数ほどいたことでしょう。
「私の名前は西城さきこ(※さきこはお姉ちゃんの本名)。でも、誰にも言えない名前なの。だって、あなたはみんなのアイドル、ちょっぴり寂しいけど、我慢するわ、でも、でもね、時々さきこは不安になるの。テレビからアナタが私を見つめる視線。愛してるのは君だけだよって、みんなにわかってしまいそう。アナタが愛しているのは、このワ・タ・シだけ。ヒデキ、マイスィート・ハート」
当時、こんな感じでヒデキへの妄想を膨らませていた女子は、きっと星の数ほどいたことでしょう。
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山本リンダ
そんなヒデキと共に、「アクション歌謡」の担い手として一世を風靡したのが、山本リンダでした。70年代前半におけるリンダの大ヒット曲といえば、『どうにもとまらない』と『狙いうち』。特にまる子のお気に入りは『狙いうち』であり、「うらら~うらら~」というお馴染みのフレーズをお正月に親戚一同が集まった際や、ヒロシとお花見に行った時などに歌っていました。
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城みちる
『イルカにのった少年』のヒット曲で知られるアイドル歌手・城みちる。「胃腸が弱いキャラ」でお馴染みの山根くんが熱狂的に応援しています。やはりお気に入りの楽曲は、みちるの代表曲『イルカにのった少年』で、「あの歌は、イルカの素晴らしさ歌ったものなんだって気がついたんだ。イルカのすごさに目をつけた城みちるはやっぱりえらいよ」と賞賛の言葉を惜しみません。『フェスタしずおか』では、トップバッターとして登場した城みちるを前に「みちる~!」と絶叫。感動の涙を流しました。
エルッフリン 2020/3/26 00:21
百恵さんは、「聖子ちゃんが立派になったから安心して引退できる」って言っていませんでしたか?
エルッフリン 2019/10/11 20:50
近い将来のことですが、故西城秀樹氏が、小学生向けの伝記の本、漫画の偉人伝に載ることは確実ですね。
エルッフリン 2019/10/11 20:46
当時の小学生、幼稚園児からすれば、山口百恵さんはお姉さんみたいに感じましたよね。「百恵お姉ちゃん」って言った人もきっといますよね。