本作ではとにかく1つ1つのキャラクターの躍動がすさまじいです。
そして重厚な腰上げを奏でています。
そのシーンのどれもにストーリーの深い経緯が込められており、各キャラクターや環境の動きが「それなりの納得感」をもたせる形で圧巻でしょう。
唐突に進んでいくストーリー展開によってもおそらく視聴者はそのリアルを感じることでしょうか。
その動きを挟む前後ストーリーをくまなく把握することで、次の展開に懸橋を渡せる視聴者としての得心を持たされるでしょう。
リアル感や迫真の動きは非常にアニメらしく活性するものですが、本作の内には現実感を越えてしまえる程の斬新な躍動が所せましと巡ります。
そして重厚な腰上げを奏でています。
そのシーンのどれもにストーリーの深い経緯が込められており、各キャラクターや環境の動きが「それなりの納得感」をもたせる形で圧巻でしょう。
唐突に進んでいくストーリー展開によってもおそらく視聴者はそのリアルを感じることでしょうか。
その動きを挟む前後ストーリーをくまなく把握することで、次の展開に懸橋を渡せる視聴者としての得心を持たされるでしょう。
リアル感や迫真の動きは非常にアニメらしく活性するものですが、本作の内には現実感を越えてしまえる程の斬新な躍動が所せましと巡ります。
【本作の魅力!その4】:要所での面白い座談
クシャナ率いるトルメキア軍は、参謀・クロトワというキャラクターがいます。
このクロトワは真面目一辺倒のクシャナやナウシカと違いが面白さを引き立てます。
クロトワはたいていピエロのような役を買って出ています。この「真面目の中にあるユーモアじみたユルミ」のようなものが、本作の構成・設定をなお興味深く仕上げている点です。
また風の谷の住民にも、3人の面白いおじいさんや、無邪気さを振りまく子供もいて、彼らもストーリーを底から面白く、またリアルな脚色が際立ちます。
この真面目なストーリーの中に冴えるユーモラスな「ほっこりムード」をぜひ作中でお楽しみ下さい。
このクロトワは真面目一辺倒のクシャナやナウシカと違いが面白さを引き立てます。
クロトワはたいていピエロのような役を買って出ています。この「真面目の中にあるユーモアじみたユルミ」のようなものが、本作の構成・設定をなお興味深く仕上げている点です。
また風の谷の住民にも、3人の面白いおじいさんや、無邪気さを振りまく子供もいて、彼らもストーリーを底から面白く、またリアルな脚色が際立ちます。
この真面目なストーリーの中に冴えるユーモラスな「ほっこりムード」をぜひ作中でお楽しみ下さい。
【本作の魅力!その5】:空を飛べる爽快感!
本作にはメーヴェやガンシップ、また大型船からコルベットなどの輸送船の多くが登場します。
そのため非常に「空を飛ぶシーン」が頻繁に出てきます。
この空を飛ぶシーンがとてもリアルな脚色を醸しており、実際に飛んでいる気分にさせてくれるでしょう。
作中で飛んでいるキャラクターの動きも実に見事なリアル感を見せつけます。さすがジブリ映、と言ったところでしょうか。
緊迫した地上や森の中からさぁッと飛び立つあの爽快感!
観ているだけでたまりません!
さらに腐海を泳ぐように飛んでいく蟲たちの様子も、とても臨場感を出していて魅力的。
この辺りの爽快と魅力の全てをどうぞご堪能下さい。
そのため非常に「空を飛ぶシーン」が頻繁に出てきます。
この空を飛ぶシーンがとてもリアルな脚色を醸しており、実際に飛んでいる気分にさせてくれるでしょう。
作中で飛んでいるキャラクターの動きも実に見事なリアル感を見せつけます。さすがジブリ映、と言ったところでしょうか。
緊迫した地上や森の中からさぁッと飛び立つあの爽快感!
観ているだけでたまりません!
さらに腐海を泳ぐように飛んでいく蟲たちの様子も、とても臨場感を出していて魅力的。
この辺りの爽快と魅力の全てをどうぞご堪能下さい。
【本作の魅力!その6】:背景に見られる奥深いストーリー
ナウシカがクシャナに向かって言うセリフ、
「あなたは何をおびえているの?」
との内容ですが、このひと言にも現代に通用する「人が持つ自然への脅威」が暗喩として見て取れます。
腐海はもともと人災によって生まれたもので、地球を壊した人類に見せられた怒りの産物です。
クシャナはこの「人の手で生まれた自然の猛威」に対し、あらためて恐怖しているという図式に受け取れます。
この「人の欲望による文明の腐敗」が結局また人に向き直り、人にとって便利をもたらす物は人にとって恐怖をもたらす物に変わってしまう…。
この腐海の存在は、この現代にも数多く見られる「自然による利便性への反発」に等しいわけです。
この辺りの演出効果の深さを味わいつつ、ストーリーの設定の全般をご確認下さい。
「あなたは何をおびえているの?」
との内容ですが、このひと言にも現代に通用する「人が持つ自然への脅威」が暗喩として見て取れます。
腐海はもともと人災によって生まれたもので、地球を壊した人類に見せられた怒りの産物です。
クシャナはこの「人の手で生まれた自然の猛威」に対し、あらためて恐怖しているという図式に受け取れます。
この「人の欲望による文明の腐敗」が結局また人に向き直り、人にとって便利をもたらす物は人にとって恐怖をもたらす物に変わってしまう…。
この腐海の存在は、この現代にも数多く見られる「自然による利便性への反発」に等しいわけです。
この辺りの演出効果の深さを味わいつつ、ストーリーの設定の全般をご確認下さい。
【本作の魅力!その7】:静寂な空間
本作では、軍律国家・トルメキアやペジテに見られる戦いをはじめ、どちらかと言えば七転八倒の様子が目立ちます。
でもその全てのシーンの根底にあるテーマは、人に対して非常に静かに訴えかける一定した運びです。
おそらく『ナウシカ』のテーマを簡単に言えば、
「自然と人との対峙」
となるでしょう。
そういったロジックが非常にスロータッチにじわじわ描かれ、ストーリーをつなげていきます。
この「静かな空間」は、ナウシカとアスベルが流砂に呑まれて落ちた、あの腐海の奥底のシーンに非常によく表れます。
地上でどんなに人が野望を企てようと、自然はその懐で変わらず許容し、生き物の再生を図っている…。
この「自然と人とのあり方となりゆき」を、どうぞ本作を観ながら吟味下さい。
でもその全てのシーンの根底にあるテーマは、人に対して非常に静かに訴えかける一定した運びです。
おそらく『ナウシカ』のテーマを簡単に言えば、
「自然と人との対峙」
となるでしょう。
そういったロジックが非常にスロータッチにじわじわ描かれ、ストーリーをつなげていきます。
この「静かな空間」は、ナウシカとアスベルが流砂に呑まれて落ちた、あの腐海の奥底のシーンに非常によく表れます。
地上でどんなに人が野望を企てようと、自然はその懐で変わらず許容し、生き物の再生を図っている…。
この「自然と人とのあり方となりゆき」を、どうぞ本作を観ながら吟味下さい。
【本作のみどころ!その1】:王蟲の壮大な抜け殻
冒頭のシーンで、ナウシカは腐海に入り、この王蟲の成虫の抜け殻を発見します。
その抜け殻の登場シーンがかなり壮大…。
ナウシカはその抜け殻の一部(目の部位)を持ち帰り、風の谷の生活具の一部に代用しようと試みます。
さらにそのシーンでナウシカは、シーンと静まり返った空間を見つめています。そして眠る。この静けさが何ともいい!
雪のように降ってくる胞子がまるで装飾のようで、そこに横たわるナウシカは少女そのもの。
このシーンの魅力は〝嵐の前の静けさ〟。
この静けさを味わってから、本編に臨んでみて下さい。
その抜け殻の登場シーンがかなり壮大…。
ナウシカはその抜け殻の一部(目の部位)を持ち帰り、風の谷の生活具の一部に代用しようと試みます。
さらにそのシーンでナウシカは、シーンと静まり返った空間を見つめています。そして眠る。この静けさが何ともいい!
雪のように降ってくる胞子がまるで装飾のようで、そこに横たわるナウシカは少女そのもの。
このシーンの魅力は〝嵐の前の静けさ〟。
この静けさを味わってから、本編に臨んでみて下さい。
【本作のみどころ!その2】:砂漠からメーヴェで飛び立つシーン
人が蟲に襲われている事を伝える呼び笛が鳴り、ナウシカはすぐに飛び出していきます。
そこで見たのは、攻撃色になった王蟲に追われるユパでした。
ナウシカは王蟲を手なずけるように誘導し、攻撃色一辺倒の王蟲を何とか平常の状態に戻すよう試みてユパを助けます。
助かったユパは連れていたキツネリスをナウシカにあげます。
それからナウシカは、また颯爽とメーヴェに乗って空を飛びます。
このときに流れるBGM『鳥の人』と、人と大自然とを反映させた見事な景色が最高です。
そしてユパの一言、
「はは、実に風をよく読む」
その後の展開を期待させる「興味深い1シーン」となるでしょう。
そこで見たのは、攻撃色になった王蟲に追われるユパでした。
ナウシカは王蟲を手なずけるように誘導し、攻撃色一辺倒の王蟲を何とか平常の状態に戻すよう試みてユパを助けます。
助かったユパは連れていたキツネリスをナウシカにあげます。
それからナウシカは、また颯爽とメーヴェに乗って空を飛びます。
このときに流れるBGM『鳥の人』と、人と大自然とを反映させた見事な景色が最高です。
そしてユパの一言、
「はは、実に風をよく読む」
その後の展開を期待させる「興味深い1シーン」となるでしょう。
【本作のみどころ!その3】:発狂してしまうナウシカ
トルメキア軍がペジテからの避難民を乗せた船を追い、風の谷にやって来た直後のシーンです。
トルメキア軍は各自四方に散らばり、そのうちの1部隊がナウシカの父親が籠城している居邸に侵入します。
それを見たナウシカは一目散に駆けつけます。
ですが時すでに遅し。
父親はすでにトルメキアの刃に倒れ、一緒にいた大叔母様も捕らわれの身になりました。
その光景を見た瞬間にナウシカは豹変!
手に持っていたメイスのような武器を振りかざし、
「おのれ!」
の発声を合図にしてトルメキアの兵士たちに襲いかかります。
このときのすさまじさと言ったらそれまでのナウシカからは想像できないでしょう。
このシーンでは、少し興奮に似た「魅力」を感じさせられるかも知れません。
トルメキア軍は各自四方に散らばり、そのうちの1部隊がナウシカの父親が籠城している居邸に侵入します。
それを見たナウシカは一目散に駆けつけます。
ですが時すでに遅し。
父親はすでにトルメキアの刃に倒れ、一緒にいた大叔母様も捕らわれの身になりました。
その光景を見た瞬間にナウシカは豹変!
手に持っていたメイスのような武器を振りかざし、
「おのれ!」
の発声を合図にしてトルメキアの兵士たちに襲いかかります。
このときのすさまじさと言ったらそれまでのナウシカからは想像できないでしょう。
このシーンでは、少し興奮に似た「魅力」を感じさせられるかも知れません。
【本作のみどころ!その4】:窮地で微笑む女神
トルメキア軍によって人質となったナウシカは、いつも一緒にいた4人の老人の側近を従え、風の谷からトルメキアへと護送されます。
その移動中、ガンシップに乗ったアスベルに奇襲され、トルメキア船はあえなく撃沈します。
このとき腐海に落ちていく船には、ナウシカが連れた4人の老人のうち3人が乗っていました。
ナウシカは船から脱出し、単身その3人を救うため、腐海へ向けて飛び立っていきます(このときナウシカが乗ったガンシップには、火に巻かれて逃げてきたクシャナも同乗しています)。
その腐海の奥深くに入ったとき、3人が乗った船がゆっくり墜落しているのを見つけます。
そこでナウシカは半身船から乗り出す形でマスクを取り、「大丈夫よ」といったアピールを3人に投げかけ微笑みます。
このシーンには、ナウシカの人となりがとてもよく浮き出ていて、またその様子が実に感動的なものに映えるでしょう。
その移動中、ガンシップに乗ったアスベルに奇襲され、トルメキア船はあえなく撃沈します。
このとき腐海に落ちていく船には、ナウシカが連れた4人の老人のうち3人が乗っていました。
ナウシカは船から脱出し、単身その3人を救うため、腐海へ向けて飛び立っていきます(このときナウシカが乗ったガンシップには、火に巻かれて逃げてきたクシャナも同乗しています)。
その腐海の奥深くに入ったとき、3人が乗った船がゆっくり墜落しているのを見つけます。
そこでナウシカは半身船から乗り出す形でマスクを取り、「大丈夫よ」といったアピールを3人に投げかけ微笑みます。
このシーンには、ナウシカの人となりがとてもよく浮き出ていて、またその様子が実に感動的なものに映えるでしょう。
【本作のみどころ!その5】:クシャナの持つ悲壮な過去
クシャナは原作のトルメキア王国の高官で、唯一映画版でも登場した女性キャラです。
このクシャナの性格は、とても凛々しく冷徹で、目的達成のためなら手段を選びません。極めてクールなキャラクターに映るでしょう。
ですが、このクシャナにも暗く辛い過去があります。
クシャナは過去に蟲に襲われて、体の一部(映画で映るのは左手)を深く損傷しました。
「我が夫となる者は、さらにおぞましいものを見るだろう…」
このクシャナのセリフでもわかる通り、手だけでなく、他の体の部位もおそらく蟲によって損傷していたのです。
このような悲壮な過去を持つクシャナにも、次第に内面にある〝優しさ〟のようなものが浮き出ます(これは本編を観てご確認下さい)。
クールを装いながらも何となくナウシカに惹かれていくその姿は、それまでのクシャナからすれば魅力的な1面となるでしょう。
このクシャナの性格は、とても凛々しく冷徹で、目的達成のためなら手段を選びません。極めてクールなキャラクターに映るでしょう。
ですが、このクシャナにも暗く辛い過去があります。
クシャナは過去に蟲に襲われて、体の一部(映画で映るのは左手)を深く損傷しました。
「我が夫となる者は、さらにおぞましいものを見るだろう…」
このクシャナのセリフでもわかる通り、手だけでなく、他の体の部位もおそらく蟲によって損傷していたのです。
このような悲壮な過去を持つクシャナにも、次第に内面にある〝優しさ〟のようなものが浮き出ます(これは本編を観てご確認下さい)。
クールを装いながらも何となくナウシカに惹かれていくその姿は、それまでのクシャナからすれば魅力的な1面となるでしょう。