ブライアンズタイム第三の矢
父ブライアンズタイムは94年に産駒デビュー、初年度から三冠馬ナリタブライアンを送り出すと、次年度もマヤノトップガンが活躍し、サンデーサイレンス、トニービンと並び御三家と呼ばれるほどの一流種牡馬であった。そのブライアンズタイム3頭目の牡馬中央G1制覇がマイネルマックスである。
via uma-furusato.com
デビューから朝日杯まで
マイネルマックスのデビューは1996年函館、デビュー戦は3着に敗れたものの、折り返しの新馬戦を勝利し、函館2歳Sを頭差で制する。さらに東京でのG2京成杯も勝利し
重賞を連勝する。ちなみにこの二つの重賞を制覇し、G1に向かうのはミドリマキバオーと同じ臨戦過程である。
重賞を連勝する。ちなみにこの二つの重賞を制覇し、G1に向かうのはミドリマキバオーと同じ臨戦過程である。
via blog.goo.ne.jp
唯一のライバルかもしれないクリスザブレイヴ
勝ち方が地味とは言え、圧倒的実績で挑んだG1の朝日杯、しかし、マイネルマックスは重賞を連勝しているにも関わらず、2番人気に甘んじた。そこにはノーザンテースト最後の大物として話題をさらった、デビューから2連勝中のクリスザブレイヴがいたからである。生涯対戦は一度きりだが、G1で人気を分け合ったという観点では、クリスザブレイヴはマイネルマックスのライバルであると言えるかもしれない。
初物づくしの朝日杯
レースはハイペースで進み、逃げたアサカホマレは早々と失速、代わりに先頭に立った人気薄のオープニングテーマが粘るところをマイネルマックスが最後に差し切り勝ち、クリスザブレイヴは見せ場なく、15着と敗れた。この勝利はマイネル軍団にとっての初G1制覇でもあり、騎手の佐藤哲三にとっても初のG1制覇となる初物づくしのメモリアル勝利となった。
鞍上の佐藤哲三は翌週に披露宴を控えていたので、こちらもメモリアル勝利であった。
また、表彰台での涙も印象的である。
鞍上の佐藤哲三は翌週に披露宴を控えていたので、こちらもメモリアル勝利であった。
また、表彰台での涙も印象的である。
via race.sanspo.com
via www.youtube.com
クラシックの主役を張るはずが…
2歳チャンピオンとなったマイネルマックスは当然、翌年のクラシック戦線の主役を張る一頭であるはずだった。しかし、春は熱発で順調さを欠き、二戦凡走、秋もそれを引きずってか、まったくいいところが無かった。ちなみにこの年のブライアンズタイム産駒は当たり年であり、サニーブライアンの二冠制覇をはじめ、シルクジャスティスが有馬記念を制覇するなど、スポットは彼らに浴びせられていた。
via www.ne.jp
長いトンネルと復調の兆し
4歳となった1998年も低迷は続き、勝利をあげることはできないものの、好走もちらほら見られた。次の勝利は1999年5歳暮れのクリスマスSでおよそ3年ぶりの勝利であった。ようやく、2歳チャンピオンは復調することができたのである。