30年以上の取引停止
ヤマト運輸が三越との取引を再開するのはそれから31年後の2010年4月1日で、三越と伊勢丹が経営統合して2008年に三越伊勢丹ホールディングスが発足した後のこととなる。
贋作問題
22日は1982年の「古代ペルシア秘宝展 贋作の証明」「小説・三越事件」等を振り返った。経年のブランドが学びの基礎をおろそかにし、ワンマン体制に固執し、物慾・肉慾に心を奪われる時、何が生じるかを教えられる。『潜伏キリシタン図譜』は6月刊行とか。静慈円署名入本、大木英治、冬木康雄を購う。 pic.twitter.com/WiFLwSN3cp
— 有眞香錫安 (@Arimakashakuan) January 22, 2019
当時はどえらい騒ぎになりました。何故なら出品された一部は既に億単位の値がついていたからだとされています。
社長解任劇
三越事件のこいつらのせい pic.twitter.com/OEOGHFNoIh
— θ (@tanya_kaka) July 12, 2018
以降、小山相談役を始めとする三井グループ各社の幹部や三越内部の反岡田派は、岡田の社長追い落としを図り始めた。
1982年9月22日、取締役会で岡田は腹心の杉田忠義専務に議長を交代した。
配布資料で「その他」とのみ書かれていた。
事前の打ち合わせでは岡田についての風説は事実に反することの確認とされており、それゆえの議長交代であった。
しかし杉田は岡田の社長職と代表権を解くことに賛同する者の起立を求め、それに応じて14人の取締役が起立した。
驚いた岡田は「何だこれは!」と叫んだが、理由を説明する義務はないと突っぱねられた。さらに岡田は「おかしいじゃねえか。議長は俺だ!」と食い下がるが、
小山五郎社外取締役の提案により改めて発議された動議は16対0で可決成立し、その場で岡田は非常勤取締役に降格となった。
この時に岡田氏が発したとされる言葉「なぜだ!」この年の流行語となった。
岡田は小山相談役から「岡田君、もう終わったのだよ」と声をかけられても「なぜだ……」と力なく呟き続けていたという。その後、役員陣は記者会見を開き、岡田氏の解任事態を公表した。
後任には、岡田氏によって左遷された名古屋三越社長の市原晃氏が就任した。
岡田には東京高等裁判所で懲役3年の実刑判決が下り、上告中の1995年7月20日に腎不全のため死去(享年80)し公訴棄却。(拘置所で獄中死)
竹久みちは最高裁まで争ったが懲役2年6月、罰金6000万円の実刑判決が確定し、栃木刑務所で1年6ヶ月服役。
出所後、2009年(平成21年)7月24日に、病気のため東京都内の病院で死去。
映画やドラマ
1983年に、事件をモデルに当時のにっかつがにっかつロマンポルノのひとつとして『女帝』というタイトルで映画化。
テレビ朝日系土曜ワイド劇場『家政婦は見た!』第24作「美貌の女帝とデパートの帝王、昼と夜二つの顔の秘密!愛されて…憎まれて、裏切られてなぜだ!?」(2006年3月4日放送)、同系の朝日放送製作『ザ・ハングマンII』の第23話「女帝と社長の色と欲 ニセ秘宝展をあばけ」(1982年11月19日放送)は、この事件をモチーフにしているそうです。