デッドゾーン
【制作スタッフについて】
本作「デッドゾーン」は、デヴィッド・クローネンバーグの代表作であり、 スティーヴン・キング原作の映画化作品の傑作でもあり、もしかすると映画史にも残る映画かもしれない傑作作品である。
出演はクリストファー・ウォーケン、マーティン・シーンにトム・スケリットらが脇を固め、音楽はマイケル・ケイメンと、 大作の風格を持つ本作は、低予算映画ばかりを撮っていたクローネンバーグにとっては、素晴らしいチャンスだったに違いない。 事実、クローネンバーグの次の作品は「ザ・フライ」であり、メジャー路線に転化することになる、 記念すべき作品と言えるだろう。
クリストファー・ウォーケンについては、当時既に一枚看板で主役をはっていた訳であるが、本作でも名優の名に恥じない素晴らしい 演技を見せてくれている。本作はカテゴリーこそホラー映画ということになるが、物語の本質はウォーケン演じるジョン・スミスと ブルック・アダムス演じるサラ・ブラックネルのラヴ・ストーリーなのである。この悲恋振りをマイケル・ケイメンの音楽が、これでもか、 これでもかと揺さぶりをかけているのだ。
撮影はクローネンバーグ組のマーク・アーウィン、音楽は前述の通りマイケル・ケイメン。 彼等のおかげでSFホラーものの題材に格調高い雰囲気と悲恋モノのスパイスを加え、多くの観客にアピールする素晴らしい作品に仕上がっている、 と言って差し支えはないだろう。 撮影と音楽がダメなら、下手をするとただのB級ホラー映画になってしまうような題材だけに、彼等のおかげでワンランク上の格調高い作品に 仕上がっていると言えるのだ。
この作品の映画化を持ちかけられたクローネンバーグは『ビデオドローム』の仕上げ段階にあり、これまでの自らの作品と同じテーマを感じ監督する事を受けた。原作者キングは当初、主役にビル・マーレイを望んだが、クリストファー・ウォーケンは原作の持つ悲劇的要素を演じきった。
メインキャスト
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あらすじ(ネタばれ)
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特殊な能力に目覚めてしまった一人の男の孤独な生と死を描く。