80,90年代のノーベル賞日本人受賞者と惜しくも逃した者
2000年代、ノーベル賞の日本人受賞は、毎年のように報じられており、いかにバブル期に、日本の勢いがあったことを如実に表していますが、果たして80年代、90年代はどうだったのでしょうか?その時代の日本人受賞者と、惜しくも逃した者をプレイバックしていきましょう。
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ノーベル賞(ノーベルしょう)は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞である。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野+1分野」で顕著な功績を残した人物に贈られる。 経済学賞だけはノーベルの遺言にはなく、スウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環としてノーベルの死後70年後にあたる1968年に設立されたものであり、ノーベル財団は「ノーベル賞ではない」としているが、一般にはノーベル賞の一部門として扱われることが多い。
福井謙一 1981年ノーベル化学賞
1952年に、フロンティア軌道と呼ばれる軌道の密度や位相によって分子の反応性が支配されていることを世界で初めて証明し(=フロンティア軌道理論 (frontier orbital theory) )、世界中の科学者に衝撃を与えたとされています。それが評価され1981年にノーベル化学賞を受賞しました。
日本人のノーベル化学賞受賞は、福井氏が初であり、その後今まで6名もの受賞を生む先駆けとなりました。
日本人のノーベル化学賞受賞は、福井氏が初であり、その後今まで6名もの受賞を生む先駆けとなりました。
福井 謙一(ふくい けんいち、1918年10月4日 - 1998年1月9日)は、日本の化学者。京都大学・京都工芸繊維大学名誉教授。日本学士院会員、ローマ教皇庁科学アカデミー会員、全米科学アカデミー外国人客員会員。工学博士。奈良県奈良市出身(大和郡山市出身の説もある)。大阪市西成区育ち。
利根川進 1987年ノーベル医学生理学賞
その後の免疫学、遺伝学に大きな影響を与えたと言われている免疫グロブリンの特異な遺伝子構造を解明した功績により、1987年にノーベル医学生理学賞を受賞しました。日本人のノーベル医学生理学賞受賞は、初の快挙で、その後には2012年iPS細胞の山中伸弥氏、2015年には,熱帯感染症の特効薬開発で大村智氏が受賞しています。
利根川 進(とねがわ すすむ、1939年9月5日 - )は、日本の生物学者(カリフォルニア大学サンディエゴ校Ph.D.)。1987年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。現在、マサチューセッツ工科大学教授(生物学科、脳・認知科学科)を務める他、ハワード・ヒューズ医学研究所研究員、理化学研究所脳科学総合研究センターセンター長、理研-MIT神経回路遺伝学研究センター長等も兼任。京都大学名誉博士。
分子生物学と免疫学にそのバックグラウンドを持つが、近年は、脳科学・神経科学にもその関心を広げ、Cre-loxPシステムを用いた遺伝子ノックアウトマウスの行動解析等による研究で成功を収めている。
大江健三郎 1994年ノーベル文学賞
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90年代最初で最後の日本人ノーベル賞受賞となるのが、作家・大江健三郎氏のにノーベル文学賞です。大江氏は代表作の一つである「個人的な体験」などで、現代人の間の様相を描いた点などが評価されました。2016年には、ボブ・ディラン氏が受賞となったことでも広く知られているノーベル文学賞ですが、日本人受賞は、毎年のように村上春樹氏が有力候補として名前が挙がるものの、いまだに未受賞で、大江氏以降は出ていません。
大江 健三郎(おおえ けんざぶろう、1935年1月31日 - )は、日本の小説家、活動家。身長172センチ。
愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)出身。東京大学文学部フランス文学科卒。大学在学中の1958年、「飼育」により当時最年少の23歳で芥川賞を受賞。サルトルの実存主義の影響を受けた作家として登場し、戦後日本の閉塞感と恐怖をグロテスクな性のイメージを用いて描き、石原慎太郎、開高健とともに第三の新人の後を受ける新世代の作家と目される。
その後、豊富な外国文学の読書経験などにより独特の文体を練り上げていき、核や国家主義などの人類的な問題と、故郷である四国の森や、知的障害者である長男(作曲家の大江光)との交流といった自身の「個人的な体験」、更に豊富な読書から得たさまざまな経験や思想を換骨奪胎して織り込み、それらを多重的に輻輳させた世界観を作り上げた。作品の根幹にまで関わる先人たちのテクストの援用、限定的な舞台において広く人類的な問題群を思考するなどの手法も大きな特徴として挙げられる。1994年、日本文学史上において2人目のノーベル文学賞受賞者となった。
惜しくもノーベル賞受賞を逃した者、逃している者
via www.zakzak.co.jp
西脇順三郎 ノベール文学賞候補
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