世界選手権も開かれる「ドッジボール」、でも子供時代のものとは全く違っていた
2022年9月15日 更新

世界選手権も開かれる「ドッジボール」、でも子供時代のものとは全く違っていた

小学生時代、みなさん友だちと一緒にドッジボールをして遊んだ方は多いことでしょう。実はこのドッジボール、正式な競技として世界で行われているんですよ。更に意外に知られていないルールもあって、戸惑うことも多々あります。ドッジボールは戦略を考えながらチーム全員で戦うスポーツで、試合時間は僅か5分。その時間内で、攻撃と守備を繰り広げて戦うんです。

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みんなで遊んだドッジボール

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ドッジボールは、バレーボールサイズのボールを使い、相手の頭部以外の身体にボールを当てるスポーツまたはゲームでした。2つのチームに分かれて、大人数で行えましたよね。主に小学生たちがよくしていました。

しかし現在、なんと日本ドッジボール協会(JDBA)という組織も設立されているんですよ。それまではスポーツというよりも、遊びの一つといった感じでしたよね。そんなアバウトのゲームだったこともあり、いろいろなルール的な決まりが各地域の子供たちによって決められていたのです。近所の小学校どうしでゲームをする際にも、微妙に違いがあったりしたものです。

ドッジボールの名称は英語のdodge(素早く身をかわす)からきているんです。呼び名は地域によっても微妙に異なっていて、「ドッチボール」や「ドッヂボール」などと書かれることもありました。

スポーツとしてのドッジボールがあった

【ドッジボール】全国優勝チームが驚愕のドッジボールを披露!第30回夏の全国大会 決勝T DOKKY'S【静岡県代表】vs イナズマキッズ【愛知県代表】

ドッジボールという確立したスポーツがあることを、知らない人も少なくないのでは。しかしこのドッジボール、これまで子供たちが遊びでやっていたドッジボールとは大きく異なっています。いわゆる「競技ドッジボール」は、戦略を立ててチームで戦うスポーツなんですよ。

例えば、守備が横一列に並びます。よくルールが理解できていない人から見ると、この守備をする姿を初めて見たときに、かなりの違和感を持つかもですね。競技ドッジボールのルールによると、パスは4回までしかできません。味方内でパスを回していると、あっという間に相手ボールになってしまうんです。

数多くあるチームの中には、パス回しが絶妙なチームがあると思えば、とにかく全力のアタックで攻撃してくるチームもあったりして。各チームによって戦略も大きく違うのがおもしろいですね。基本的に戦略を決めているのが監督&コーチなんですよ。

現在の「競技ドッジボール」における戦略としては、横一列が主流のようです。しかし以前には二列や斜め型などもあったようで、みなさん試行錯誤の繰り返しだったようですね。このような戦略は、体型・特性・強みなどのチーム事情によって決めています。現在では日本にもドッジボール協会が設立されていて、世界と戦うためのドッジボール日本代表が活動しているんですよ。

競技ドッジボールのルール

第1回(2013年)ドッジボールアジアカップ 男子・日本代表対台湾代表/DODGE BALL ASIAN CUP JAPAN VS TAIWAN

「競技ドッジボール」は、大人では8人でチームを組み、小学生のチームなら12人編成となります。コートの広さは大人と子どもでは1mほど違いますが、人数とコートサイズ以外は、ほぼルールは統一されています。試合時間は僅か5分間、その間にアタックを繰り広げていくのです。

チームはオフェンスとディフェンスに別れていて、守備においても様々な役割があるんです。例えば一番端のポジションなら、横からの攻撃に強くないといけませんし、味方が当たったボールを相手ボールにならないよう取りに行かないといけません。動く範囲も広くなり、瞬発力・体力・相手の動きを予測する力までもが求められます。

更にパスカットと呼ばれる役割の人もいます。相手のパスボールを取る役割の人で。相手のパス回し中に隙を見てパスボールを取りに行くんです。例えば、味方の人が体勢を崩したりした場合に、味方が当てられないように積極的にパスボールを取りに行きます。

そうなんですよね。周りの動きを見ながら瞬間に戦略を立てて行動する。動体視力だけでなく高い反発力も身につけておかないと、強いチームになれないんです。例えば外野のラインは3mになっていて、僅かでも線を踏むと相手ボールになってしまいます。コートの大きさを体感でしっかりと把握しておかないと、有効にコートが使えません。前後左右、そして上下に動くスポーツとなっているので、相当に身体能力が鍛えられそうですね。

遊びの時のドッジボールでは、あくまで個人プレイになることが多かったようですが、競技ドッジボールとなると話は別、チームでの戦いが重要となります。小学生チームでは、監督やコーチが指示する戦術で試合に臨むのですが、試合中のとっさの判断はコートに立つ子どもたちです。小学生の頃から判断能力が鍛えられるので、お子様を積極的に参加させてみるのも良いかもですね。

年齢性別関係なしで誰でも活躍して楽しめる

【2011年】第21回 全日本ドッジボール選手権大会 好プレー集

「競技ドッジボール」では、誰でも活躍できるチャンスがあるのがグッドなところ。子どもチームでいいますと、ボールを取るのが特異な子・うまく避けるのが得意な子・身体が大きくて早く投げられる子など、様々に活躍できます。年齢も関係なく、子供たちに混じって高齢の方が試合をするのもOK。性別年齢そして身体の大きさなどが一切問われないでプレイできるのが良いですね。
公式の試合の場合、男女混合チームもありますし女子のみのチームもあります。女性の方も男性顔負けで活躍しているとか。男子のみの部門があるのは、国際大会くらいのもので、基本的には制限はありません。小学生大会では、混合や女子単独での出場チームもいます。大人混合の部に、女子中学生が参加していたりも普通です。大人の攻撃を中学生がキャッチしたりなんて、会場も大盛り上がりになります。
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