はじめに
メーカーなどは一部商品の販売を休止することを明らかにしたり「他メーカーより高く買い取る」などと競争が激化しているようです
ポテチ販売休止に伴いネットでは1袋数百円の高値転売まで現れたりとポテチ危機が更に進んでいます
今回そんな危機的状態のポテチに焦点をあて日本のポテチを検証したいと思います
日本で初めてポテトチップスが発売されたのは終戦後で1945年頃といわれています
昭和20年代のアメリカン・ポテトチップスを設立した当初は顧客といえばアメリカ軍のキャンプぐらいで中々一般市場では普及しなかったそうです
当時の日本人にとっては、『ポテトチップスのどこがおいしいの?』と見向きもされなかったそうです
しかし朝鮮戦争の終結とドル防衛策の影響からまもなく順調に売れるようになっていきます
近年アメリカンポテトチップ社は解散し「フラ印」のブランドは株式会社ソシオ工房に買い取られました
★日本初のポテトチップス量産化 「湖池屋」
高度成長経済と食の欧米化の波にも乗りポテトチップスもスナックとして多くの日本人に知られるようになります
そして1962年、「湖池屋」が「コイケヤポテトチップス のり塩」を発売して、1967年に日本で初めてポテトチップスの量産化に成功しました
湖池屋創業者の小池和夫氏は仕事仲間と飲みに行った時、まだ珍しかったお手製ポテトチップスを口にし、そのおいしさに感動、世の中に広めたいと思ったのが開発のきっかけだったそうです
当時、日本にはすでにポテトチップスはあったものの、まだ少数の飲食店などで提供されていた程度。値段も高く、お菓子と呼べるような手軽さではなかったからです
開発にあたり「小池氏は日本ならではのものを作りたい」と考え食卓にある様々な調味料を使い試行錯誤の末、たどり着いたのが『のり塩』だそうです
その後、1975年に、「カルビー」が「ポテトチップスのうす塩味」を販売することとなります
『スライスしたタイプ』と、フレーク上にした物を固めた『成型ポテトチップス』と呼ばれるタイプの2種類
成型ポテトチップス(ファブリケーテッド・ポテトチップス)と呼ばれ、日本では1976年にヤマザキナビスコ社が「チップスター」という商品名で発売
実はこれら成型ポテトチップスは表面と裏面で味の濃さが違うそうなんです
舌に当たるようにして食べると味をしっかり感じられますので意識して食べてみると面白いかもしれませんね(笑)
※ちなみにプリングルズのP&G社は、イギリスで『これはポテトチップスではない!!』と主張して法廷闘争に持ち込み、勝ったそうです(大笑い)
ポテチは嗜好品扱いなのに対しビスケットは食品扱いで消費税がかからないからだそうです
さすがフィッシュアンドチップスの国(笑)
【驚愕映像】チップスターの正しい食べ方がこちらです!
カルビーが「成型ポテトチップス」の開発を止めなかった理由 (1/2) - ITmedia ビジネスオンライン
余談ですが【誕生秘話】実は嫌がらせで誕生してしまったポテトチップス 料理の添え物として提供されることになる
もともとメニューには存在していませんでしたがシェフのジョージ・クラム氏によって考案されました
きっかけはお客さんのわがままだったそうです
お客さんは「フライドポテトが厚すぎる」と何度もクラム氏にクレームをつけたそうなんですが、あまりに作り直しをさせられたため頭に来たクラム氏は嫌がらせにポテトをこれでもかと薄切りにして揚げ、お客さんに食べさせたところ、意外や意外!すごく好評で正式なメニューとして追加されることとなります
当時はお菓子ではなく、あくまで料理の添え物として提供されていたそうです
ちなみに、フライドポテト自体の発祥はアメリカではなくベルギーなんですよね
ポテトチップスって袋が膨らんでいて中身がスカスカ? 正体は「窒素ガス」
実は正体は「窒素ガス」で、意図して注入して袋を膨らませています
ポテトチップスの袋を開けて放置すると食感が悪くなったり味が変わってしまった事がありますよね、これは「酸化」によってポテトチップスの状態が悪くなり味が劣化しているためなんです
袋に余計な空気が入らないように窒素ガスを注入することにより酸化を防ぎポテトチップスの味や臭いを守って美味しさを保っている という仕組み
なおかつ袋を膨らませる事で衝撃から袋を守る事ができる為、ポテトチップスが砕ける事を防いでいます
【70年代】ポテチの袋の表面一部分が透明だった
ですが徐々に透明の部分が減少し80年代中期にはアルミ袋に移行、透明袋ではなくなりました
1977カルビーポテトチップ 藤谷美和子
カルビー ポテトチップスの初期容量は90グラム
カルビー ポテトチップスの初期容量は90グラム
1975 内容量90g 定価100円
1999 価格据え置きで100g→90g
2007 90gから85gに減量。参考価格145円
2008 85g 参考価格 158円→148円
2011年現在、大震災の影響による一時価格据え置きで85gから70gに減量
出典 カルビー - Wikipedia
最近では58gというのもちらほろ目にするようになりましたが・・・
180g → 140g → 134g → 110g となり消費者の中には激おこぷんぷん丸の方もいらっしゃるとか(笑)