『ポストの中の明日』とは?
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『ポストの中の明日』は、藤子-F-不二雄さんによるSF短編マンガ。
1975年に週刊少年サンデーに掲載され、1984年には、てんとう虫コミック『藤子不二雄少年SF短編集』の第2巻として、コミックにも収録されました。
1975年に週刊少年サンデーに掲載され、1984年には、てんとう虫コミック『藤子不二雄少年SF短編集』の第2巻として、コミックにも収録されました。
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当時、発売されたVHSビデオには『ニューイヤー宇宙査行』も同時収録されていて、お得感のある商品です。
OVA版【ニューイヤー星調査行】藤子-F-不二雄の短編アニメ作品!哀愁が漂う内容とは? - Middle Edge(ミドルエッジ)
天才漫画家として『藤子不二雄』の名前を二分した藤子-F-不二雄さん。そんな彼が生み出した読み切り短編マンガ『ニューイヤー星調査行』は、独特の哀愁を漂わせるSF作品です。今回の記事では、それを原作として制作された短編アニメ『ニューイヤー星調査行』について、その本編動画やストーリー・魅力などを振り返っていきます。
今回の記事では、こちらのOVA版『ポストの中の明日』の内容を中心に振り返っていきたいと思います。
OVA版『ポストの中の明日』の本編動画・ストーリー
SF短編 ポストの中の明日 1/2
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SF短編 ポストの中の明日 2/2
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主人公市川は、以前から既視感を持つことがよくあった。ある日彼が自宅のポストの中から新聞をとると、それは「明日」の新聞だった。彼は、偶然にも「今日」の新聞が「明日」の新聞に見えてしまう不思議な能力を得て、「明日」の出来事を知ることができるようになった。だが、明日、起きる事がわかっても食い止める術を持たず、かねてから計画していた青木ヶ原樹海へのハイキングで友人たちと共に遭難してしまうという「明日」を知った市川は必死で友人を説得しハイキングを中止にさせようとする。しかし、結局、無駄骨に終わり、彼らは市川の見た明日の新聞の通りに遭難してしまう。
OVA版『ポストの中の明日』の魅力とは?
エスパーの活躍を描いた藤子-F-不二雄さんの作品といえば、
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こちらを思い浮かべますが、『ポストの中の明日』は『エスパー魔美』とは比べものにならないほどに別モノといった印象です。『エスパー魔美』は日常生活の中で、その能力をつかって活躍します。
しかし、『ポストの中の明日』の主人公・市川はせっかく予知能力に目覚めるものの、その能力をまったく活かせていません。周囲からは腫れ物扱いされるだけで、中途半端な能力のおかげで苦悩する姿が印象的な作品となっています。
藤子-F-不二雄さんの別作品と比較してみると、最も有名なコンテンツといえる…
しかし、『ポストの中の明日』の主人公・市川はせっかく予知能力に目覚めるものの、その能力をまったく活かせていません。周囲からは腫れ物扱いされるだけで、中途半端な能力のおかげで苦悩する姿が印象的な作品となっています。
藤子-F-不二雄さんの別作品と比較してみると、最も有名なコンテンツといえる…
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こちらは未来を変えることを前提とした内容になっていますよね。主人公・のび太が誰と結婚するのかで運命が変わってしまうので、そのサポート役として22世紀から派遣されてきたのがドラえもんです。
一方、『ポストの中の明日』では、未来は変えられない運命といったテイストが強くなっていて『ドラえもん』とも大きく感覚が異なっています。
藤子-F-不二雄さんが手掛けた作品の多くは、夢や希望といったものをテーマにしているものが大半を占めています。その中でも、『ポストの中の明日』は独自路線を強く反映したものといえるでしょう。
一方、『ポストの中の明日』では、未来は変えられない運命といったテイストが強くなっていて『ドラえもん』とも大きく感覚が異なっています。
藤子-F-不二雄さんが手掛けた作品の多くは、夢や希望といったものをテーマにしているものが大半を占めています。その中でも、『ポストの中の明日』は独自路線を強く反映したものといえるでしょう。
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しかし、『ポストの中の明日』の登場人物のタイプは、まさに『ドラえもん』のそれと類似していて不思議な感覚を抱きます。
市川はのび太、サチコは静ちゃん、メガネはスネ夫、宇土はジャイアン。年齢層を高校生にしているだけで、そのキャラクターデザインはほぼ使い回していて面白いです。そこには藤子-F-不二雄さんの個性は如実に表れていて、”らしさ”や”こだわり”といったものに好感がもてます。
少し違うのは、ドラえもんに相当するようなキャラクターが不在というところでしょうか。『ポストの中の明日』では、主人公たち一向は青木ヶ原樹海でハイキングを楽しんでいる最中に遭難してしまうのですが、そこにドラえもんやその役割を果たすような人物はいません。
もしドラえもんの役割を果たす存在がいれば、未来の道具やチート的な助力を得られることで、遭難しても、きっと困ることはなさそうですよね。誰の助けも入らないという状況下に緊張感が生まれ、そこにストーリーに惹き込まれてしまう魅力があるのだと思います。
市川はのび太、サチコは静ちゃん、メガネはスネ夫、宇土はジャイアン。年齢層を高校生にしているだけで、そのキャラクターデザインはほぼ使い回していて面白いです。そこには藤子-F-不二雄さんの個性は如実に表れていて、”らしさ”や”こだわり”といったものに好感がもてます。
少し違うのは、ドラえもんに相当するようなキャラクターが不在というところでしょうか。『ポストの中の明日』では、主人公たち一向は青木ヶ原樹海でハイキングを楽しんでいる最中に遭難してしまうのですが、そこにドラえもんやその役割を果たすような人物はいません。
もしドラえもんの役割を果たす存在がいれば、未来の道具やチート的な助力を得られることで、遭難しても、きっと困ることはなさそうですよね。誰の助けも入らないという状況下に緊張感が生まれ、そこにストーリーに惹き込まれてしまう魅力があるのだと思います。
(※当時は藤子不二雄名義)
出版:小学館
掲載:週刊少年サンデー
→1975年発表