花神(1977年)‐演:花柳喜章
司馬遼太郎文学の特徴といえば、精神論者を異常なまでに嫌い、おべっか使いには嫌悪感を滲ませ、才子肌は認めるにしてもどこか冷めた目線が漂い、コミュ障の合理主義者へは過剰に肩入れをすることで知られています。
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『花神』は、まさにそんなコミュ障の合理主義者・村田蔵六こと大村益次郎の半生を描いた作品。大河ドラマにおいて主人公・蔵六は、歌舞伎役者の4代目中村梅之助が演じ、西郷吉之助を演じたのは、本作が放送された翌年に舞台上で倒れて亡くなってしまった、俳優の花柳喜章です。
翔ぶが如く(1990年)‐演:西田敏行
西郷隆盛を単独で主人公に据えた大河ドラマは、2018年の『西郷どん』が初めてですが、W主演という意味では、既にこの『翔ぶが如く』で果たされています。
司馬遼太郎原作の同作における主人公は、鹿賀丈史演じる大久保利通と西田敏行演じる西郷隆盛。同じ薩摩の同窓で、さながら兄弟のように育った2人が、明治の英傑となった後に袂を分かち西南戦争で対決するまでを描いています。
司馬遼太郎原作の同作における主人公は、鹿賀丈史演じる大久保利通と西田敏行演じる西郷隆盛。同じ薩摩の同窓で、さながら兄弟のように育った2人が、明治の英傑となった後に袂を分かち西南戦争で対決するまでを描いています。
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徳川慶喜(1998年)‐演:渡辺徹
これも、司馬遼太郎の原作。1960年代に彼が執筆した中編小説『最後の将軍 徳川慶喜』をベースにつくられています。
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主人公・徳川慶喜役には、1991年の『太平記』以来、2度目の大河主演となった本木雅弘。将軍が主人公であるため、幕臣・幕閣たちの描写が多めになり、幕末ものとしては維新志士の活躍は少な目ではあるものの、そこは重要人物だけあって、西郷吉之助もしっかりと登場。テレ東の『マリオスタジアム』ですっかり司会業が板についていた頃の渡辺徹が演じていました。
(こじへい)