80年代に活躍したロックンロールバンド「キャディラック」を覚えてますか?
80年代に流行した、60年代以前のロックンロールをフィーチャーしたバンド。「ネオロカビリー/ネオロカ」などとも呼ばれています。この記事では、そんなロックンロールバンドの中でも骨太なバンドとして評価の高い「キャディラック」について書いてみたいと思います。
Cadillac (キャディラック) / NO NO NO
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1986年、鮮烈なデビューを飾る!!
1982年、静岡で結成された「キャディラック(CADILLAC)」。精力的にライブなどをこなし、1985年にヤマハポピュラーソングコンテスト(通称ポプコン)の本選会にて準グランプリを受賞しました。その後もフレッシュサウンズコンテストの全国大会で「あの娘はリボリューション」でグランプリを受賞。そして翌1986年、「悲しきラジオ・ステーション」で鮮烈なデビューを飾りました。
こちらがデビューシングル「悲しきラジオ・ステーション」
CADILLAC / あの娘はRevolution
デビューシングルのカップリングとなった「あの娘はリボリューション」の貴重音源!
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デビューアルバム「CADILLAC」も併せて発表!!
デビューシングルから1か月後、デビューアルバム「CADILLAC」を発表。ロックンロール、バラードに加え、売れ線を意識したポップな楽曲「あの娘はリボリューション」「50'S BEAT」と多彩なラインナップとなっており、キャディラックの音楽性を一枚に凝縮した傑作に仕上がりました。当時の彼らはネオロカ系のバンドにしては異例な程にメディアでプッシュされており、アルバムの完成度の高さも加わって一躍人気バンドの仲間入りを果たすこととなります。
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間髪入れずにセカンドアルバムをリリース!
デビューアルバムがヒットし、また全国ツアーも成功させた彼らですが、その同年に間髪入れずにセカンドアルバム「LUCKIES」を発表。デビューアルバムを踏襲しつつも、一般層への訴求力を重視したためかアレンジでキーボードを導入するなどロカビリーではない部分もあるのですが、逆にそれがネオロカの大衆化に成功したと言えると思います。
楽曲制作に、なんと「秋元康」が参戦!!
ここまで順風満帆な活動を行っていたキャディラックですが、1987年にはあの秋元康が楽曲制作に携わるようになります。当時、秋元はロカビリー色の強いアイドルバンドとして成功していた「チェッカーズ」の二匹目のどじょうを狙っており、キャディラックにも同様の路線の楽曲「青春のあいうえお」で作詞を提供。同曲は「毎度おさわがせします」の挿入歌に起用され、新規ファン層の開拓には一定の成果を上げたものの、アイドル色の強まったこの楽曲にはファンの間でも賛否両論あるところです。
キャディラック「青春のあいうえお」
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