ファミコン登場前後に発売された「消えたゲーム機」たち
2017年12月13日 更新

ファミコン登場前後に発売された「消えたゲーム機」たち

1983年7月15日、ファミリーコンピュータの登場がゲーム業界を変えました。これまで売られていた海千山千のゲーム機を淘汰し、家庭用ゲーム機の天下統一を果たしたのです。では、ファミコン登場前後で市場に出回っていたゲーム機には、具体的にどんなものがあったのか、今回調べてみました!

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バンダイ テレビジャック アドオン5000

バンダイ テレビジャック アドオン5000

このTV JACKシリーズにおいて、はじめてカセット交換式テレビゲームとして登場したのが『TV JACK アドオン5000』でした。発売されたのは1978年。ファミコンが登場する5年も前というのを考えると、かなり画期的なシステムといえるでしょう。

アルカディア‐価格:19,800円(発売元:バンダイ)

アルカディアとは、ギリシャ神話に登場する楽園の名前。その名を冠したゲーム機がバンダイから発売されたのは、1983年3月のことでした。ほぼ同時期に、世界中で30種類以上の同一のシステムを搭載した互換機がリリースされていながら、そのライセンス元は不明という謎多きハードとしても知られています。
アルカディア

アルカディア

肝心のソフトはというと、全51タイトルと、黎明期にしてはまずまずの本数なのですが、如何せん、質より量を重視したためか、 『フェニックス』を模したと思しき『スペースバルチャー』や、『パックマン』インスパイア系の『スーパーカブラー』など、ゲームセンターでヒットしたタイトルのパクリだらけ。しかもグラフィックの質も粗悪そのもので、サウンドも単調でした。

1983年3月より発売された同機は、同年7月のファミコン登場を受けて、定価をこれまでの半値以下の9800円にしたり、豊富な版権を利用して『機動戦士ガンダム』『Dr.スランプ』『ドラえもん』『超時空要塞マクロス』といった、いわゆる「キャラもの」で起死回生を図るも、やはりファミコンには敵わず。結局、この敗北によってバンダイは、ゲーム機事業からの撤退を余儀なくされたのでした。

バンダイ・アルカディア CM

(こじへい)
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