桂歌丸「笑点」50周年で大喜利司会引退発表。50年間の思いを語る。ラスト出演は5月22日の生放送!
2017年1月23日 更新

桂歌丸「笑点」50周年で大喜利司会引退発表。50年間の思いを語る。ラスト出演は5月22日の生放送!

5代目の司会を務めた桂歌丸が笑点50周年記念スペシャルで司会引退発表を行った。引退後は5分番組の「もう笑点」には出演する予定だ。

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桂歌丸、自身の体調を考え「笑点」司会引退を発表

落語家の桂歌丸(79)

落語家の桂歌丸(79)

落語家の桂歌丸(79)が30日、東京・後楽園ホールで行われた日本テレビ「笑点50周年記念スペシャル」(5月15日、後5・00)の収録に参加。

「来週(5月22日)の放送を最後に大喜利の司会をやめさせていただきたいと思っております」と勇退を宣言。歌丸の後任司会は検討中。

司会を退く理由について「体力の限界です。歩くのが大変に苦しい。歩くと息切れがしてしまう。これ以上続けますと、迷惑をかけてしまう」と、09年に患った肺気腫の影響が大きいとした。

5月15日放送回で満50年を迎える「笑点」。初回放送から参加する唯一の出演者でもある歌丸だが、昨年6月に腸閉塞(へいそく)で2カ月近く入院、今でも普段の移動は車椅子だ。
桂歌丸の体調は万全とは言えない。

桂歌丸の体調は万全とは言えない。

22日に行われたNHKの番組収録で「笑点」への出演に関して「内緒ですがね、そろそろ考えないといけない時期ではと思っています」などと引き際についてコメントし、発言が注目されていた。

収録の最後に5月22日は生放送であることを報告したうえで、「来週の放送を最後に大喜利の司会をやめさせていただきたいと思っております」と切り出した歌丸。「若い方々に譲らなければ長くは続きません。50年間、いろんなことがありました。最後の大喜利、生放送を一生懸命務めさせていただきます」と司会引退を宣言した。

今後、歌丸は終身名誉司会に就任、「笑点」の直前に放送されている5分番組の「もう笑点」(日曜、後5・25)には出演する。歌丸はこの日の収録後、大喜利メンバーとともに会見に出席した。
「もう笑点」

「もう笑点」

17時30分から放送する「笑点」よりも5分早く見ることができる「もう笑点」は、いろんな「何・なぜ・どうして?」に、歌丸師匠が答えていく番組。

後任の司会は日本テレビが決める?!

後任について歌丸は「私の口出しすべきことではない。日本テレビさんにお任せしています」と語った。
誰が選ばれてるかわからない!

誰が選ばれてるかわからない!

会見で『司会引退」と『笑点』についての心境を語る

昨年秋に日本テレビ側に司会引退を申し入れたといい、「正直、寂しいです。50年間、しゃかりきになってやってきた番組。この『笑点』で名前と顔を全国的に売りだしてくださった。でも、踏ん切りをつけないと席を譲ることができない。席を譲りました」と話した。

また「あっという間に50年過ぎました。いろいろなことがありました。笑点全部が1番の思い出です。番組自体がよく持ったと感心しております」としみじみ語った。
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桂歌丸への思いを語る三遊亭好楽

三遊亭好楽は「歌丸師匠は大喜利の天才なんですね。回答者でもすごいし、司会者としてもすごい。この人がいなくなっちゃうっていうのは……夢なんじゃないかと今も思う」とコメントし、「朝ご飯食べようと思ったら、ご飯がなかったみたいな。大事なものがなくなった変な感じ」と例えるが、歌丸は「パンでいいんじゃないの?」ととぼけてみせ、一同の笑いを誘った。
三遊亭好楽

三遊亭好楽

桂歌丸への思いを語る三遊亭円楽

三遊亭円楽

三遊亭円楽

歌丸と円楽のコンビがいつも笑点をより盛り上げていた。
番組で数々のバトルを歌丸と繰り広げてきた円楽は、長い沈黙のあとに「(司会降板を)聞いたときは茫然でした」と語る。さらに「死ぬまで続ければいいと思ってたんですよ。死んじゃえば私がまたツッコめるしね。でも、うちの師匠もそうでしたが、男の引き際ってこういうもんかなって強く思いました」と寂しそうな表情を浮かべた。

一方で円楽は「安心したのが落語をまだやるっていう欲があること。芸の欲がある限り、この人はまだ大丈夫」とも語り、「一緒に会をやるときはいつも(歌丸の)背中を見てるんですけど、どんどん背中がちっちゃくなっていってて。でもそのちっちゃな背中が話やるとピンと張って、『うわあ、この師匠、欲があるな』と思わされるんですよ。笑点は辞めてしまうけど、これからも二人会、三人会をやるときは車イスを押しながらずっと背中を見させていただきます。これからも僕を叱ってください」と涙を滲ませた。

桂歌丸への思いを語る山田隆夫

目を潤ませる座布団運びの山田隆夫。声を詰まらせながら「本当に寂しいです。ありがとうございました。いつも僕のことを笑いにしてくれて、ありがとうございます。これからも長生きして……本当にありがとうございました」と何度も感謝の思いを伝えた。
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