ジム・クロウチ
まぁ、確かにあまりハンサムとは言いづらい個性的な顔ですので、若い女性に騒がれるとは考えにくくはあります。
加えて既に亡くなっています。更にオリジナル・アルバムは3枚しかありません。
こう書いてしまうと、なんともアピール・ポイントがないような、知られていなくて当然のように受け取られてしまいそうですが、マニアックな存在にしておくには余りにも勿体ない!現在でも若い女性をも唸らせる奇跡のように美しい楽曲の数々をジム・クロウチは残しています。
それでは、とりあえず、一曲聴いてみましょう。
Jim Croce - Time in a bottle - 1973
ジム・クロウチは、1943年1月10日、アメリカはフィラデルフィア生まれのイタリア系のアメリカンです。18歳でギターを弾き始め。大学時代にザ・スパイアーズというフォーク・グループに参加します。
ザ・スパイアーズは地元ではなかなかの人気でラジオにも度々出演し、レコード・デビューも果たしています。
大学卒業後は、文化使節団として中近東やアフリカなどを旅し、帰国後は道路工事、溶接工、ペンインター、トラックの運転手など様々な職を転々とします。
この時の経験が後に作品となって生きることになります。
1967年、大学時代の先輩であるトミー・ウェストの誘いでニューヨークに移りクラブなどで音楽活動を開始します。
先輩のトミー・ウェストは、ソングライティング・チームを組んでいてSpanky and our Gangに「Sunday will never be the same」を提供し注目を集めていました。
Spanky and our Gang Sunday will never be the same
が、このデビュー・アルバムは全く売れず、ジム・クロウチは失意のうちにニューヨークを後にします。
しばらくトラック運転手をしていたジム・クロウチは、意を決して1971年に先輩のトミー・ウェストにデモテープを送ります。
そのトミー・ウェストの計らいによりABCレコードと契約を交わすことができ、1972年にソロとして再デビューを果たします。
それでは、あまりにも美しいジム・クロウチの3枚のアルバムを順にご紹介します。
ファースト・アルバム
シンプルでダイレクトに心に響く、ジム・クロウチの声とギター、ラフな録音のファーストですがより際立つ勢いと新鮮さ!
ジム・クロウチの魅力のひとつは、労働者たちの生活を生き生きと伝えるところにあります。苦労人ジム・クロウチならではの作風といえますが、デビュー時に既にその作風が完成されていることが驚きです。
全米チャート8位の大ヒットとなったデビュー・シングル「ジムに手を出すな」も、腕は一流だが悪党ハスラーであるジムの物語です。
このデビュー・アルバムは全米1位に輝きました。
1.You Don't Mess Around With Jim 303
2.Tomorrow's Gonna Be A Brighter Day 2:54
3.New York's Not My Home 3:09
4.Hard Time Losin' Man 2:28
5.Photographs And Memories 2:08
6.Walkin' Back To Georgia 2:54
7.Operator(That's Not The Way It Feels) 3:49
8.Time in A Bottle 2:28
9.Rapid Roy(The Stock Car Boy) 2:46
10.Box # 10 2:28
11.A Long Time Ago 2:22
12.Hey Tomorrow 2:46