『ドロロンえん魔くん』
制作:フジテレビ、東映
放送期間:1973年10月4日から1974年3月28日
放送時間:木曜19:00から19:30
放送局:フジテレビ系列
放送話数:全25話
主題歌:「ドロロンえん魔くん」中山千夏
放送期間:1973年10月4日から1974年3月28日
放送時間:木曜19:00から19:30
放送局:フジテレビ系列
放送話数:全25話
主題歌:「ドロロンえん魔くん」中山千夏
スタッフ
原作:永井豪とダイナミックプロ
チーフディレクター:矢吹公郎
脚本:辻 真先(最終回担当)ほか
演出:明比正行(最終回担当)ほか
作画監督:白土武(最終回担当)ほか
美術:山崎誠(最終回担当)ほか
音楽:筒井広志
チーフディレクター:矢吹公郎
脚本:辻 真先(最終回担当)ほか
演出:明比正行(最終回担当)ほか
作画監督:白土武(最終回担当)ほか
美術:山崎誠(最終回担当)ほか
音楽:筒井広志
キャスト
えん魔くん:野沢雅子
シャポー:滝口順平
雪子姫:坂井すみ江
カパエル:肝付兼太
大金怪:仁内達之
虎御前:沢田和猫
シャポー:滝口順平
雪子姫:坂井すみ江
カパエル:肝付兼太
大金怪:仁内達之
虎御前:沢田和猫
『ドロロンえん魔くん』とは
閻魔大王の甥である「えん魔くん」が日本で起きる妖怪事件に、帽子姿のお目付け役「シャポーじい」、ガールフレンドの雪女「雪子姫」、河童の「カパエル」と共に立ち向かう。
原作は永井豪とダイナミックプロによる漫画。
原作は永井豪とダイナミックプロによる漫画。
『ドロロンえん魔くん』の最終回
第25話「妖怪大決戦」
アラスカの雪の大地。坑道から岩を掘る音が聞こえてくる。それは『出た妖(でたよう)』と『虎御前(とらごぜ)』が岩盤に穴を開けようとしているのだった。ついに穴が開いて、そこから光があふれる。地にひれ伏すふたり。
大金怪「ふははは。ご苦労であった」
出た妖「いまぞクーデターの嵐を起こすチャンスですわよ、大金怪さま」
えん魔くんのところにカパエルが駆けつける。友達のツトムが金の塊にされたと言う。
カパエル「とばっちり先生がさわるとみんな金になっちゃうんだ」
シャッポーはそれが大金怪の仕業だとわかり怯えた。
えん魔くん「大王に反旗を翻して姿を消したってあいつか」
ツトムがいる学校に向かうえん魔くんたち。シャポーは相手は強敵で、部下もついていると助言した。
学校に到着。
大金怪「やっと来おったか。いまこっちから迎えに行ってやる」
大金怪は金色のボールとなって襲いかかった。
えん魔くん「ツトムを元の身体に戻せ、大金怪!」
大金怪「ついでに貴様も金にかえてやりたいところだが、人間と妖怪では分子構造が違うのでな。他のやり方で片付けてやる」
爆発して四散する。
えん魔くん「逃げたのか、金ピカ野郎!」
金の破片が集まって、人間姿の大金怪になった。
大金怪「私ならここにいるぞ!」
金のナイフ状の武器を持って襲いかかる。
杖の先から炎を出すえん魔くん。大金怪も金色の光線を出してそれを防ぐ。笑う大金怪。
大金怪「どうやら勝負はついたようだな。ほら、下を見ろ」
海上に突き出したクレーン車のアームの先には、雪子姫とカパエルが紐で縛られぶら下がっている。追いかけて来たふたりは、虎御前たちに襲われ妖力で気を失っていた。
地面に降りるえん魔くん。
えん魔くん「やいやい、虎御前!ガキの頃から遊んでやった恩も忘れて、なんだって俺にたてつくんだよ!」
大金怪が武器の先で雪子姫の服を裂いた。乳首が見える。
大金怪「ふたりを救う方法がたったひとつある。お前のポケットにあるドロロン号。そいつをおとなしく渡すことだな!」
御妖船ドロロン号に乗って、大金怪は仲間の妖怪を引き連れて地獄界へ攻め込むつもりなのだった。
大金怪「ドロロン号さえ手に入れば大王に勝ったも同然!」
えん魔くん「へっ、こんなもの欲しければくれてやらい!」
苦悩したえん魔くんだが、船を投げた。大きくなった船に乗る大金怪。
えん魔くん「さあ、ふたりを返せ!」
大金怪「ふははは。ご苦労であった」
出た妖「いまぞクーデターの嵐を起こすチャンスですわよ、大金怪さま」
えん魔くんのところにカパエルが駆けつける。友達のツトムが金の塊にされたと言う。
カパエル「とばっちり先生がさわるとみんな金になっちゃうんだ」
シャッポーはそれが大金怪の仕業だとわかり怯えた。
えん魔くん「大王に反旗を翻して姿を消したってあいつか」
ツトムがいる学校に向かうえん魔くんたち。シャポーは相手は強敵で、部下もついていると助言した。
学校に到着。
大金怪「やっと来おったか。いまこっちから迎えに行ってやる」
大金怪は金色のボールとなって襲いかかった。
えん魔くん「ツトムを元の身体に戻せ、大金怪!」
大金怪「ついでに貴様も金にかえてやりたいところだが、人間と妖怪では分子構造が違うのでな。他のやり方で片付けてやる」
爆発して四散する。
えん魔くん「逃げたのか、金ピカ野郎!」
金の破片が集まって、人間姿の大金怪になった。
大金怪「私ならここにいるぞ!」
金のナイフ状の武器を持って襲いかかる。
杖の先から炎を出すえん魔くん。大金怪も金色の光線を出してそれを防ぐ。笑う大金怪。
大金怪「どうやら勝負はついたようだな。ほら、下を見ろ」
海上に突き出したクレーン車のアームの先には、雪子姫とカパエルが紐で縛られぶら下がっている。追いかけて来たふたりは、虎御前たちに襲われ妖力で気を失っていた。
地面に降りるえん魔くん。
えん魔くん「やいやい、虎御前!ガキの頃から遊んでやった恩も忘れて、なんだって俺にたてつくんだよ!」
大金怪が武器の先で雪子姫の服を裂いた。乳首が見える。
大金怪「ふたりを救う方法がたったひとつある。お前のポケットにあるドロロン号。そいつをおとなしく渡すことだな!」
御妖船ドロロン号に乗って、大金怪は仲間の妖怪を引き連れて地獄界へ攻め込むつもりなのだった。
大金怪「ドロロン号さえ手に入れば大王に勝ったも同然!」
えん魔くん「へっ、こんなもの欲しければくれてやらい!」
苦悩したえん魔くんだが、船を投げた。大きくなった船に乗る大金怪。
えん魔くん「さあ、ふたりを返せ!」
ロープが外れてカパエルは解放された。
大金怪「雪子姫も放して欲しいのなら」
えん魔くん「何をよこせってんだ!」
大金怪「貴様の命!」
それを聞いて「約束が違うぜ」と驚く虎御前。
大金怪「雪子の命か、貴様の命か!ふたつにひとつだ!」
苦悩したえん魔くんだが、ついに決断した。
えん魔くん「おいらの命だ!」
武器を捨てて、大の字に寝転がる。
大金怪「いい覚悟だ、では行くぞ!」
虎御前「大金怪、えん魔ちゃんを殺さないでくれ!」
大金怪の武器がえん魔くんの胸を貫いた。黒焦げになり倒れる。その上に飛んできたマントが覆いかぶさった
笑う大金怪。
大金怪「小僧は死んだ!今宵は満月。地獄界に殴り込むぞ!」
人質の雪子姫と、出た妖、虎御前を乗せてドロロン号は空を飛んで進む。
虎御前(…えん魔ちゃん。本当に死んじゃったの?)
地面に倒れているえん魔くん。
シャポー「待つのじゃ。ただ待つのみじゃ。大金怪さえ知らぬえん魔くんの妖能力」
えん魔くんの心臓が動き出して、立ちあがった。
シャポー「さすがえん魔くん、妖能力復活じゃ!」
えん魔くんはシャポーをかぶり、ドロロン号を追う。
シャポー「いくらえん魔くんとはいえ、こんど死んだら生き返ることはできんぞい」
大金怪「雪子姫も放して欲しいのなら」
えん魔くん「何をよこせってんだ!」
大金怪「貴様の命!」
それを聞いて「約束が違うぜ」と驚く虎御前。
大金怪「雪子の命か、貴様の命か!ふたつにひとつだ!」
苦悩したえん魔くんだが、ついに決断した。
えん魔くん「おいらの命だ!」
武器を捨てて、大の字に寝転がる。
大金怪「いい覚悟だ、では行くぞ!」
虎御前「大金怪、えん魔ちゃんを殺さないでくれ!」
大金怪の武器がえん魔くんの胸を貫いた。黒焦げになり倒れる。その上に飛んできたマントが覆いかぶさった
笑う大金怪。
大金怪「小僧は死んだ!今宵は満月。地獄界に殴り込むぞ!」
人質の雪子姫と、出た妖、虎御前を乗せてドロロン号は空を飛んで進む。
虎御前(…えん魔ちゃん。本当に死んじゃったの?)
地面に倒れているえん魔くん。
シャポー「待つのじゃ。ただ待つのみじゃ。大金怪さえ知らぬえん魔くんの妖能力」
えん魔くんの心臓が動き出して、立ちあがった。
シャポー「さすがえん魔くん、妖能力復活じゃ!」
えん魔くんはシャポーをかぶり、ドロロン号を追う。
シャポー「いくらえん魔くんとはいえ、こんど死んだら生き返ることはできんぞい」
via amzn.to
海の上に立つ不気味な岩山。出た妖が一緒に地獄へ攻め入る妖怪の出席をとっていると、えん魔くんが飛んでやってきた。妖怪たちを炎で蹴散らす。
妖怪ハリネズミ小僧の尻尾が雪子姫をぐるぐる巻きにした。
大金怪「貴様が死なんのなら雪子を殺すまでだ!」
えん魔くん「卑怯だぞ!」
大金怪「妖怪辞典にはな、卑怯などという言葉はない。どうだえん魔、こんどこそ死ぬか!」
えん魔くん「大金怪、刺すなら差せ!その代わり絶対に雪ちゃんを許してくれるだろうな!」
大金怪「死ね、えん魔!」
虎御前(…まただますつもりだな)
虎御前が、捕らわれている雪子姫を救出した。
虎御前「えん魔ちゃん、逃げてー!」
裏切りに怒った大金怪は、虎御前を武器で突き刺した。海に落ちた雪子姫が意識を取り戻す。同じく海の上に落ちた虎御前が、縛っている紐をほどいてやった。
虎御前「えん魔ちゃんと一緒に逃げるのよ、雪子姫。私はもうだめ。えん魔ちゃんを幸せにしてあげてね。ふふふ。俺が女の言葉を使うなんて変だな。雪子姫、あばよ」
虎御前は海に沈んで行った。
空中で戦っているえん魔くんと大金怪。
えん魔くん「妖能力、肉弾火炎車!」
大金怪「無駄だ、無駄だ!」
再び大金怪の武器がえん魔くんの胸を貫いた。しかしえん魔くんの持つ斧が、大金怪の首を切り落とす。
ドロロン号が体当たりし、島は崩れ去った。
月夜。泣いている雪子姫とえん魔くん。
雪子姫「えん魔くん、死んじゃいけない。しっかりして…」
えん魔くん「ムリ言うなよ。えん魔妖力、種切れだい。さんざん暴れてすっとした。雪ちゃん、じゃなかった雪子姫(雪子姫は雪ちゃんと呼ばれるのを嫌っている)」
雪子姫「雪ちゃんでいいわよ」
えん魔くん「お前だけでも助かってよかったなあ…雪ちゃん…」
えん魔くんの出した手を、雪子姫が握る。
雪子姫「えん魔くんのばか!あたしなんてどうなってもよかったのに!」
そこへ閻魔大王がやってきた。指先から赤い光線が出て、えん魔くんに当たる。目を開けるえん魔くん。
えん魔くん「おいら、まだ生きてるの…?」
雪子姫は、えん魔くんを抱き起こした。
雪子姫「えん魔くん!大王様よ!ほら、あそこに!」
シャポ―「大王様のお力じゃ!広大無辺のお力じゃ!」
大王「ようやった。そのファイトをめでて特に新しい復活のエネルギーを与えたのじゃ。わけても雪子姫を思う心の強さ、温かさ、ゆくゆくは夫婦となるがよい。大王が許す!」
朝日の中を飛んで入るドロロン号。
えん魔くん「雪ちゃん…」
雪子姫「えん魔くん…」
頬にキス。朝日の中に消えていく。
妖怪ハリネズミ小僧の尻尾が雪子姫をぐるぐる巻きにした。
大金怪「貴様が死なんのなら雪子を殺すまでだ!」
えん魔くん「卑怯だぞ!」
大金怪「妖怪辞典にはな、卑怯などという言葉はない。どうだえん魔、こんどこそ死ぬか!」
えん魔くん「大金怪、刺すなら差せ!その代わり絶対に雪ちゃんを許してくれるだろうな!」
大金怪「死ね、えん魔!」
虎御前(…まただますつもりだな)
虎御前が、捕らわれている雪子姫を救出した。
虎御前「えん魔ちゃん、逃げてー!」
裏切りに怒った大金怪は、虎御前を武器で突き刺した。海に落ちた雪子姫が意識を取り戻す。同じく海の上に落ちた虎御前が、縛っている紐をほどいてやった。
虎御前「えん魔ちゃんと一緒に逃げるのよ、雪子姫。私はもうだめ。えん魔ちゃんを幸せにしてあげてね。ふふふ。俺が女の言葉を使うなんて変だな。雪子姫、あばよ」
虎御前は海に沈んで行った。
空中で戦っているえん魔くんと大金怪。
えん魔くん「妖能力、肉弾火炎車!」
大金怪「無駄だ、無駄だ!」
再び大金怪の武器がえん魔くんの胸を貫いた。しかしえん魔くんの持つ斧が、大金怪の首を切り落とす。
ドロロン号が体当たりし、島は崩れ去った。
月夜。泣いている雪子姫とえん魔くん。
雪子姫「えん魔くん、死んじゃいけない。しっかりして…」
えん魔くん「ムリ言うなよ。えん魔妖力、種切れだい。さんざん暴れてすっとした。雪ちゃん、じゃなかった雪子姫(雪子姫は雪ちゃんと呼ばれるのを嫌っている)」
雪子姫「雪ちゃんでいいわよ」
えん魔くん「お前だけでも助かってよかったなあ…雪ちゃん…」
えん魔くんの出した手を、雪子姫が握る。
雪子姫「えん魔くんのばか!あたしなんてどうなってもよかったのに!」
そこへ閻魔大王がやってきた。指先から赤い光線が出て、えん魔くんに当たる。目を開けるえん魔くん。
えん魔くん「おいら、まだ生きてるの…?」
雪子姫は、えん魔くんを抱き起こした。
雪子姫「えん魔くん!大王様よ!ほら、あそこに!」
シャポ―「大王様のお力じゃ!広大無辺のお力じゃ!」
大王「ようやった。そのファイトをめでて特に新しい復活のエネルギーを与えたのじゃ。わけても雪子姫を思う心の強さ、温かさ、ゆくゆくは夫婦となるがよい。大王が許す!」
朝日の中を飛んで入るドロロン号。
えん魔くん「雪ちゃん…」
雪子姫「えん魔くん…」
頬にキス。朝日の中に消えていく。
その後の『ドロロンえん魔くん』
永井豪のキャラクターたちが大集結する『バイオレンスジャック』には、大人になったえん魔くんが登場しています。
この設定を元にしてOVA『鬼公子炎魔』が2006年から全4巻で発売されました。雪子姫は雪鬼姫と名を変えて登場(成人したからだそうです)。シャポーはすでに引退して役目は孫が継いでいます。
この設定を元にしてOVA『鬼公子炎魔』が2006年から全4巻で発売されました。雪子姫は雪鬼姫と名を変えて登場(成人したからだそうです)。シャポーはすでに引退して役目は孫が継いでいます。
2011年からは『Dororonえん魔くん メ〜ラめら』が放送されました。えん魔くんは「メーラメラだぜ!」というのが口癖。
時代設定は原作が連載されていた1970年代で、2000年に永井豪が連載した『どろろん艶靡ちゃん』から艶靡ちゃんが出演するなど、本作とは大きく異なる内容となっています。
時代設定は原作が連載されていた1970年代で、2000年に永井豪が連載した『どろろん艶靡ちゃん』から艶靡ちゃんが出演するなど、本作とは大きく異なる内容となっています。