三代目のおいちゃんは、下條さんだからこその当たり役でした!
山田監督が言及している通り、三代目おいちゃんには、初代や二代目にあった「いい加減さ」「軽薄さ」「スケベさ」が鳴りを潜め、代わりに、いい加減な寅次郎の行く末を本気で案じる伯父としての「責任感」が色濃く出ていました。下條正巳の真面目な人柄が、独特のおいちゃん像に反映されていたのでしょうね。
上記評通りに、確かに初代と二代目のおいちゃんには、いい意味でのスケベさがあり、三代目からは下町っ子の頑固さが強く押し出された人物像になっていますよね。
副題にもなってる子守唄。有名なあの唄は?
江戸の子守唄
東京都
ねんねんころりよ おころりよ
坊やはよい子だ ねんねしな
ねんねんの子守は どこへ行った
あの山こえて 里へ行った
里の土産おみやに 何もろった
でんでん太鼓に 笙の笛
おきゃがりこぼしに 振り鼓つづみ
おきゃがりこぼしに 振り鼓
日本の子守唄とも言えるこの唄。
寅さんの地元、東京の唄なんですねぇ。
寅さんの地元、東京の唄なんですねぇ。
子どもを寝かしつけるときに歌う、典型的な「寝させ唄」。
「江戸の子守唄」は日本の子守唄の代表であり、原型をなしているといってもいい。江戸への憧れをかきたてるこの唄は、各地方のお国言葉や慣習に沿って少しずつ変化しながら、やがて全国に伝播。これをもととする類歌と呼ばれるバリエーションは全国に3000近く見られる。
本作では、赤ちゃんの登場に寅さんはじめ、とらや一家が大騒ぎになりますが、小さな頃は寅さんもこの曲でねんねしてたんでしょうね♪