異色すぎる相撲漫画!「ああ播磨灘」の風変りな点をまとめて紹介!
2020年10月31日 更新

異色すぎる相撲漫画!「ああ播磨灘」の風変りな点をまとめて紹介!

異色の漫画「ああ播磨灘」を覚えているでしょうか?今回は、かなり風変りな作風で知られる同タイトルについて、他の漫画と異なる点をまとめて紹介していきます。

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ああ播磨灘の概要

ああ播磨灘(1) (モーニングコミックス) | さだやす圭 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon (2236248)

ああ播磨灘(はりまなだ)は、1991年~1996年にかけて「モーニング」で連載されていた漫画です。

作者は、さだやす圭で代表作に「なんと孫六」などがある漫画家です。

アニメ化もされ、1992年の4月~10月までテレ東系列のチャンネルで放映されていました。

カテゴリとしてはスポーツ漫画ですが、扱う題材は「相撲」で一風変わった作風で人気を博しました。

ああ播磨灘が異色すぎる理由①相撲を題材にした漫画

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まず、ああ播磨灘という漫画が扱う題材が異色でした。

数あるスポーツ漫画の中で、相撲を扱う事自体が異色だったと言えます。

とは言え、相撲を題材とした漫画自体は「ああ播磨灘」以外にも数は多くありませんが存在します。

相撲を題材にした漫画たち
・のたり松太郎(ちばてつや)
・バチバチ(佐藤タカヒロ)
・うっちゃれ五所瓦(なかいま強) など

相撲がテーマとなる漫画自体が珍しい事は間違いありませんが
ああ播磨灘という作品は、他の漫画とは根本的に異なる点があるのです。

ああ播磨灘が異色すぎる理由②主人公強すぎ問題

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いわゆる男性向けのスポ根漫画と言えば
・最強のライバル
・敗北や挫折からの復活
・特訓や練習でのレベルアップ
などの描写が定番です。

しかし、ああ播磨灘では上記の様な定番シーンは「一切ありません」

ああ播磨灘は、第一話からすでに最強の横綱として君臨しています。

そして圧倒的な強さを誇り、文字通り対戦相手をちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返し続けるという、まさに異色のストーリーで物語が進んでいきます。

強すぎる主人公と言えば、最近の漫画なら「ワンパンマン」などを思い浮かべる方もいると思います。

しかし・・・「ああ播磨灘」は、主人公の性格や言動も異色なのです。

ああ播磨灘が異色すぎる理由③主人公がまるで悪役

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通常、漫画の主人公として描かれる人物は好漢が多いものです。

しかし、ああ播磨灘の主人公である横綱・播磨灘は基本的に「強さこそ正義」を地で行くキャラとして描かれています。

まさに鬼神の如き強さを誇り、言動もおよそ横綱らしくない粗暴さが目立ち、見方によっては悪役にさえ思えるキャラクターとなっているのです。

傍若無人という言葉がふさわしいような悪漢ではありますが、身内やライバルへ時たま見せる優しさがある事が救いですね。

強さをストイックに求め、一見すると悪役にさえ見える主人公が活躍する事も「ああ播磨灘」が異色と言われる要因の一つなのです。

ああ播磨灘が異色すぎる理由④物語の中心がサブキャラたち

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ああ播磨灘の主人公は、間違いなく播磨灘なのですが、物語自体はサブキャラたちが織りなしている点も異色です。

ややネタバレになってしまいますが、最強の横綱として君臨する播磨灘は、第1巻で相撲協会を相手取り
「1度でも負ければ引退」
を、宣言した上で傍若無人な態度をとっています。

その為、播磨灘がある意味では「ラスボス」のような立ち位置にあり、物語のほとんどが打倒!播磨灘を掲げて奮闘するライバルや関係者の話で構成されている点も異色です。

北斗の拳などで例えるなら、ラオウが主人公の物語といったところでしょうか。
(ちなみに、ラオウが主人公のスピンオフ作品は実在します)

とにかく、ああ播磨灘は異色だらけの漫画である事がお判り頂けたかと思います。

異色漫画と呼び声が高いああ播磨灘は面白い?

 (2236263)

異色漫画=面白いとは限らない。

ああ播磨灘を知らない方からすれば、異色だと言われても「それって面白いわけ?」と思ってしまいますよね。

漫画の好き・嫌いは個人差があると思いますが、筆者は個人的に「面白かった」という印象が強い作品です。

決して万人から愛されるキャラでは無い播磨灘という主人公ですが、男なら誰でも一度は憧れる「強さ」や「生き方」を熱く描かれている作品なので、感銘を受けたり考えさせられる台詞なども多々あります。

私が記憶している播磨灘の台詞は
「神さんや仏さんを拝んで勝てるなら、神主や坊主はみんな横綱や!」(うろ覚えですが)
という内容の台詞です。

ある種、真理を突いている台詞ではあるものの、横綱らしい振る舞いからは遠くかけ離れた発言だと子供心に感じたものです。

まとめ

異色すぎる相撲漫画「ああ播磨灘」は、男臭い作風や関西弁に忌避感が無い方なら、是非一度読んでみて欲しいと思う作品です。

スポーツ漫画の王道パターンは無く、ただひたすらに強い播磨灘と、それに挑戦する男たちの姿が描かれているヒューマンドラマは、世代を超えて男として熱いものを感じさせてくれますよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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