タモリ唯一の女性スキャンダル「ひとみちゃん事件」とは?
2017年10月17日 更新

タモリ唯一の女性スキャンダル「ひとみちゃん事件」とは?

料理がうまくて、愛妻家…。そんな良き家庭人的なイメージで語られることの多いタモリ。しかし、過去に一度だけ、不倫疑惑を報じられたことがあります。今回はそんなタモリ唯一のスキャンダル“ひとみちゃん事件”について調べてみました。

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エロネタ好きなタモリ

タモリといえば、かなりの下ネタ好きで有名。一説によると、「おっぱい星人」という造語をヒロミと共につくりだしたのも彼だといいます。たしかに、自分自身が「おっぱい星人」だという前提のもと、おっぱい好きの男性タレントと猥談を繰り広げたり、「敵はペチャパイ星人」と言ってみたり、「おしり星人」のサンプラザ中野と激論を交わしたりしていました。

それに、『いいとも』などでよくやっていた安産祈願のパフォーマンス。あれも、もとはといえば、テレフォンショッキングである女性ゲストがやってきた際、手元のメモ用紙に女性器のイラストを描いて見せるいたずらをしたところ、「何てもの描いてるんですか!」と咎められたので、「これは安産祈願のお守りなんですよ」とテキトーに言い訳したことに由来しています。

しかし好色家ではなく、むしろ良き家庭人

そんなエロネタをこよなく愛するタモリですが、決して好色家というわけではありません。女遊びをしているなんていう醜聞が漏れ聞こえたこともないですし、むしろ、そういう情欲とは無縁のところから物事を見ているような感さえあります。

それどころか、014年3月の『いいとも』終了後に「当分は妻との時間を大切にしたい」「夢は妻と世界一周旅行をすること」と語っていたことから、タモリ=「良き家庭人」「愛妻家」といった印象を持っている人の方が多いはず。BIG3の中でも、たけしが愛人を囲い、さんまがしょっちゅうハニートラップに引っかかっているのと比べたら、良い意味でえらい違いです。

ジャングルTV ジャングルクッキング 鉄火丼(1)

料理がプロ級なことでも知られています

タモリと赤塚不二夫らが結成したサークル「面白グループ」

このように、プライベートはひじょうにかたいイメージで、フェミニストからの支持も厚いタモリですが、過去に一度だけ、過ちを犯したことが公にされています。

それは今から30数年前のこと。タモリがまだ『いいとも!』を始めて間もない頃の話です。当時のタモリといえば、赤塚不二夫、コメディー作家の滝大作、放送作家の高平哲郎と共に結成した遊びのサークル「面白グループ」の一員として遊び歩いていた時期。毎晩のように新宿界隈に繰り出しては、小松政夫・たこ八郎・研ナオコ・柄本明・所ジョージ・THE ALFEEらを座興に加えて、バカ騒ぎを繰り広げていたといいます。タモリが赤塚の告別式で読み上げた弔辞の中で「深夜までどんちゃん騒ぎをし、いろんなネタを作りながら、あなたに教えを受けました」と語っていましたが、おそらく、この面白グループでの活動を指しているのでしょう。当時のタモリは30代後半。気力・体力に満ちていて、何より、芸能界での仕事が軌道に乗り出していたことあり、もっとも得意で活発な時期だったに違いありません。
赤塚不二夫対談集

赤塚不二夫対談集

だからこそ、羽目を外し過ぎてしまったのでしょう。タモリら面白グループのメンバーは、ある時、青山にあるホステスが歌って踊るパフォーマンスを披露し、客も一体となって盛り上がれる盛り場へ馳せ参じました。今でいう、渋谷・六本木あたりのクラブみたいなものでしょうか。タモリがそんな場所でウェイウェイやっていたなんて、今では想像もつきません。

お店にいた20代中頃の美女“ひとみちゃん”とイイ仲に…

タモリは、そのお店にいた“ひとみちゃん”という20代半ばでスタイルのいい美人と知り合い、すぐに懇意になったのだとか。もちろん、タモリは当時からすでに既婚者。ゆえにこれは道ならぬ恋です。タモリはしのぶように、代官山の路地裏にあるひとみちゃんが住むマンションの一室へ通っていたといいます。

ちなみにこの時の格好は、レイバンのサングラスを普段用のメガネに変えて、オールバックも崩していたとのこと。夜道を歩いていても「タモリだ!」と顔を指されることもなく、容易に逢瀬を重ねることができたそうです。

所属事務所社長の直訴によって、不倫報道は“緩和”される

しかし、目ざとくも週刊誌の記者によって、この不貞の事実が暴かれてしまいます。先述したとおりこの時のタモリはまさにノリにノっていた時期。『今夜は最高!』が人気を博し、後に31年続く『いいとも』がスタートし、1983年には『第34回NHK紅白歌合戦』の総合司会も任せられています。

そんな売れっ子タレントにケチがついてはいけないと、タモリの所属事務所『田辺エージェンシー』の田辺社長が編集部へ直々に出向き、なんとかこのスキャンダルを大きく報じないでほしいと懇願したのです。社長の直訴もあって、この不倫騒動は現在進行形ではなく「過去の出来事」として誌面で取り扱われたため、さほど大きな批判を浴びることなくやり過ごすことができたのでした。
グラフNHK臨時増刊 第34回 紅白歌合戦 1983

グラフNHK臨時増刊 第34回 紅白歌合戦 1983

こうしたゴシップ誌からの追跡もあって、タモリとひとみちゃんの関係は次第に冷めていき、いつしか自然消滅していたといいます。一見、世の中すべてを悟りきったようなふうなタモリでさえ、このような“不祥事”があったことを知ると、やはり人は誰しも完ぺきではないのだと思わずにはいられません。
(こじへい)
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