中村吉右衛門主演『鬼平犯科帳』終了 150本目で有終の美
フジテレビは15日、池波正太郎氏原作、歌舞伎俳優・中村吉右衛門主演の時代劇ドラマ『鬼平犯科帳』が2016年暮れ~2017年初頭に放送予定のシリーズ150本目(前後編スペシャル)で終了する、と発表した。
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18日放送の『鬼平犯科帳スペシャル 浅草・御厩河岸』(シリーズ149本目)、そして来年夏に撮影予定、同年末から17年初頭に放送予定の『鬼平犯科帳スペシャル』(前後編2本/シリーズ150本目)が最後となる。1989年に連続ドラマとして始まり、2005年以降は単発スペシャルとして続いてきた長寿シリーズが有終の美を飾る。
18日放送の『鬼平犯科帳スペシャル 浅草・御厩河岸』(あさくさ・おうまやがし)《シリーズ149本目》
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『鬼平犯科帳スペシャル 浅草・御厩河岸』(あさくさ・おうまやがし)のあらすじ
火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵、大滝の五郎蔵(綿引勝彦)と伊三次(三浦浩一)は、通りで男が老人を張り飛ばす現場に居合わせ、止めに入る。結局、乱闘となるが、その隙に老人は逃げおおせた。同じく密偵のおまさ(梶芽衣子)は、目を腫らした伊三次の治療をしながら、大人気ないとあきれ返る。片や五郎蔵は、老人に見覚えがあるのだが、誰だか思い出せずにいた。
翌朝、老人が伏木の卯三郎(左とん平)だと思い出した五郎蔵は、おまさに報告。おまさからそれを聞いた平蔵は、大盗賊と知られる海老坂の与兵衛(田村亮)の配下だった卯三郎が一仕事を企んでいるとしたら見逃せない、と鋭く言う。 平蔵と同じことを考えた五郎蔵は、卯三郎の息子で御厩河岸に暮らす岩五郎(田辺誠一)の元へ。岩五郎は、若い頃から五郎蔵が面倒を見てきた男で、岩五郎も五郎蔵に恩義を感じていた。岩五郎は卯三郎には何十年も会っていないが、自分を訪ねて来ることがあれば連絡すると約束した。海老坂一味といえば、用心深く仕事ぶりも際立つことで鳴らし、配下の者ですら一人として捕まったことがなかった。平蔵は、何としても与兵衛を捕まえてその面を拝みたいと思う。
翌朝、老人が伏木の卯三郎(左とん平)だと思い出した五郎蔵は、おまさに報告。おまさからそれを聞いた平蔵は、大盗賊と知られる海老坂の与兵衛(田村亮)の配下だった卯三郎が一仕事を企んでいるとしたら見逃せない、と鋭く言う。 平蔵と同じことを考えた五郎蔵は、卯三郎の息子で御厩河岸に暮らす岩五郎(田辺誠一)の元へ。岩五郎は、若い頃から五郎蔵が面倒を見てきた男で、岩五郎も五郎蔵に恩義を感じていた。岩五郎は卯三郎には何十年も会っていないが、自分を訪ねて来ることがあれば連絡すると約束した。海老坂一味といえば、用心深く仕事ぶりも際立つことで鳴らし、配下の者ですら一人として捕まったことがなかった。平蔵は、何としても与兵衛を捕まえてその面を拝みたいと思う。
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鬼平犯科帳
原作は、江戸時代に盗賊から「鬼の平蔵」として恐れられた火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵が活躍する池波正太郎の人気時代小説。
池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』
「オール讀物」に連載された。
実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳で、同じ池波作である『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』とならんで人気を保っている。
テレビドラマ化・映画化・舞台化・漫画化されている。
(鬼平犯科帳 - Wikipedia)
実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳で、同じ池波作である『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』とならんで人気を保っている。
テレビドラマ化・映画化・舞台化・漫画化されている。
(鬼平犯科帳 - Wikipedia)
これまで“長谷川平蔵”を演じた歴代4人の「鬼平」
テレビドラマ化にあたって、主人公・長谷川平蔵を八代目松本幸四郎、丹波哲郎、萬屋錦之介、二代目中村吉右衛門が演じている。
八代目 松本幸四郎版『鬼平犯科帳』
1969年10月7日から1970年12月29日までと1971年10月7日から1972年3月30日までNETテレビ(現・テレビ朝日)で放送。
後に“長谷川平蔵”を演じることになる二代目中村吉右衛門は八代目松本幸四郎の次男。
後に“長谷川平蔵”を演じることになる二代目中村吉右衛門は八代目松本幸四郎の次男。
終了の理由は“原作を使い切った”から
終了の理由はいくつかあるようだが、原作が尽きた、というのが大きい。
終了の要因には制作の苦悩もあった。これまで「原作にないものはやってくれるな」という原作者・池波氏の遺言を守り、複数の原作を組み合わせるなどアレンジを加えながら放送を続けてきたが、近年はその作業にも限界が見えた。
物語の長谷川平蔵の年齢と同じ45歳の時から26年にわたり“鬼の平蔵”を演じ続けてきた中村吉右衛門
「思えば、物語の長谷川平蔵の年齢と同じ45歳で原作者の池波正太郎先生から作品をお預かりして四半世紀、大変魅力的な“鬼の長谷川平蔵”という役に、真摯に、そして一所懸命に向き合って参りました。私が常に意識しておりましたのは、原作で描かれる平蔵自身の行動力、生き生きと切れのある立ち回り、市中を駆け巡る軽やかさ、そして静かな中に見せる人情味でございます。それこそが、“鬼平犯科帳の真髄”との考えだからこそでございます。鬼平を潑剌(はつらつ)と演じられるうちにフィナーレを迎えるのが最善と思い、来年の撮影で記念の150作となるのを期に決断致した次第です」と作品にかけた思いを明かした。
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