『扉を開けて』とは?
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『扉を開けて』(とびらをあけて)は、『奇想天外』1981年6月号に掲載された新井素子によるファンタジー小説。1986年には小説を原作としたアニメ映画が公開された。1986年には漫画化もされ、1987年にはパソコンゲームも発売されている。
今回の記事では、1986年に劇場公開されたアニメの内容を中心に紹介していきます。
劇場アニメ『扉を開けて』のストーリー
主人公は女子大生の根岸美弥子(ねぎしみやこ)。彼女は超能力者という秘密を抱え、さらに内向的な性格も災いして、周囲となかなか打ち解けられないでいました。
そんな彼女の唯一の友人・斉木杳(さいきかなた)。彼もまた超能力の持ち主です。
身体から漂う独特の体臭から、同じ大学に通っている山岸佳一郎(やまぎしけいいちろう)も超能力者であると睨み、満月の夜である13日の金曜日に待ち合わせをしました。
超能力者3人が顔を合わせると、突如として時空に歪みが発生。その歪みに、3人とも吸い込まれてしまうのでした。行き着いた先には大きな扉があり、開けてみると『中の国』と呼ばれる異世界が広がっていました。扉をくぐると、扉は勝手に閉じてしまい、そのまま消失してしまいます。
元の世界に帰る手段を失なった美弥子たちは、異世界の事情を聞くと、『中の国』は『西の国』の植民地となっており、民衆たちはデュラン三世の圧政に苦しめられていると言います。そして、異世界から訪れた美弥子は神官ラディンによって、不思議なチカラを持ち、最後まで『西の国』と戦ったとされる伝説の女王ネリューラの転生として祭り上げられてしまいます。
民衆たちを救うことによって自分たちも元の世界に帰れると信じて、異世界に召喚された超能力者3人はデュラン三世を打ち砕くために立ち上がるのでした…
そんな彼女の唯一の友人・斉木杳(さいきかなた)。彼もまた超能力の持ち主です。
身体から漂う独特の体臭から、同じ大学に通っている山岸佳一郎(やまぎしけいいちろう)も超能力者であると睨み、満月の夜である13日の金曜日に待ち合わせをしました。
超能力者3人が顔を合わせると、突如として時空に歪みが発生。その歪みに、3人とも吸い込まれてしまうのでした。行き着いた先には大きな扉があり、開けてみると『中の国』と呼ばれる異世界が広がっていました。扉をくぐると、扉は勝手に閉じてしまい、そのまま消失してしまいます。
元の世界に帰る手段を失なった美弥子たちは、異世界の事情を聞くと、『中の国』は『西の国』の植民地となっており、民衆たちはデュラン三世の圧政に苦しめられていると言います。そして、異世界から訪れた美弥子は神官ラディンによって、不思議なチカラを持ち、最後まで『西の国』と戦ったとされる伝説の女王ネリューラの転生として祭り上げられてしまいます。
民衆たちを救うことによって自分たちも元の世界に帰れると信じて、異世界に召喚された超能力者3人はデュラン三世を打ち砕くために立ち上がるのでした…
劇場アニメ『扉を開けて』の本編動画
Tobira o Akete 1986 OVA English Subtitles Anime Video
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劇場アニメ『扉を開けて』の類似作品
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内容&あらすじ
1993年、東京タワーでの社会科見学中、中学2年生の3人の少女・獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風は偶然出会った。窓の外、眩い光の中に浮かび上がる謎の少女の幻影を見た3人は、その直後異世界「セフィーロ」に召喚される。そこで出会った導師クレフの導きを受けて、3人は「魔法騎士(マジックナイト)」としてセフィーロを救う旅に出ることに。
ヒロインを主役とした異世界召喚ものといった部分で、アニメ映画『扉を開けて』と類似している『魔法少女レイアース』。さらには、冒険活劇といった路線も同じです。しかし、『魔法少女レイアース』はタイトルが示しているように魔法少女に分類されるコンテンツ。ヒロインたちは魔法騎士に変身して敵と戦うといった典型的なヒーローものです。テイストは、アニメ映画『扉を開けて』と大きく違いますよね。
『ふしぎ遊戯』
放送時期:1996年~1997年
放送局 :テレビ東京系列
話数 : 全52話
放送局 :テレビ東京系列
話数 : 全52話
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内容&あらすじ
高校受験を間近に控えた中学3年生の夕城 美朱(ゆうき みあか)と親友の本郷 唯(ほんごう ゆい)は『読み終えた者は主人公と同様の力を得、望みがかなう。』という序文に釣られ、図書館の立ち入り禁止区域で見付けた四神天地書という書物を開いて、中に吸い込まれてしまう。そこに待っていたのは、古代中国に似た異世界―四正国の紅南国と、額に鬼の字を持つ青年―鬼宿(たまほめ)との出会いだった。
『ふしぎ遊戯』も女性キャラクターを主人公に据えた異世界召喚もので、アニメ映画『扉を開けて』と類似する部分が多いコンテンツです。しかし、『ふしぎ遊戯』の場合、主人公はナイト役に守られるといった役どころ。超能力を駆使して戦う『扉を開けて』の主人公・美弥子の印象とは違いますね。と
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内容&あらすじ
高校1年生の占い好きな少女、神崎ひとみは突然地球から異世界ガイアに飛ばされてしまう。月と地球を天空に抱くその世界では人の“想い”が世界を変える力となる。その地で、彼女は自国(ファーネリア)を滅ぼされた若き王、バァンと、彼の乗る人型機械(ガイメレフ)「エスカフローネ」、陰のある騎士アレンたちと共にガイア全土を取り巻く戦いへと巻き込まれていく。
女性キャラクターを主人公とした異世界召喚ものといったところでは、アニメ映画『扉を開けて』と共通している『天空のエスカフローネ』。しかし、『天空のエスカフローネ』はロボットアニメにも分類されるコンテンツ。そういった部分では、ロボット要素が一切ない劇場アニメ『扉を開けて』とは一線を画す内容といえるでしょう。それぞれの主人公の性格は正反対で面白いです。
劇場アニメ『扉を開けて』の魅力とは?
異世界召喚ものとして、その王道をいくようなストーリー性は視聴していて面白いです。冒険活劇といった構成も、先の展開をわくわくさせるのだと思います。
この後、劇場アニメ『扉を開けて』の影響を受けてなのか、美少女を主役に据えた異世界召喚ものが続々と登場します。類似作品で紹介した『魔法少女レイアース』『ふしぎ遊戯』『天空のエスカフローネ』も、そんな作品たちの一例といえるのではないでしょうか。
2000年代後半に入ると、美少女と異世界召喚ものの組み合わせは息を潜め、チート級の強さをもった男性キャラクターを主人公に据えた作品が増えてきます。そういう意味では、日本のアニメの歴史や流行といったところも見えてくるような気がしますよね。
現在では制作されることが少なくなってしまった美少女と異世界召喚ものの組み合わせ。そこに分類される劇場アニメ『扉を開けて』を、この機会にご覧になって、当時の流行や世界観を振り返ってみてください。
この後、劇場アニメ『扉を開けて』の影響を受けてなのか、美少女を主役に据えた異世界召喚ものが続々と登場します。類似作品で紹介した『魔法少女レイアース』『ふしぎ遊戯』『天空のエスカフローネ』も、そんな作品たちの一例といえるのではないでしょうか。
2000年代後半に入ると、美少女と異世界召喚ものの組み合わせは息を潜め、チート級の強さをもった男性キャラクターを主人公に据えた作品が増えてきます。そういう意味では、日本のアニメの歴史や流行といったところも見えてくるような気がしますよね。
現在では制作されることが少なくなってしまった美少女と異世界召喚ものの組み合わせ。そこに分類される劇場アニメ『扉を開けて』を、この機会にご覧になって、当時の流行や世界観を振り返ってみてください。
20 件
出版:徳間書店
発表:1981年