アメリカの「発明家」へ「スティーヴィー・ワンダー」発注の【シンセサイザー】について調べた
2017年8月19日 更新

アメリカの「発明家」へ「スティーヴィー・ワンダー」発注の【シンセサイザー】について調べた

ある発明家が、ある理由により、スティーヴィー・ワンダー発注のシンセサイザーを作りました。今回はそれを調べてました。

1,835 view

まず「シンセサイザー」の定義とは?

シンセサイザー(英語: synthesizer)は、一般的には主に電子工学的手法により楽音等を合成(英語: synthesize:シンセサイズ)する楽器「ミュージック・シンセサイザー」の総称。電子楽器、音源と呼ばれることもある。

命名したのは誰?

1956年頃 (1955年説もある)、RCAプリンストン研究所の ハリー・オルソンとハーバード・ベラーが「RCA マークII サウンド・シンセサイザー」(RCA Mark II Sound Synthesizer) という真空管製でパンチテープ制御式のコンピュータ用音源を開発し、1957年コロンビア大学に同機は設置された。

「スティーヴィー・ワンダー」発注のシンセサイザーの開発者とは?

レイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)

レイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)

・誕生日
 1948年2月12日
・職業
 アメリカ合衆国の発明家
 実業家
 フューチャリスト
人工知能研究の世界的権威であり、特に技術的特異点(technological singularity)に関する著述で知られる。代表的な発明にオムニ・フォント式OCRソフト、フラットベッド・スキャナー、Kurzweilブランドのシンセサイザー「K250」、文章音声読み上げマシーン(カーツワイル朗読機)などがある。

生い立ち

ニューヨーク・クイーンズにドイツから亡命したユダヤ系移民の子として生まれる。1960年12歳の時、コンピュータに触れ、以後夢中となり、統計分析のプログラムや作曲を行うようになる。高校生の時テレビ番組『私の秘密』(“I've Got a Secret”)に登場し、コンピューターに作曲させた音楽を披露。同発明で、国際科学フェア第一位を受賞、ホワイトハウスでリンドン・ジョンソン大統領からウェスティングハウス・サイエンス・タレント・サーチ賞を受賞する。
マサチューセッツ工科大学在学中20歳のとき起業し、諸大学のデータベースを構築して大学選択のプログラムを作った(後に10万ドルで売却)。1974年カーツワイル・コンピューター・プロダクツ社を設立。以後数々の発明を世に送り出す。アメリカの「発明家の殿堂」に加えられた。

開発動機

1982年、スティーヴィー・ワンダーがロサンゼルスに設立した新しいスタジオに招待された際に、スティーヴィーに「コンピューターを使って本物の生楽器の音を再現することは出来ないだろうか?」と尋ねられたのをきっかけに、同年、スティーヴィーをミュージックアドバイザーに迎えてカーツウェル・ミュージック・システムズを設立し、シンセサイザーの開発に乗り出す。1984年には初の製品であるKurzweil K250を世に送り出す。
 (1907159)

スティーヴィー・ワンダーのアイデアというのはうっすらと何かの本で読んでいて知ってはいたのですが、発明家とミュージシャン、結構真剣なやりとりがあって仕上がったのでしょうね。
欲しいというメッセージを受けて、シンセサイザー「K250」を作ってしまうカーツワイルは努力を惜しまない天才だと思います。

「Kurzweil」ブランドのシンセサイザー「K250」開発

「K250」

「K250」

「K250」を動画でどうぞ!

Kurzweil K250 Digital Sampler Synth Demo (Video)

今となっては結構古い型ですよね。
しかし音には味があります。
綺麗な音や刺激的な音もしっかり出ており、個人的には古い映画を観ているようなノスタルジックな気分になります。

ちなみに80年代のシンセサイザーを使用した楽曲

Stevie Wonderたちのパフォーマンス Synthesizer Showdown at the 1985 Grammys

31 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【1985年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

【1985年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

洋楽の邦題というと、最近は原題をそのままカタカナにすることがほとんどですが、1980年代は日本語を使って新たな邦題を作るのが一種の慣例でした。中には、原題と違いすぎて不可解なものもあり、アーティストから苦情があったことも!? 今回は、約40年前の1985年の洋楽の中から、原題と異なる邦題7選をご紹介します。
izaiza347 | 320 view
【1984年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

【1984年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

最近の洋楽の邦題は、原題をそのままカタカナにすることが多いですが、1980年代はそのままカタカナにするケースはわりと少なく、新たに邦題を設けるのが通例でした。中には、原題と違いすぎて、理解に苦しむ不思議な邦題も!? 今回は40年前の1984年の洋楽の中から、原題と異なる不思議な邦題7選をご紹介します。
izaiza347 | 620 view
ジェフ・ミルズがヤプーズ・戸川純とコラボ!ライブ・オーディオビジュアル作品『THE TRIP』を上演&コラボ楽曲を配信!

ジェフ・ミルズがヤプーズ・戸川純とコラボ!ライブ・オーディオビジュアル作品『THE TRIP』を上演&コラボ楽曲を配信!

アメリカのテクノミュージシャン、ジェフ・ミルズが総指揮を務めるライブ・オーディオビジュアル作品『THE TRIP -Enter The Black Hole-』のワールドプレミア上演が決定しました。
隣人速報 | 89 view
和風シンセ・ポップの名盤!山口美央子が1983年に発表したアルバム『月姫』の40周年記念盤が発売決定!!

和風シンセ・ポップの名盤!山口美央子が1983年に発表したアルバム『月姫』の40周年記念盤が発売決定!!

ソニー・ミュージックレーベルズより、山口美央子が1983年に発表したアルバム『月姫』のリリース40周年記念盤CD『月姫 40th Anniversary Edition』が発売されます。
隣人速報 | 492 view
【ホール&オーツ】1980年代前半最も売れたアーティスト!史上最強デュオのヒット曲6選

【ホール&オーツ】1980年代前半最も売れたアーティスト!史上最強デュオのヒット曲6選

アメリカの音楽史上 "最強のデュオ" といえば、ダリル・ホール&ジョン・オーツを挙げる方は多いことでしょう。1980年代前半だけで5曲ものナンバーワンヒットを生み出し、ビルボードでは「史上最も優れたデュオ・グループ」のランキングで第6位に選ばれています。当時のヒット曲を振り返ってみましょう。
izaiza347 | 329 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト