CDから生まれるモンスターを育てよう!『モンスターファーム』のご紹介。全てはここから始まった…!
2018年3月5日 更新

CDから生まれるモンスターを育てよう!『モンスターファーム』のご紹介。全てはここから始まった…!

『モンスターファーム』とは、1997年にテクモから発売されたプレイステーション用の育成シミュレーションゲームです。ゲームバランスの良さ、モンスターの可愛さも最高ですが、本作の最も魅力的なポイントと言えばなんといっても「自分の持っているCDからモンスターが生まれる」という点でしょう。この斬新なシステムで70万本以上の売り上げを記録したテクモの傑作です。

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概要

概要
プレイヤーはモンスターを育てるブリーダーとなり、助手のホリィとともにモンスターに仕事や修行をさせたり大会に出場させたりして育成する。最終的に四大大会(ディスク・オブ・ゴールド杯、オールスター・バトル杯、マスターズ・オブ・ブリーディング杯、グレート・モンスターズ杯の4つ)全てにおいて優勝してブリーダーが名人位という称号を得ることでエンディングに到達することができる。しかしその後も半永久的にゲームは続いていく。運営資金が尽きるとゲームオーバーとなってしまう。育てたモンスター同士で2人で対戦することもできる。
『モンスターファーム』パッケージ

『モンスターファーム』パッケージ

自分の持っているCDやDVD、果ては別ハードのゲームディスクまで!なんでもモンスターになりました。当時衝撃を受けたのを憶えています。
この作品の最大の特徴は、育てるモンスターを音楽CD(またはPlayStationやセガサターンのゲームディスク、パソコン用のCD-ROMなど)から誕生させることができるという点である(円盤石再生)。モンスターの中には非常に少数のディスクからしか出現しないレアモンスターも存在し、全215種類のモンスターの図鑑を全て揃えるには邦楽、洋楽からマイナーなゲームソフトやそのサウンドトラックにいたるまであらゆるジャンルのCDやゲームディスクなどを入手する必要がある。当然ながら、中には数が少ないなどで入手困難なディスクもあり、その事がよりレアモンスターの希少価値を高めている。なお全種類のモンスターを入手し、図鑑のコンプリートを達成しても特に褒美などはない。
育成するモンスターはプレイヤーの手持ちのCDやDVDなどから再生させることで入手が可能となります。これは当時としてはかなり斬新なシステムでした。
ゲームディスクを市販の様々な種類のCDと入れ替え、読み込んだデータを下にモンスターを誕生させる、プレイステーションのディスク入れ替え機能を活かした新機軸のシステムで人気を呼んだモンスター育成・対戦ゲームの第1作です。

当時、友達の家に育成したモンスターを持ち寄って対戦させる、などという事がよく行われました。初代が発売してから10年以上経過しているにも関わらず、未だに根強い人気を誇っている名作です。

あらすじ

古代、人はモンスターと共に平和に暮らしていた。
しかし、モンスターの強大な力を悪用した人間同士で戦争が勃発し、多くの命が失われてしまった。神はこれを嘆き、モンスターを封印し、人と関わらせないようにした。
人々は平和を取り戻し、大陸の地形が変わるほどの時が過ぎた。

現代。
古代の遺跡を発掘していると、ごく稀に「円盤石」が見つかる事がある。この円盤石こそ神がモンスターの封印に使った媒体である。
円盤石の封を解く技術は既に確立されており、人は取り出したモンスターの力を借りながら、かつてのように共に暮らすようになった。そうするうちに、いつのころからかモンスター同士を戦わせる競技が誕生した。「モンスターバトル」である。
この娯楽は人々を熱狂させ、大会のためにモンスターを鍛える人、通称「ブリーダー」と呼ばれる人たちも現れだした。モンスターバトルは大陸中に広まり、ブリーダーを目指す者もあれよあれよという間に増えていき、ついにはこの世界で一番人気の娯楽・職業にまでなっていった。

そして今。円盤石を手にブリーダーとして歩みだそうとする者がいた・・・

ゲームの流れ

本当はシステムやその他も紹介したかったのですが、長くなるので流れだけ

プレイヤーはまずモンスターを入手しなければなりません。前述のように音楽CDなどからモンスターを誕生させるのが基本となります。ただし一部のモンスターは一定の条件をクリアするまでディスクから取り出すことができません。ほかにもモンスター市場で無料でモンスターをもらうこともでき(ただし市場で入手できるのはディノ、ライガー、スエゾーという3種類モンスターだけ)、すでに育てたモンスター同士を合体させて新しいモンスターをつくり出すこともできます。

モンスターを入手したらモンスターを連れてファームに行き、そこで仕事や修行をして能力値を上げ、モンスターを育てていきます。仕事や修行をさせ続けているとモンスターに疲労やストレスが蓄積されていくのでときどき休養させることも必要です。

モンスターの寿命は限られているので(通常は4年程度)、普通に育成していれば全ての能力値を最大まで上げることはできません。そこで、どの能力を優先的に伸ばしてやるかを計画しながら育成しなければなりません。

四大大会制覇がこのゲームの一応の目的ですが、1体のモンスターで四大大会の全てを制覇する必要はなく、例えば4体のモンスターで1大会ずつを制してもエンディングとなります。

プレイ動画

『モンスターファーム』 プレイ動画

3分半あたりから、本作の醍醐味である「ディスク再生」が行われます。
まあ見てみてください。

特徴と評価点

『モンスターファーム』パッケージ裏

『モンスターファーム』パッケージ裏

アニメ化などもありました。本作と『デッドオアアライブ』がテクモの看板ゲームでしたね。

本作最大の特徴「円盤石再生」システム

これは、プレステにCD等(PSのゲームだけでなく、音楽CD、セガサターンやPCエンジンのソフト、パソコン雑誌の付属ディスクなどCD-ROM規格ディスクなら広く読み込めます。)を読み込ませ、その情報からモンスターを再生させるというものでした。もちろんCD毎に生まれるモンスターや能力値は違います。
また、合体で生み出せず、特定のCDからしか出てこない「レアモン」と呼ばれるものも存在します。このゲームにも所謂「ポケモン図鑑」のようなものがあり、図鑑を完成させてもメリットは特にありませんが、やりこみ要素としてはかなりのボリュームでした。

ちなみに続編の2で本作のディスクを再生するとレアモンが誕生します。しかもわかる人ならニヤリとくるネタモンスターです。

モンスターがとても個性的

ゴーレム、ピクシー、ナーガ、ドラゴンなどの他のゲームでも聞いたことがあるぐらいメジャーなものから、恐竜のディノ、動物型モンスターのライガー(名前に反して狼型)、植物型モンスターのプラント等はともかく、黄色い体に大きな目玉としっぽが1本というこのゲームの看板モンスターである「スエゾー」を筆頭に……

パッと見可愛らしいウサギだが、硬派なマーシャルアーツの達人「ハム」
見た目からは想像できないバランスの取れた戦闘力、羽化イベント等様々な要素で優遇されたイモムシの「ワーム」
太陽の塔のような仮面とマント(と時折出る白い本体)だけの「ガリ」
ただの黒い板(と度々浮き上がる顔らしきもの)だけの「モノリス」
その上記2体の謎を解くと登場する隠しモンスターなのにパッと見バスケ選手にしか見えない人型モンスターの「マジン」
アイテム集めに謎解き等、再生条件は厳しいもののそれに見合う実力と見た目のインパクトを持つ変形ギミック持ち古代ロボの「ヘンガー」
テクモの別ゲームキャラが元ネタの「ラクガキ」
継ぎ目などが嫌な意味でリアルな猫のぬいぐるみがそのまま動きだしたようなモンスターの「ニャー」
どう見ても円盤石そのものだが、本体は中のトカゲの「ディスク」

やったことがない人は一見「なんだこれ」と思うようなモンスター達ですが、仕草に愛嬌があり、育てていくうちになんだか愛着がわいてきます、そういう不思議な魅力がありました。イモムシだってかわいいものです。
王道モンスター代表のゴーレムですら、今シリーズでは象徴的な攻撃技がでこぴん。当時のテクモスタッフのセンスを感じられますね。

モンスターといっしょに探検

このゲームで対戦以外の大きなイベントとしては、探検が挙げられます。これはモンスターと一緒に未開の地へ行き、その遺跡を探索していろいろなアイテムを手に入れるというものです。
隠しモンスターの出現条件になっているため、全モンスターを育てるには必須の作業です。そうでなくても、探検限定のアイテムがあったりお金稼ぎに使えたりと何かとお世話になります。
修行と同じくらいの疲労がたまるので、探検の前の週は休養を忘れずに。

余談ですが、探検に誘ってくれるおじいさんは実はとっても凄い人。
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